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ダッチオーブンはキャンプで大活躍の調理道具!
ダッチオーブンという調理鍋をご存知でしょうか。ダッチオーブンとは、分厚い金属製の蓋つき鍋で、蓋の上に炭火などを乗せられるようにしてあるものです。
ダッチオーブンは鋳鉄製で作られているものが一般的ですが、鋼版製やステンレス製、アルミニウム合金製など、様々な素材で作られているものが販売されています。
ダッチオーブンは厚みがあるので、温度変化が少なく、鍋全体の温度が均一に保たれ、食材にじっくりと火が通るという特徴があります。
また、食材から出る水分により、水蒸気が鍋と蓋の隙間を埋めるため、蓋本来の重さも手伝い密閉状態となります。この密閉状態で温め続けることでダッチオーブン内部の気圧が高くなり、圧力鍋と同じような状態となり、調理時間を短縮することができるのです。
さらに、水分が蒸気として逃げることがないため、食材の水分を利用して無水料理を作ることもできます。
ダッチオーブンはアメリカ開拓時代に作られた調理鍋と言われています。当時のアメリカではオランダの商人が、ヨーロッパの暖炉で使われていた鋳鉄製の鍋をはじめとする多くの鋳鉄製品を販売していました。
当時は調理用ストーブは高級品で、多くの家庭では暖炉やかまどで調理をしていたそうです。そのため、暖炉にそのまま放り込むことができる丈夫な鋳鉄製の鍋に需要が集まり、オランダ人が販売していた鋳鉄製の鍋であるダッチオーブンが調理鍋として定着したと言われています。
ダッチオーブンはこれ一台で、焼く・煮る・炒める・揚げる・蒸す・燻すなど色々な使い方ができる上に、耐久性も高いため、アメリカの開拓者にとってはなくてはならない必需品として人気を集めていました。
当時のダッチオーブンは、蓋に縁もなく、底に足もないシンプルな形をしていたそうです。しかし、アメリア開拓者たちの荒野での調理の必要性から、蓋に縁がついたり、底に足がついたりしていき、より機能性の高いダッチオーブンへと進化していきました。
アメリカ開拓時代に試行錯誤を繰り返し改良されたダッチオーブンが、今我々が目にしているダチオーブンなのです。
アメリカ開拓者たちが使いやすいよう、ダッチオーブンは野外での使用が前提とされたものが多く、焚き火に焼べやすいように足を持っているものが現代でも多く販売されています。
キャンプなど野外での使用が前提とされているダッチオーブンは、蓋の上に炭を置くことができ、ダッチオーブンを上下から加熱することができるのが特徴です。
最近では家庭コンロでの使用が前提とされたダッチオーブンも登場しています。こちらはコンロにかけやすいよう底が平らになっており、IHコンロにも対応したモデルも数を増やし始めています。
ダッチオーブンの名前の由来には諸説ありますが、アメリカ開拓時代にオランダ人が販売していた、オーブンのように使うことができる鍋ということで、ダッチオーブンと呼ばれるようになったという説が有力です。
焚き火に焼べ、蓋の上から炭を置くことで、上下からダッチオーブンを加熱し、オーブンのように使用することができるのがダッチオーブンの魅力なのです。
家でも使えるダッチオーブンがある!
ダッチオーブンはキャンプなど野外での使用は主ですが、最近では家庭用に特化したダッチオーブンも登場しています。ダッチオーブンは一台で、焼く・煮る・炒める・揚げる・蒸す・燻すなど色々な使い方ができるため、万能鍋としても人気を集めているのです。
家庭向けのダッチオーブンは、鍋ごとオーブンに入れることができる小さめサイズであったり、シーズニングが不要であったり、コンロでも使いやすいように足がついていなかったりします。
ダッチオーブンは熱伝導率が高いため、全体にムラなく熱を伝えることができます。そのため、ローストチキンやローストビーフなどじっくりと火を通す料理を家庭で簡単に作ることができるのです。
IH対応のダッチオーブンも
最近ではIHコンロ対応の家庭向けダッチオーブンも登場しています。IHコンロ対応だからといって家庭用コンロ専用なのかといえばそういうわけでもなく、IHコンロでもキャンプなどの野外でも使うことができるのが魅力です。
キャンプなどの野外でも家庭でも、ダッチオーブンで色々な料理を手軽に作ることができる優れものなのです。
ダッチオーブンでおいしいローストビーフが簡単に作れる!
