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色々なレシピが作れる「ダッチオーブン」とは?
キャンプを趣味に持つ人にとっては、ダッチオーブンはスキレットと並んで欠かせない調理道具です。スキレットもダッチオーブンも鋳鉄製、溶かした鉄を専用の型に流し込んで作られます。スキレットは小さなフライパン型であるのに対して、ダッチオーブンは蓋と持ち手が付いた鍋型です。
ダッチオーブンの魅力は何と言っても、1つで6役もこなしてしまうことです。焼いたり炒めたりはもちろんのこと、揚げる、煮る、蒸す、燻すなど幅広い調理法に対応できます。また、蓋の上に炭を置いて上下からオーブンのように加熱したり、ほったらかしで保温したりもお手のものです!
ダッチオーブンで作れば、お家でのキャンプレシピが簡単に本格的になります。お家キャンプが楽しくなること間違いなし、ダッチオーブンを使ったおすすめのレシピをご紹介しましょう!
ダッチオーブンの種類
ヨーロッパに起源を持つとされるダッチオーブン、王道は鋳鉄製ですが他にも種類があります。同じ鋳鉄製でもダクタイル鋳鉄製のダッチオーブンは、通常のダッチオーブンよりも強度が高いことが特徴です。黒皮鉄板製のダッチオーブンは、施された被膜加工により錆びにくくなっています。
圧倒的な軽さを魅力とするダッチオーブンが、アルミ製です。ステンレス製のダッチオーブンは高い耐久性を備えていますが、他の種類と比べて高価である点がデメリットと言えるでしょう。
色々と種類がある中で、やはり味があるのは鋳鉄製のポピュラーなダッチオーブンです。最もリーズナブルにゲットできる点もポイントですが、高い蓄熱性と密閉性は鋳鉄製ならではと言っても過言ではありません。じっくりと均一に加熱できるため、簡単に絶品のキャンプレシピを叶えます!
ダッチオーブンのレシピを試す前に
ダッチオーブンを入手したら、すぐに色々なレシピを試したくなるのが人情です。その衝動をぐっと堪えて、レシピの前にやっておきたい作業があります。ダッチオーブンのシーズニングです。
購入してきたばかりのダッチオーブンには、錆び止めとしてワックスやシリコンが塗布されています。キャンプにしろ家で使うにしろ、まずはそれらを洗い流さないとなりません。その後、植物性の油を染み込ませて焼きつけることで、ダッチオーブンに新たに錆び止めの被膜を作ります。
鋳鉄製のダッチオーブンは素材の性質上、そのまま使うと錆びが避けられません。錆びを防ぐために、やや面倒ですがシーズニングが必要になります。しかしながら逆に言うと、最初にシーズニングを行っておけば使用後のお手入れはとても楽ちんになるので、ぜひとも行っておきましょう。
シーズニング方法
まずは、ダッチオーブンに塗られたワックスやシリコンを落とします。食器用洗剤とスポンジを使って洗い流しましょう。その後、ダッチオーブンを火にかけて空焚きし、水分をしっかりと飛ばしたら冷まします。破損する恐れがあるため、いきなり冷水をかけることはおすすめできません。
乾いたダッチオーブンの表面に、オリーブオイルを薄く塗り広げます。再び火にかけて、煙が立ちのぼるまでしっかり焼き切りましょう。オリーブオイルを塗る、焼き切るを2回繰り返します。
ダッチオーブンにくず野菜を入れて、軽く炒めます。臭み取りです。同様に、蓋の部分にもくず野菜を乗せて炒めます。最後にオリーブオイルを全体に塗って乾かしたら、シーズニング完了です。
使用後のお手入
キャンプや家でダッチオーブンを使った後は、基本的に洗う必要がありません。汚れがひどく気になる場合は、スクレーパーなどでそぎ落としましょう。あとは新聞紙やキッチンペーパーを使って、ダッチオーブンに残った油分や水分をしっかりと吸い取らせればOKです。
片づける前には、ダッチオーブンの蓋も鍋部分にもしっかりとオリーブオイルを塗ります。蓋と鍋部分を別々に新聞紙で包み、保管しましょう。新聞紙が湿気取りの役割を果たしてくれますが、蓋と鍋部分との間に割り箸を挟んで保管すると風通しが良くなり、さらに効果的でおすすめです。
お家キャンプが楽しめるダッチオーブンレシピ
それでは、ダッチオーブンを使って簡単に作れる、おすすめの絶品レシピをご紹介していきましょう!最初にご紹介するレシピは、キャンプ飯のレシピです。ダッチオーブンはコンロでも使えるので、キャンプ場に行かなくてもお家で美味しいキャンプ飯のレシピを楽しめます!
