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「北海道のツーリング」は絶景スポットやグルメも魅力
北海道ツーリングの魅力は、大自然の中を颯爽(さっそう)と走り抜ける爽快感です。どこまでも広がる空と絵画のように美しい豊かな自然と一体になる瞬間は、ライダーにとって最高の贅沢です。
もちろん全国でも有名な夜景スポットもたくさんあります。函館山から見る函館の夜景は日本三大夜景の1つですし、函館山・藻岩山・天狗山からの夜景は北海道三大夜景といわれています。
また日本で唯一の夜景専用パーキング「幌見峠展望台」も、ライダーの間では有名なスポットです。1日中走り回った後でも幌見峠展望台から見る景色を見れば、旅の疲れも一気に吹き飛んでしまうことでしょう。
さらに北海道ツーリングの楽しみといえば、新鮮な魚介類を使った絶品グルメです。マグロやイクラ・サケなど北海道を代表する魚介類は器から飛びだすほど盛り付けられ、見た目のインパクトもすごいものです。
しかも北海道には羅臼(らうす)のブドウエビや北海シマエビ、エゾバフンウニなど、北海道でしか味わうことのできない食材もあります。こうした食材の多くは市場に出回ることがほとんどないため、北海道ツーリングでしか味わえない絶品グルメの代表といえます。
そして北海道ツーリングの醍醐味として忘れてはいけないのが、北海道スイーツの存在です。濃厚な牛乳から生まれるチーズやクリーム、バターは絶品スイーツを次々と生み出すので、毎年北海道に出かけてもそのたびに新商品を味わうことができます。
しかもライダー御用達の休憩スポットでも北海道スイーツは食べられるので、人気メニューがある施設の駐車場にはバイクがずらりと並ぶ不思議な光景が見られます。
北海道でツーリングをするための「知識・ノウハウ」
走る以外にもいろいろな楽しみ方ができる北海道ツーリングですが、安全にツーリングを楽しむために事前に知っておかなければいけないこともあります。
出発前にマシンのメンテナンス
北海道ツーリングに出発する前に必ずしなければいけないのが、バイクのメンテナンスです。大自然の絶景スポットが多いということは、言い換えれば「自然以外に何もない」ともいえます。
普段のツーリングであれば、ちょっとした不具合があっても近くに修理対応してくれるスタンドやショップがあるのですが、北海道の場合はそうはいきません。国道でも市街地を抜けると店がなくなりますし、数十km先までガソリンスタンドがない地域も多いです。
もっと恐ろしいのが、車も人も通らない場所でマシントラブルを起こし、エンジンが止まってしまった場合です。近くのガソリンスタンドまで押して運ぶにしても、その距離が数十~数百kmだったとしたら自力で運び込むことは不可能です。
しかもグループツーリングではなくソロツーリングであれば、助けを呼ぶことも難しいはずです。こうした最悪の事態に遭遇しないためにも、北海道ツーリングの出発前には念入りなマシンメンテナンスを行うようにしましょう。
大自然・北海道の交通事故の特徴を知っておく
北海道ツーリングで注意しなければいけないのが、走行中の事故です。北海道でのバイク事故は北海道特有の自然と交通状況によっておこるため、ツーリングに出かける際にはあらかじめ事故に関する知識をもっておく必要があります。
見通しの良い景色に注意
北海道ツーリングの人気ルートには、延々と続く直線道路がたくさんあります。見通しが良いので走るには最高に気持ちが良いのですが、景色がほとんど変わらないため、いつの間にかにかなりのスピードオーバーを起こしてしまいます。
ワインディングルートであればコースの取り方やスピードの調整をしながらの走行になるのですが、見通しの良い道路の場合は基本的に長い直線道路なので、ギアチェンジもなくスロットルを回しているだけで走れてしまうところが危険なのです。
さらに絶景が一面に広がっていれば、意識は運転よりも絶景の方に集中してしまいます。結果としてスピードオーバーに加えて前方不注意まで引き起こしてしまうため、見通しが良い道路であっても事故が起こりやすいのです。
北海道の動物に対する知識をつけておく
北海道の豊かな自然の住民は、人間だけではありません。野生の動物たちもその一員であり、彼らにとって道路は生活圏でもあるのです。そのため北海道ツーリングの前には、野生動物に対する知識も持っておく必要があります。
牛などの放牧・キャンプ場のヒグマ・野生動物ふれあい
北海道では、ルート上で「シカに注意」や「クマ出没注意」の標識をよく見かけます。これは単なる注意喚起ではなく、命の危険を警告する大事な看板です。
例えば山や高原の中では、バイクの運転中にシカの姿を見かけることがよくあります。実際に道路を横断しているシカに遭遇するライダーも多いですし、飛び出してきたシカと衝突事故を起こしてしまうケースもあります。
