オーブンとトースターの違いを徹底調査！それぞれを上手に使おう

オーブン、トースター、電子レンジは、食材を加熱したり温め直したりと日々大活躍するキッチン家電です。しかし「オーブンとトースターの違い」を聞かれても説明するのは難しい方もいるでしょう。

オーブンは「オーブンレンジ」とも呼ばれるし、トースターは「オーブントースター」とも呼ばれるので名前も混同しやすいです。オーブン、トースター、電子レンジは、加熱方法がそれぞれ違います。加熱方法の違いを覚えておくと、上手な使い方も覚えられます。

オーブン、トースター、電子レンジの中で加熱方法の違いが顕著なのは電子レンジです。電子レンジはマイクロ波を使って加熱します。マイクロ波が食材の水分子を振動させ、水分子同士がぶつかり合う摩擦熱によって食材が温まります。

オーブンとトースターはヒーターを使って加熱します。同じヒーターを使っていても、オーブンとトースターを比較すると食品の加熱方法が違います。オーブンは熱した空気を庫内で対流させて食材を加熱します。トースターはヒーターの熱を直接食材に当てます。

オーブンは食材を表面から焼くトースターと違い、じっくりと火を通す料理に向いています。大きな塊肉の調理にはオーブンがおすすめです。一定の温度を維持できるので、クッキーやケーキなどのお菓子作りにも向いています。

トースターは表面をこんがりと焼きたい料理に向いています。オーブンと違いすぐに焼けるので、慌ただしい朝にぴったりです。あらかじめ具材に火を通したグラタンの仕上げとして、表面に焦げ目をつけるのもトースターがおすすめです。

キッチン家電は場所をとるので、オーブンとトースターのどちらか一方しか置くスペースがないご家庭も多いでしょう。マイクロ波を使って食品を温める電子レンジと違い、オーブンとトースターはヒーターを使って食品を温めるので、使い方に気をつければ2つは代用できます。

オーブンをトースターの代用として、食パンをトーストできます。オーブンの機種によって違いますが、7分から8分ほどでトーストが焼きあがります。トースターなら3分ほどで焼きあがるのでトースターと比較すると少し時間がかかりますが、オーブンでもトーストは可能です。

トースターをオーブンの代用として調理するのも可能です。トースターは食材に直接強い熱が当たるので、オーブンと比較すると食品が焦げやすくなります。アルミホイルをかぶせるなど使い方に工夫をして、焦げないように注意しましょう。

オーブンとトースターはお互い代用して使えますが違いも多いので、生活スタイルに合わせて選びましょう。オーブンの特徴は、1台でいろいろな調理ができる機能がそろっていることです。オーブンは大型なので、家族の人数が多いご家庭で1度にたくさんの料理をする方におすすめです。

一方で、オーブンは大型で多機能なため価格の高い商品が多いです。オーブンを置くためにはある程度のスペースを確保する必要があるので、キッチンにスペースが少ないご家庭では使い勝手が悪くなります。

トースターの特徴は、コンパクトでリーズナブルなことです。場所を取らないので狭いキッチンでも使えます。トーストを短時間で焼けるので、毎朝トーストを食べる方なら専用のトースターをおすすめします。

トースト以外の料理をする場合は、焦げやすいので注意が必要です。オーブンと違い焼きムラも起きやすいです。1度にたくさんの量を作ることもできません。

オーブンとトースターのどちらを選ぶか迷っている方のために、オーブンとトースターの違いが顕著な代表的なオーブンとトースターをご紹介します。

パナソニックの「オーブンレンジ NE-MS266」は、1台でさまざまな調理ができるオーブンです。グリル機能・レンジ機能・オーブン機能・解凍機能・発酵機能を備えています。オーブンレンジ1台で電子レンジとしても使えます。

冷凍の肉や魚を解凍したり、野菜をゆでることもできます。肉や野菜を焼くだけではなく、煮物や揚げ物などさまざまなメニューを作れます。ボタンを押すだけで料理に最適な調理時間や加熱方法を自動で調整できる「自動調理」が可能です。

大きさは幅50.0cm、奥行40.0cm、高さ34.7cmです。オーブンは使用している間放熱するので、壁やほかのキッチン家電とのスペースを確保する必要があります。

象印のオーブントースター「こんがり倶楽部／EQ-SA22」は、広々とした庫内が特徴のトースターです。グラタン皿を縦に2つ置けて、8インチ（20cm）サイズのピザをそのまま焼けます。

80℃から250℃の間で温度調節が可能です。30分のロングタイマーがあるので、じっくり火を通したい焼き芋も焼けます。大きさは幅33.5cm、奥行29.0cm、高さ26.0cmとオーブンと違いコンパクトです。

オーブンとトースターは温め方に違いがあります。機能性やサイズ、価格にも違いがあります。購入を検討する際に1つ1つの商品の違いを調べていくのは大変なので、まずはオーブンとトースターの違いを把握しておきましょう。

家族の人数やキッチンのスペース、オーブンやトースターを利用してどんな料理を作りたいのか、生活スタイルに合わせて使いこなしましょう。オーブンもトースターも使い方次第で料理の可能性が広がります。