ローストチキン
お家キャンプにぴったりのローストチキンのレシピが、ダッチオーブンがあれば簡単にジューシーに作れます。4人分のレシピで、丸鶏1匹分、塩をひと握り、クレイジーソルト大さじ2、オリーブオイル大さじ4、じゃがいも5個、玉ねぎ2個を用意しましょう。
丸鶏は中を洗い、よく水気を切ります。じゃがいもは洗って芽を取り除き、玉ねぎは皮を剥きましょう。小ぶりであれば切る必要ありませんが、食べやすいサイズにカットしても問題ありません。
丸鶏の内側に塩とクレイジーソルトを擦り込みます。外側にもしっかりと擦り込んだら、約30分ほったらかしにするのがレシピのポイントです。ダッチオーブンを火にかけて、丸鶏とじゃがいも、玉ねぎを入れます。オリーブオイルを回しかけたら蓋をして、35分ほど蒸し焼きにしましょう。
可能であれば炭を起こして、蓋の上に置くとよりキャンプ飯に近いレシピになります。その際は下火7の強さに対して上火3で約35分焼き、最後に下火2の上火8で焼き目をつけるのがおすすめです。焼き上がりの確認には竹串を刺してみましょう。透明な肉汁が出てくれば、完成の合図です!
ちぎりパン
ダッチオーブンでパンのレシピも作れることは、ちょっと意外ではないでしょうか?ダッチオーブンのレシピで作るちぎりパンはふわふわで、お家キャンプを盛り上げること間違いありません!強力粉とドライイーストを使った、失敗知らずの本格的なちぎりパンのレシピをご紹介しましょう。
8個分のちぎりパンが作れるレシピです。強力粉300g、ドライイースト小さじ3、卵1個、バター20g、砂糖大さじ1、塩小さじ1/3、水150ccを用意しましょう。バターは常温に戻しておきます。
耐熱ボウルに水を入れて、ラップをかけずに600Wの電子レンジで30秒ほど加熱しましょう。人肌に温まった水に強力粉、ドライイースト、卵、バター、砂糖、塩を加えてよく混ぜ合わせます。出来たパン生地を台の上に取り出して、20分ほどこねましょう。表面が滑らかになるまでが目安です。
生地をひとまとめにしたら、30分ほど置いて発酵させましょう。ダッチオーブンにサラダ油を薄く引き、8等分に丸めた生地を並べて蓋をします。20分ほど置いて二次発酵させましょう。ダッチオーブンを弱火にかけて40分ほど焼いたら、おすすめのレシピで作るちぎりパンの完成です!
ほったらかしで簡単にできるダッチオーブンレシピ
蓄熱性の高いダッチオーブンは、ほったらかしで簡単に美味しい料理が作れてしまう点も魅力です。次は究極の簡単レシピ、ほったらかしで作れるダッチオーブンレシピをご紹介しましょう。ほったらかしでも味は絶品、しかも本格的に見えるおすすめの簡単レシピ2選です!
ブイヤベース
魚介類の旨みがたっぷりのブイヤベースが、ほったらかしのレシピで作れるなんて夢のようです!ダッチオーブンで作るブイヤベースのレシピ、2人分の分量をご紹介しましょう。レシピの具材には鯛2匹、ミニトマト8個、マッシュルーム4個、セロリ2本、長ねぎ1本、ニンニク1片を使います。
レシピでは鯛でご紹介しますが、貝類やエビなどお好みの魚介類で問題ありません。茸や野菜類も冷蔵庫にあるものを活用するのがおすすめです。レシピの調味料には固形コンソメ1個、白ワイン100cc、塩・胡椒を各小さじ2、サフランひとつまみ、オリーブオイル大さじ1を用意します。
ミニトマトは洗い、マッシュルームは薄切りにします。ニンニクはみじん切り、セロリや長ねぎは食べやすい大きさにカットしておきましょう。ダッチオーブンを火にかけたらオリーブオイルを熱し、ニンニクを炒めます。鯛を加えて、両面とも軽く焼き目がつく程度に焼きましょう。
鯛の上にマッシュルームとセロリを乗せます。ミニトマト、長ねぎ、コンソメ、白ワイン、塩胡椒、サフランを加えたら、あとはほったらかしです。蓋をして弱火でコトコトと10分以上ほったらかしましょう。レシピは簡単なのに、味も見た目も完璧なブイヤベースが完成します!
