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沖縄の伝統的な踊りとは?
どの地域のどの文化にも、踊りや民族衣装が存在します。その地域の歴史やアイデンティティを伝える大切な伝承方法の一つとして、また地域の絆を深めるコミュニケーションの一つとして、大切に守られているのです。
沖縄の人々は日本本土とは少し違う踊りで、自分達の文化を発展させてきました。中国や東南アジア、もちろん日本からも伝わったいろいろな種類の文化と琉球文化が融合して、今の踊りが完成されています。
また沖縄の舞踊文化は、身分制度が廃止された1879年を境として大きく変化しました。これから紹介する沖縄舞踊の種類と歴史も、この西暦を頭に入れながら読んでみてください。
沖縄の伝統的な踊り「琉球舞踊」
「琉球舞踊」といわれる沖縄の伝統的な踊りは、いくつかの種類に分けることができます。もっとも古くから伝わるのが、上級文化の「古典舞踊」です。その後、古典舞踊と庶民の踊りが融合した「雑踊り(ゾウウドゥイ)」と、近代になって発展した「創作舞踊」が生まれました。
コツがいるものが多いですが、逆にコツさえ掴んでしまえば日常で踊るには十分のようです。上級文化であった古典舞踊は、舞台に立てるようにきちんと学ぶのが主流だったそうですが、雑踊りやエイサー、カチャーシーなどは誰でも楽しめるように工夫されています。
琉球舞踊の歴史
琉球舞踊は、もともと沖縄で宗教行事のときに踊られていたそうです。それが、海外との接点が増えるにつれて多文化の影響を受けたり、政治の場や会食の場などで踊られ始めたりしました。衣装や踊りも、時代が進むごとに変わっていったようです。
現代に近づくにつれ、踊りはまた庶民のものとなり、1879年よりいくつかの枝分かれをしながら今に至ります。現在では、沖縄の日常やいろいろなイベントで、誰もが沖縄の踊りを見たり体験したりして楽しむことができます。
琉球舞踊の衣装
踊りの衣装が華やかに作られているのは、もともとは海外からの来客をもてなすための踊りだったからかもしれません。沖縄らしい赤やオレンジを基調にし、花や笠で衣装にさらに工夫を凝らしています。
衣装の種類は、踊りや地域によっていくつかパターンがあるようです。しかし、基本的にはどれも原色のきれいな色が使われています。踊りのとき以外でもこの衣装を着て立っているだけで、パッと目を惹くことでしょう。鮮やかな色は、気持ちを明るくさせる効果もあります。
琉球舞踊の代表的な種類
上級文化だった古典舞踊はメッセージ性をもつ複雑な振付になっていて、歴史文化的な価値が認められています。役柄も決まっていて、踊りというよりお芝居のようになります。逆に雑踊りは、庶民の日常や生活の様子を描いているようです。
最も新しい種類の創作舞踊は個人で自由に振付ができる踊りで、沖縄の文化継承と個人の発想力に重点を置いた踊りと言えるでしょう。それぞれの沖縄舞踊ごとに、衣装の種類もや鑑賞の仕方も変わってくるようです。
沖縄の結婚式の踊りの定番「カチャーシー」とは?
お祭りやお祝い事のときの踊りの種類を「カチャーシー」と言います。結婚式の締めの踊りとしても、よく見られるそうです。カチャーシーとはかき混ぜるという意味で、辛いことや楽しいことなど人生のいろいろな出来事を皆で分かち合うという意味から名付けられたようです。
カチャーシーの名前の由来はもう一つあります。それは、踊りの様子が手で何かをかき混ぜているような振り付けです。頭の上で腕と手を回す様子は、確かに渦を描いているように見えます。お祝いの席で踊られるということですから、きっといい意味の由来があるのでしょう。
カチャーシーの踊り方・コツ
カチャーシーの踊り方は、一見すると盆踊りのようにも見えるかもしれません。踊りのコツとしては、そよ風を表現するように柔らかく腕を動かすことです。カチャーシーは、男性は手のひらをグー、女性はパーにして踊ります。
カチャーシーは皆で同じ動きをするわけではなく、個人が好き好きに踊っていいようです。いくつかカチャーシーの踊りパターンを覚えて、自分がやりやすいように振り付けするといいでしょう。また、最初は周りの人を見よう見まねで真似をして、徐々にコツを掴むのもいいかもしれません。
カチャーシーの衣装
カチャーシーは、衣装の種類に決まったものはないようです。結婚式では皆、かりゆしウェアでも踊りますし、イベントのときはそれぞれのグループごとに衣装を決めます。踊りのコツや振り付けも少なく、衣装の種類に関しても自由度が高いことが、カチャーシーの親しみやすさかもしれません。
決まったルールが少ない沖縄のカチャーシーは、庶民舞踊らしい踊りと言えるでしょう。踊りたいときに踊る、コツがいらずに誰もが踊りやすい、衣装もわざわざ準備しなくてもいいという気軽さのおかげで、伝承されやすくなっています。
沖縄の夏の踊り「エイサー」とは?
