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世界を代表する果物のひとつ【チェリモヤ】
黄緑色の皮に包まれたハート形の果物・チェリモヤは、日本では珍しい果物の1つです。未熟なうちはそれほど感じませんが、熟してくると甘い香りが強くなるので味だけでなく香りでも楽しめるところが魅力に挙げられます。
「鱗のような形の皮に包まれている」がチェリモヤの共通点ですが、種類によって鱗状の形が変わるのも特徴です。日本国内でよく見かける生チェリモヤの多くは「フィンガープリント」と呼ばれる形をしています。
なおチェリモヤにも品種があります。パパイヤとマンゴーをミックスさせたような香りがするのが「ホワイト種」で、爽やかなレモン風味の「ベイズ種」や食味の良さが魅力の「ハニーハート種」なども人気です。
さらに日本生まれの品種「粋豊」は、糖度の高さが特徴のチェリモヤ種になります。いずれの品種も果肉は白く、ねっとりとした食味があります。
森のアイスクリームと呼ばれる【チェリモヤ】とは?
「世界3大美果」として古くから愛されている果物・チェリモヤは、食味や風味の良さから「森のアイスクリーム」と呼ばれます。甘みが強くねっとりとした食感から呼ばれるようになったとも言いますが、チェリモヤには甘みだけでなくほんのりと酸味もあります。
さらに品種によってさまざまな香りがすることから、特徴を紹介するワードには南国フルーツの名前を使うことも多いです。
例えばマンゴー風味が強いチェリモヤ種なら「マンゴー風味のチェリモヤ」といいますし、ねっとりとした食感はバナナによく似ているので「バナナ風味のチェリモヤ」と呼ばれたりします。
珍しいところでは「パイナップル風味のチェリモヤ」がありますが、これも品種による違いからくるものです。ちなみにパイナップル風味のチェリモヤを実際に食べてみると、パイナップルのようなジューシーさに驚きます。
【チェリモヤ】の歴史
赤道直下のペルーやエクアドルが原産地ですが、柔らかな食味と濃厚な甘さが楽しめる果物として早くから世界各地に移植され親しまれてきたのがチェリモヤです。
そのため現在では原産地よりもアメリカ・カリフォルニアやイタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランドなど世界各地で栽培されています。日本におけるチェリモヤの歴史は1980年代にはじまりました。
ただし育て方が難しいため、日本国内で商品化に初めて成功したのは1987年のことです。初めて国産チェリモヤの商品化に成功したのが和歌山で、それ以降も和歌山では国産チェリモヤの産地として知られています。
とはいえ和歌山で栽培された国産チェリモヤはほとんど市場に流通しませんから、実際にスーパーで目にするのは輸入チェリモヤである可能性が非常に高いです。
【チェリモヤ】に含まれる栄養
おいしいだけでなく栄養も満点なのが、希少な果物・チェリモヤの特徴です。中でもチェリモヤに多く含まれる葉酸は血液を作る働きをする栄養成分ですし、過剰な塩分を体から排出してくれる栄養成分・カリウムも多数含まれています。
さらにチェリモヤにはビタミンCやビタミンB6も多く含まれるので、体の中から健康を維持したい人におすすめです。
【チェリモヤ】の選び方と保存方法
スーパーに行けばいつでも手に入る果物ではないのですが、生チェリモヤの旬になれば手にする機会も増えるでしょう。「森のアイスクリーム」と呼ばれる希少な果物ですから、その味を楽しんでみるのも良いものです。
ただし生チェリモヤは珍しい果物なので、選び方が一般的な果物と違います。さらに保存方法も完熟具合によって違いますから、選び方と保存方法の基本を知っておくことがおいしい生チェリモヤを食べるポイントです。
おいしい【チェリモヤ】の選び方
おいしい生チェリモヤを選ぶポイントは4つあります。まず形はふっくらと丸みがあるものを選んでください。「色」もポイントですが、注目するのは表面の皮の色です。
皮の色は明るい黄緑色をしたものを選ぶのが基本ですが、黒ずみがない(またはできるだけ少ない)ものを選びましょう。黒ずみがあると保存している間に黒ずみから傷んでしまうので、できるだけ黒ずみがなく明るい黄緑色を選ぶのがおすすめです。
食べ頃の生チェリモヤは弾力があるので、軽く押したときに弾力を感じるものを選ぶと良いでしょう。ちなみに生チェリモヤは追熟が可能なので、多少硬い(未熟)ものでも形や色が良いものであればOKです。
【チェリモヤ】の保存方法
生チェリモヤの保存方法は、熟成度によって異なります。未熟(押したときに硬さがある)なものは「常温保存」です。常温保存することによって追熟しますから、未熟な生チェリモヤでも常温保存することで追熟が起こりおいしい生チェリモヤになります。