キャベツ煮込み
シンプルながら豪華に見えるレシピが、ダッチオーブンで作るキャベツ煮込みのレシピです。ほったらかしで作ったとは思えない、食べ応えも抜群のキャベツ煮込みのレシピをご紹介します。
4人分のレシピでキャベツ800g、じゃがいもとトマト各300g、ウインナー4本、白ワイン100ml、コンソメと塩胡椒を各小さじ1、オリーブオイル大さじ1を用意しましょう。白ワインが用意できない場合は水でも問題ありません。具材もレシピ通りにこだわることなくお好みでOKです。
キャベツは芯の部分から十字になるように切り込みを入れます。深さは5cmほどがおすすめです。じゃがいもは皮を剥いて芽を取り除き一口大に、トマトはヘタを取ってくし切りにしましょう。ダッチオーブンにキャベツ、じゃがいも、トマト、ウインナーを入れてスタンバイします。
次に白ワイン、コンソメ、塩胡椒、オリーブオイルを加えて蓋をします。中火で20分ほど煮込んだら、火から下ろしましょう。ここからレシピの醍醐味、約20分ほったらかしにします。余熱でキャベツがしんなりしたら完成です!冷めにくいダッチオーブンならではのレシピと言えるでしょう。
ダッチオーブンで作れるおすすめスイーツレシピ
スイーツのレシピまで作れるダッチオーブンには、もはや作れないレシピなどないと言っても過言ではありません!最後は子供さんも大喜び、ダッチオーブンで作るおすすめのスイーツレシピをご紹介します。キャンプではもちろんお家でも、甘いスイーツを楽しみましょう!
バナナケーキ
ダッチオーブンで作れるおすすめのスイーツレシピ、1つ目はバナナケーキのレシピです。オーブンがなくても、ダッチオーブンとケーキ型を使ったレシピでしっとり美味しいケーキが焼けます!バナナ1本、ホットケーキミックス180g、卵1個、牛乳170ml、レーズン適量を用意しましょう。
下準備としてクッキングシートでケーキ型を巻き、ダッチオーブンを火にかけて予熱しておきましょう。この工程が、オーブンなしでバナナケーキを作るレシピのポイントになります。バナナは皮を剥いて1cmほどの厚みで輪切りにしておきましょう。
ボウルに卵を割り入れ、牛乳を加えて混ぜ合わせます。ここでダッチオーブンで作るケーキレシピの強い味方、ホットケーキミックスの出番です。分量の1/3を加えてしっかりと混ぜ合わせます。残りは2回に分けて加え、さっくりと混ぜ合わせましょう。少しダマが残るくらいが理想です。
ケーキの生地にバナナとレーズンを投入して軽く混ぜます。ケーキ型に生地を流し入れたら、ダッチオーブンにケーキ型ごと入れましょう。弱火で20分ほど焼けば、驚くほど簡単にバナナケーキが完成です!レーズン以外に、スライスアーモンドやクルミを使っても美味しく作れます。
焼きリンゴ
最後のおすすめレシピは、シナモンの香りがちょっぴり大人の焼きリンゴのレシピです。丸ごとのリンゴが豪快なスイーツレシピはキャンプで注目の的、レシピを覚えておいて損はありません!
焼きリンゴ4個が作れるレシピをご紹介します。リンゴ4個、砂糖大さじ4、シナモンパウダー小さじ1、バター80g、サラダ油小さじ1を用意しましょう。リンゴはさっと洗って芯をくり抜きます。穴が貫通しないようにするのがポイントです。バターは1cmほどの角切りにしておきましょう。
ダッチオーブンにサラダ油を薄く塗り広げたら、リンゴを並べて入れます。くり抜いた穴に砂糖を分量の1/4、シナモンパウダーとバターを半量ずつ入れましょう。さらに砂糖を1/4量、残りのシナモンパウダーをすべて入れます。蓋をしたら弱火で約20分、ほったらかしにしましょう。
最後に残りのバターと砂糖をすべて加えて、蓋をします。弱火でさらに30分ほど焼きましょう。竹串をリンゴに刺してみて、すっと通ればダッチオーブンのレシピで作る焼きリンゴの完成です!煮詰められたリンゴの甘さに溶けたバター、ふわっと香るシナモンがたまりません!
ダッチオーブンのレシピをお家で作ってみよう!
メイン料理のレシピからパンやスイーツのレシピまで、ダッチオーブンが1つあればキャンプ飯のバリエーションが広がります。豪快で見栄えするメニューほど得意なダッチオーブンは、家族の輪を盛り上げること請け合いです!ダッチオーブンで作れるレシピをお家で試してみませんか?