エイサーは、沖縄の盆踊りのことです。エイサーが踊られる時期や意味も盆踊りと同じなので、民間信仰や宗教と結びついた踊りと捉えることができるでしょう。沖縄のエイサーはグループでおこなう踊りです。音楽を奏でる人や歌う人など、グループ一丸となってエイサー踊りを完成させます。
カチャーシーとはほぼ逆の性格を持つエイサーは、沖縄の代表的な踊りと言ってもいいでしょう。グループの団結や仲間意識を強めるためにも一役買っている沖縄舞踊かもしれません。
エイサーの踊り方・コツ
エイサーは、テンポのいい音楽に合わせて足を高く上げながら踊ります。太鼓を持ちながら踊るので、体力と筋力が必要になりそうです。沖縄では学校の運動会でもエイサーの集団踊りが好まれているそうなので、振り付けは難しくはないかもしれません。スタミナを付けることが踊りのコツでしょう。
エイサーの衣装
リズミカルなエイサーの踊りは、ズボン状の衣装を着ておこなうことが多いようです。また頭に布を巻いたり、エイサー用上着を羽織ったりするようですが、基本的には各グループで自由に衣装を決めることができるそうです。
男女ともにズボン状の衣装をまとい、同じ振り付けで踊ることもできますが、それぞれに違った踊りの表情を見せることもよくあるようです。その場合は、女性は沖縄の浴衣のような衣装に身を包み、足先の動きをメインに踊ります。
沖縄の踊りでよく使われる音楽や楽器は?
さて、踊りに欠かせないのが音楽です。カチャーシーやエイサーに代表される沖縄の踊りには、どのような種類の音楽が使用されているのでしょうか。また、沖縄独特の楽器である三線も見てみましょう。
ここで紹介している民謡や楽器以外にも、沖縄独自の音楽文化があります。気になった方はぜひ調べてみてください。音色が聞きたい方も、インターネットで探してみると簡単に見つけられるでしょう。
琉球民謡
沖縄の民謡は庶民に親しまれ、踊りと一緒に発展してきた沖縄文化です。歌い方にはコツがいるようで、また音階も日本の民謡とは少し違います。「ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド」の5種類の音で成り立っている沖縄民謡は、沖縄ののんびりとした雰囲気を伝えるのに最適なのかもしれません。
沖縄民謡と言ってもその種類は多く、一言では説明しづらいそうです。エイサーやカチャーシーと一緒に歌われるリズミカルなものもあれば、語りかけるような歌もあり、子守歌や信仰と結びついた内容の歌など、様々な用途と歌詞があります。
三線
中国の楽器「三弦」をもとにした沖縄の三線は、今では日本本島の沖縄料理店などでもよく演奏されており、実際に見たことがあるという方もいるかもしれません。3本の弦を使って弾かれる三線は初心者には難しそうですが、奏でてみたいと思った方も多いのではないでしょうか。
独特のヘビ柄は、もともと東南アジアのニシキヘビを使っていることから由来しているそうです。昔はニシキヘビを使った三線が高価だったため、一般庶民には買えない楽器でした。裕福さの象徴だった三線は、今ではプリント布が主流になり、多くの人に嗜まれています。
琉球舞踊や沖縄民謡が楽しめるお店は?