ダッチオーブンは、パンやケーキなど、通常の鍋では作るのが難しいようなレシピまで作ることができる万能鍋です。ダッチオーブンで作ることができる料理の中に、ロートビーフがあります。
ローストビーフはイギリスの伝統的な料理の一つです。牛肉の塊を蒸し焼きにして、食べる直前で薄く切り分けてからいただきます。ローストビーフの肉の断面は美しいロゼ色で食卓を華やかにしてくれます。
ローストビーフの歴史は古く、古代ローマ時代には誕生していたとされています。イギリスに駐留していた古代ローマ軍が牛肉の塊を焚き火で焼いて食べていたことが始まりだそうです。
さらにかつてイギリス貴族の間では、日曜日に牛一頭を丸ごと捌いてローストビーフを作るというサンデーローストという風習があったそうです。
しかし牛一頭分のローストビーフを1日で食べ切るのは難しく、数日間に渡りローストビーフを食べ続けていたそうです。
そしてまた日曜日が訪れ、また牛一頭分のローストビーフを作り、また数日間かけてローストビーフを食べるという、ローストビーフばかりな生活をしていたという話もあります。
イギリスで生まれたローストビーフが日本で登場したのは江戸時代の1867年と言われています。15代将軍である徳川慶喜が、アメリカやイギリスなどの大使を招いた晩餐会で振舞った料理の中にローストビーフがあったという記録が残されています。
しかし日本人が好んで肉を食べるようになったのは明治以降のことなので、この晩餐会がきっかけで日本中にローストビーフが広まったというわけではないようです。
時は流れ、1907年に発行された「年中惣菜料理」にはローストビーフの調理法が紹介されています。この頃にはローストビーフは庶民の間でも認知されている料理であったと言えるでしょう。
ローストビーフは、塩などで下味をつけた牛塊肉をオーブンで焼き上げるというシンプルな料理です。事前にフライパンで焦げ目を作ったり、調味液に浸しておくなど、作り手によって個性がありますが、基本のローストビーフはとてもシンプルなレシピで作ることができる簡単な料理です。
ローストビーフはオーブンで作るのが一般的ですが、ダッチオーブンを使って作ることで、簡単にジューシーなローストビーフを作ることができます。
ダッチオーブンで作るローストビーフは、キャンプなどの野外でも家庭でも簡単に作ることができます。ダッチオーブンをお持ちの方は是非ローストビーフを作ってみてください。
簡単ジューシー!ダッチオーブンでローストビーフ
ここではダッチオーブンで作るおいしいローストビーフの簡単レシピを紹介します。下味をつけてダッチオーブンに投入するだけなので、キャンプなど野外でも簡単に作ることができます。
おいしいローストビーフを作る上で重要になるのが使用する牛塊肉の部位です。ローストビーフで使用する部位は、脂身の少ない赤身が適しています。定番はモモ肉ですが、サーロインやランプを使う場合もあります。
サーロインは牛肉の中でも最高級の部位の一つで、赤身と脂身のバランスが良いのが特徴です。ランプはサーロインの下の部分で、柔らかく適度な霜降りがあるのが特徴です。
モモ肉のローストビーフもおいしいですが、より豪華で贅沢なローストビーフを作りたい時には、サーロインやランプでローストビーフを作るのもおすすめです。
では、ダッチオーブンで作るおいしいローストビーフの作り方です。牛塊肉に塩と胡椒をたっぷりとすり込み下味をつけます。
ダッチオーブンを火にかけ、肉の表面を押し付けるようにして焼き目をつけます。ここで牛塊肉に火を通す必要はありませんが、全体にしっかりと焼き目をつけるようにしましょう。
牛塊肉を取り出し、アルミホイルでしっかりと包みます。再びダッチオーブンに入れ、蓋をします。火にかけ、蓋の上にも炭を乗せて上下から加熱します。
30分ほど焼きあげたら取り出し、常温で15分ほど置いておきます。食べる直前にアルミホイルから牛塊肉を取り出し、薄くスライスして完成です。
ダッチオーブンでローストビーフ!おすすめのアレンジ
ダッチオーブンで作るおいしいローストビーフの作り方を紹介したところで、ローストビーフのおすすめアレンジレシピなども紹介しておきましょう。おいしいローストビーフをよりおいしく食べることができるレシピを集めました。
ローストビーフの巻き寿司
まず紹介するレシピは「ローストビーフの巻き寿司」です。酢飯に黒胡椒を混ぜ合わせます。広げたラップにローストビーフを並べ、酢飯を乗せます。棒状になるように巻き、ラップを外して食べやすい大きさに切り分けるだけで、簡単に作ることができます。
キャンプ場でも簡単に作れる!ローストビーフソースレシピ
次に紹介するレシピは「ローストビーフソース」です。ボウルに粒マスタード(小さじ1)、レモン汁(大さじ1)、オリーブオイル(大さじ1)、顆粒鶏ガラスープ(少々)を入れ混ぜ合わせ、ローストビーフにかければ、粒マスタードの刺激がクセになるローストビーフソースの完成です。
ダッチオーブンはキャンプで大活躍!基本的な使い方
最後にキャンプでのダッチオーブンの基本的な使い方を紹介しておきましょう。鋳鉄製のダッチオーブンを使用する時にはシーズニングという作業が必要になります。
まずダッチオーブンでたっぷりのお湯を沸かし、ある程度冷めたらたわしで優しくこすり表面についたワックスを剥がします。
お湯を捨て、ダッチオーブンと蓋を火にかけ弱火で30分ほど熱します。柔らかい布にオリーブオイルを染み込ませダッチオーブンに塗っていきます。
全体に満遍なくオリーブオイルを塗ったら、強火で熱します。この作業を4回ほど繰り返します。適量の野菜屑を鍋と蓋の両方で炒め、ダッチオーブンの鉄臭さを取り除きます。ダッチオーブンが完全に冷えたら野菜屑を取り除き、再度オリーブオイルを塗り終了です。
ダッチオーブンはローストビーフ以外の調理も楽々!
シーズニングが終わったらダッチオーブンで色々な料理を作ることができます。ローストビーフ以外にも、シチューやカレー、燻製などもダッチオーブンなら作れます。ダッチオーブンを使って、ローストビーフ以外にも色々な料理を作ってみましょう。
ダッチオーブンのローストビーフは簡単な調理で極上の味!
ダッチオーブンで作るローストビーフはおいしい上に簡単な調理で作ることができるのが魅力です。家でもキャンプでも簡単に作ることができるので、ダッチオーブンでおいしいローストビーフを作ってみてください!
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