さらに北海道では、放牧された牛が道路に飛び出してくることもあります。そのため広い牧草地帯の中を走るルートには「ウシ注意」と書かれた看板も立てられています。
このように北海道では、キツネやシカ、クマなどの野生動物だけでなく、放牧されたウシにも遭遇する可能性はあります。ただしあくまでも彼らも北海道の住民ですし、彼らの生活圏に無断で侵入しているのはライダーの方なのですから、十分に注意して運転することは大切なことです。
北海道のツーリングでの気温の変化
北の大地と呼ばれる北海道は、とにかく広いです。ですから天気予報を見る時も、「道央」「道南」「道北」「道東」の4つのエリアを知らないと調べることができません。
さらに主要都市によってもツーリングシーズンの平均気温が違います。もちろん最高気温と最低気温も各地によって違いますから、温度調整がこまめにできるような服装の準備をしておく必要があります。
各主要都市の8月の平均気温は、札幌22.3℃、室蘭20.5℃、函館20℃、釧路18℃、根室17.3℃です。平均最高気温は札幌26.4℃、室蘭23.4℃、函館25.8℃、釧路21.2℃、根室20.8℃です。
なお同じ地域の8月の平均最低気温は、札幌19.1℃、室蘭18.5℃、函館18.7℃、釧路15.5℃、根室14.7℃です。このように同じ北海道内でも、地域によって平均気温は大きく変わりますので、ツーリングの際には各地域の温度変化にも注意が必要です。
北海道へツーリングするための「準備物・日数・費用」
北海道ツーリングの日数ですが、考え方としては「旅に行くことをイメージする」と思ってください。北海道のおすすめルートをすべて回るだけでも5日間はかかります。もちろん絶景スポットのみをピンポイントで回るルートもありますが、それでも2~3日は必要です。
でも一番問題なのが、北海道まで行くルートです。北海道にバイクを持ち込むにはフェリーの利用になるのですが、近距離フェリーでも青森県まで自走しなければいけません。つまり北海道内までの移動のための時間が往復2日は必要になるので、ツーリング日数は1週間とするのがおすすめです。
費用は大きく分けると「北海道までの往復にかかる費用」「ガソリン代」「宿泊費」の3つです。北海道まで完全自走を目指せばフェリー代は安くなりますが、その間のガソリン代や宿泊費がかかります。長距離フェリーであればこの2点が節約できますが、乗船料が高いです。
さらに道内滞在中のガソリン代もかかりますので、ガソリン代は旅行期間中にかかる費用として考えます。また平均5日間の北海道滞在期間中の宿泊代も、予算として考える必要があります。ですから予算を組むときは、北海道を旅するのに必要な費用として考えるのがおすすめです。
荷物の基本は一般的なツーリングアイテムでOKなのですが、気温の差が激しい北海道なので、防寒グッズは万全にしておくのがおすすめです。ただし超ロングストレートコースが多い北海道ルートなので、スロットルアシストは必ず準備しておきましょう。
なおキャンプ宿泊の場合は、ソロキャンプ用の装備一式の準備も忘れないようにします。北海道の大自然の中では、夏でも朝夕は冷え込みます。ですから寝袋も寒さ対策を意識した方が良いですし、断熱効果のあるマットやストーブも持ち物リストに加えるのがおすすめです。
北海道ツーリングの「おすすめルート」6選
北海道には人気のツーリングルートがたくさんありますが、その中でも「北海道に来たら絶対に外せないルート」が6つあります。
「美幌峠」
美幌峠は、北海道ツーリングでは絶対に外せない定番のルートです。果てしなく続く直線道路が多い北海道において、美幌峠のようなワインディングロードはとても貴重な存在です。
峠なのでヘアピンカーブが連続しますが、峠道にしては道幅が広く路面状態も良いルートなので、初心者でもチャレンジしやすいです。また峠の頂上には人気の休憩スポット「道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠」があるので、無理なくワインディングが楽しめます。
「オロロンライン」
オロロンラインは、小樽~稚内を結ぶ西海岸シーサイドロードです。北海道ツーリングに訪れるライダーの憧れのスポットといわれ、多くのライダーがこのルートを目指してやってきます。
オロロンラインの魅力は、北海道ルート名物の直線道路です。ガードレールも信号もない直線道路なので、ひたすら地平線に向かってスロットルを回し続けます。周囲の景色はどれも絶景で、天気の良い日に海の向こうに見える利尻島は必見です。