ご紹介した沖縄の踊りと歌に楽器を、どこで楽しむことができるのでしょうか。昨今はいろいろな場所で沖縄料理店が開店したり、ショーを開催したりするお店も増えています。しかし、本当に楽しめるお店はどこなのか、悩む方も多いかもしれません。
そして沖縄にいると、尚更どこに行こうかと頭を抱えてしまいます。そんなときに参考にしてほしい、本場の沖縄の地に来たときにぜひ訪れてほしいおすすめのレストランや沖縄料理店をリストにしてみました。
ショー&レストラン Sun SeaN 三線
沖縄の芸能文化が楽しめる、ステージメインのレストランです。毎夕3回、ステージで踊りの披露と演奏などがあります。グループのイベントごとや、少し変わったビジネス接待に最適なお店でしょう。もしかしたら、最後にはみんなで踊りだしているかもしれません。
Sun SeaN 三線では、新しいアーティストを随時募集しているようです。行くたびに将来が楽しみな新人アーティストが活躍しているかもしれません。
アクセス
Show&Restaurant SunSeaN-三線-は、国際通りにあります。ゆいレールの県庁前駅からは歩いて約10分、牧志駅からも同じように徒歩10分程度で到着です。国際通りにあるので、ビルは見つけやすいでしょう。
住所 | 沖縄県那覇市牧志1-2-31 ハイサイおきなわビルB1F |
電話番号 | 098-894-3443 |
味と踊りの竜宮城 うらしま
時間や日によって踊りの演目が変わる、何度行っても飽きないレストランがうらしまです。毎日2回目の公演が終わったあと、舞台の上で踊り子さんたちと一緒に写真撮影ができるそうなので、時間が合えば2回目のショーを予約することをおすすめします。
味と踊りの竜宮城 うらしまという店名からも分かるとおり、料理の味も絶品です。おいしい沖縄の懐石料理と共に、舞踊を楽しみましょう。心もお腹もハッピーになれます。
アクセス
うらしまへは、公共交通機関を使っていくのが便利でしょう。ゆいレールの県庁前駅から川を渡って北西方面へ9分ほど歩くと、お店が見つかります。また車で行く場合はコインパーキングに止めることになりますが、うらしまからチケットがもらえるので駐車代金は無料です。
住所 | 沖縄県那覇市久米2-10-6 新垣ビル2階 |
電話番号 | 098-861-1769 |
沖縄料理 ちぬまん
ちぬまんはチェーン店で沖縄県のいろいろな場所にあります。しかし、行ってみたいのはやはり賑やかな国際通りにある店舗です。毎日開催されている沖縄民謡や島唄三線の披露に、心が躍ることでしょう。お客さんも一緒に巻き込んで、楽しい空間を作ってくれています。
ちまぬんでは、沖縄の珍味も種類豊富に揃えています。カウンター席に座ると調理の様子を近くで見ることができるので、沖縄で食べられている珍しい魚なども見られるかもしれません。席の希望があるときは早めの予約がおすすめです。
アクセス
ゆいレールに乗って牧志駅で降りたら、牧志公園を右に見ながら国際通りを9分ほど歩きます。もしくは、県庁前駅や美栄橋駅で降りてもいいでしょう。駐車場はないそうです。
住所 | 沖縄県那覇市牧志1-2-26 |
電話番号 | 098-941-0998 |
島唄ライブ 樹里
伝統の踊りや音楽はもちろん、ポップで楽しい雰囲気づくりをしているお店が島唄ライブ 樹里です。今までにない新しいテイストの沖縄音楽が楽しめると、人気があります。沖縄料理や泡盛の種類も多く、常連客が多いのも樹里の特徴かもしれません。
地元民に愛されている樹里は、一見すると入りにくいと思ってしまうかもしれません。でも実は、旅行者も気軽に輪の中に入ることができるので、とても素敵な時間が過ごせるでしょう。グループで利用してもとても楽しいはずです。
アクセス
樹里も、やはり国際通りの近くに位置しています。おすすめは、ゆいレールの県庁前駅か牧志駅から国際通りを見物しながら進むことです。松尾交差点に着いたら国際通りから外れ、100メートルほど進むと島唄ライブ 樹里が見えます。
住所 | 沖縄県那覇市松尾2-2-29 |
電話番号 | 098-861-0722 |
沖縄の伝統的な踊りに挑戦しよう!
この記事は、沖縄舞踊の歴史や種類、またエイサーやカチャーシーの衣装や踊り方のコツを取り扱いました。沖縄の舞踊文化について少し知っているだけでも、体験したときに感じることがずいぶんと違うはずです。
加えて、沖縄の国際通りにある人気の沖縄料理店を挙げてみました。沖縄の踊りを鑑賞してみたい方も、実際に踊ってコツを掴みたい方も、ぜひ沖縄のお店で楽しい時間を過ごしてください。もちろん、他のお店でも衣装を着てみたり楽器に触れられたりと、きっと特別な体験ができることでしょう。