完熟した食べ頃の生チェリモヤは冷蔵保存しましょう。完熟した生チェリモヤは冷蔵保存しても保存は2日~3日が目安なので、できるだけ早く食べきるのがおすすめです。
おすすめ!【チェリモヤ】のレシピ
日本国内で流通するチェリモヤの大多数はカリフォルニア産チェリモヤまたはチリ産チェリモヤですが、国産チェリモヤも手に入ることがあります。産地や種類で育て方や味に違いがありますが、チェリモヤに共通して言えるのは「甘くておいしい」ということでしょう。
そんな甘くておいしい果物・チェリモヤはほんのりと酸味もあるので、さっぱりと食べることができます。そんなチェリモヤのおいしいおすすめレシピを2点ご紹介しましょう。
そのままを味わう!冷凍チェリモヤ
生チェリモヤが手に入った時に試してほしいおすすめレシピは「冷凍チェリモヤ」です。生チェリモヤは冷やしてそのまま食べてもおいしいのですが、冷蔵だと保存期間が短いので珍しいチェリモヤを急いで食べなければいけません。
その点冷凍保存したチェリモヤは長期保存ができますから、冷凍チェリモヤにする食べ方はおいしいだけでなく保存の面でもおすすめです。冷凍チェリモヤのおいしいレシピは「凍らせ方」にポイントがあります。
チェリモヤは中心部に大きめの種があるので、種を取って凍らせるのがレシピのポイントです。生チェリモヤは4つ切りにしてスプーンですくうのが最も食べやすいのですが、冷凍チェリモヤの場合は半分にカットした方が短時間での冷凍が可能ですし食べやすくなります。
なお冷凍する前に種を取り除くことも、冷凍チェリモヤレシピのポイントです。食べるときは直前に冷凍庫から取り出すのではなく、食べる少し前に取り出して半解凍の状態で食べてください。
半解凍の冷凍チェリモヤは生チェリモヤとは違った食感が楽しめますし、食べやすいので食後のデザートとしてもおすすめです。
濃厚な味わい!チェリモヤスムージー
チェリモヤの育て方のポイントである「気候」は日本特有の気候とは異なるので、国産の生チェリモヤを手に入れるのはかなり困難です。その点冷凍保存されたチェリモヤであれば、比較的簡単に手に入ります。
そんな冷凍保存のチェリモヤをおいしく食べるレシピでおすすめなのが「チェリモヤスムージー」です。チェリモヤは甘みの強い果物ですが、甘いだけでなくほんのりと酸味もあるので後味がすっきりしています。
そんなチェリモヤの特徴を活かしたシンプルなスムージーレシピとしておすすめなのが、「冷凍チェリモヤ×牛乳」「冷凍チェリモヤ×ヨーグルト」です。
冷凍チェリモヤ×牛乳のスムージーレシピなら、取り寄せた冷凍チェリモヤと牛乳さえあればいつでも簡単に作れます。冷凍チェリモヤ×ヨーグルトのスムージーレシピは、甘さを抑えてすっきりと飲みたい時におすすめです。
チェリモヤにも酸味が含まれますからヨーグルトとの相性が良いですし、腸の働きを整える乳酸菌を多く含んでいますから、いつもの朝食に冷凍チェリモヤ×ヨーグルトスムージーを加えるだけで朝から元気になれます。
なお「冷凍チェリモヤ×旬の果物」「冷凍チェリモヤ×旬野菜」のスムージーレシピも、栄養満点でおいしいスムージーレシピとしておすすめです。
【チェリモヤ】の育て方
日本国内で国産チェリモヤを栽培しているの地域として有名なのは和歌山ですが、育て方の基本である「温度管理」ができればチェリモヤの自家栽培も可能です。耐寒性のある植物ですが、寒すぎると生育がストップします。
しかも暑すぎる環境も苦手ですから、「移動がしやすい鉢植えで栽培」が育て方の基本です。基本は屋外での栽培となりますが、外気温が10℃以下または30℃以上の場合は必ず室内に移動してください。
植え付けは「種から植え付け」「苗を植え付け」の2種類ありますが、初めてのチェリモヤ栽培には苗からの植え付けがおすすめです。収穫時期は9月~1月ですが、収穫までは概ね3ヶ月ごとに有機肥料を与えます。
育て方のポイントとなる水やりは「気温で判断」が重要です。あくまでも目安ですが夏はたっぷり、冬は表面の土がやや完走した状態をキープするのが上手な育て方のポイントとなります。
珍しいフルーツ【チェリモヤ】を食べてみよう
日本ではほとんどが輸入物という珍しい果物・チェリモヤは、栄養満点でおいしい魅惑の果物です。完熟チェリモヤは濃厚なアイスクリームのようですし、冷凍保存すれば長期保存もできます。
なお日本国内にもチェリモヤを栽培している地域がありますから、育て方次第ではチェリモヤを自家栽培で楽しむことも可能です。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。