もちろん利尻島の見えるスポットもおすすめですが、オロロンライン名物の「オトンルイの風車群」もフォトスポットとしておすすめです。直線道路にずらりと並ぶ風車を見ていると、どこか遠い外国の景色を見ているような気分になります。
なおオロロンラインには、北上ルートと南下ルートがあります。絶景スポットで写真を撮りながら走りたいなら北上ルートがおすすめですが、走るのに集中したい時には南下ルートもおすすめです。
「美瑛の青池・パッチワークの路」
美瑛の「パッチワークの路」は、ヨーロッパの田舎の景色がそのまま一面に広がっている絶景ルートです。「北海道の自然っていいよね」というセリフにつながる景色は、ほぼすべてここにあるといってもよいくらいです。
「パッチワークの丘」と呼ばれることもあるパッチワークの路は、全域絶景スポットになっているので、北海道の景色をバックに愛車の写真を撮りたい人におすすめです。ちなみにドライブコース・散策コースとしても人気があるので、スピードの出し過ぎには注意しましょう。
「ナイタイ高原牧場」
ナイタイ牧場は、総面積が1700haもある日本一広い公共牧場です。牧場入口から山の頂上にある展望台までは、北海道らしい牧草地が一面に広がっています。そのため春・夏のナイタイ牧場は、地平線の彼方まで敷き詰められた緑のじゅうたんに癒されます。
全体的に走りやすい道なのですが、頂上手前に刺激的なS字カーブが待っています。さらにカーブを登り切ると、絶景スポット展望台があります。360度の大パノラマでみる展望台からの景色は、S字カーブにチャレンジしたライダーへ神様からのごほうびに違いありません。
さらに頂上ではもう一つのごほうびがあります。それが、全面ガラス張りの展望台・ナイタイテラスで食べられるソフトクリームです。
ナイタイテラスのソフトクリームに使われているのは、ナイタイ牧場で放牧されているウシたちのお乳です。なおメニューはしろ(バニラ)・くろ(ショコラ)・うし(ミックス)の3種類ありますが、シンプルなしろ(バニラ)が一番人気です。
「知床半島」
知床半島のおすすめは、知床半島を1周できる国道ルートと絶景&ワインディングが楽しめる知床横断道路ルートです。
知床半島の2つのルートはどちらも違った魅力があるので、制覇するのであれば先に国道ルート、次に知床横断道路ルートをアタックするのがおすすめです。
ここでは説明しやすいように出発を斜里の市街地に設定します。国道334号線から知床方面に向かいしばらく走ると、目の前に大海原が見えてきます。ここからしばらくは、海を見ながら世界自然遺産に登録されている知床の絶景を楽しみましょう。
国道334号をひた走ると、知床峠に到着します。知床峠で一息ついたら、北海道屈指のワインディングコース「知床横断道路」に入っていきます。知床横断道路は知床峠から太平洋側に抜けるルートになっていて、羅臼岳などの絶景を見ながら爽快に走り抜ける楽しみが待っています。
「納沙布岬」
本土最東端にある納沙布岬(のさっぷみさき)は、夏の北海道ツーリングでも特別な意味で人気のルートです。
道北エリアにある納沙布岬は、夏でもかなりの防寒対策をしていないと寒さで手がかじかんでしまいます。また天候が変わりやすいため、霧がかかると岬にたどり着いても絶景は見られません。そのため夏の晴れた日を狙っていかないと、納沙布岬からの絶景は拝めません。
ただし納沙布岬にたどり着くと、「最東端出発・訪問・到達証明書」をもらうことができます。この証明書は根室市長の印鑑が押された正式な証明書で、根室市北方領土資料館で発行してもらうことができます。
天候や気温に左右されやすい納沙布岬ルートですが、天気が良ければ絶景が見られますし、無料で発行してもらえる証明書は北海道ツーリングの記念になります。タイミング次第という点が一番難しいところなのですが、チャンスがあればトライしたいおすすめのルートです。
北海道ツーリングで「初心者向けルート」5選
ツーリングルートが豊富な北海道ですが、定番のルートにはある程度のライディング技術がないと厳しいルートもあります。そこでここからは初心者でも安心して楽しめるおすすめルートを紹介します。
「エサヌカ線」
超ロングストレートコースの代表といえば「オロロンライン」ですが、オロロンラインと対で語られる有名なスポットが「エサヌカ線」です。
エサヌカ線も地平線に向かってひたすら伸びる直線道路なのですが、全長はオロロンラインよりも短い約8kmなので、初心者におすすめのルートになっています。なおルート上にあるクッチャロ湖に沈む夕日がとても美しいので、湖畔のキャンプ場で一泊するのがおすすめです。
「霧立国道」
国道239号を、別名「霧立国道」といいます。森の中を抜ける霧立国道は、街を出ると人の姿も店も何もなくなります。そのため走りに集中しやすいのですが、山に入るとかなりカーブが続くため、ワインディングが好きな上級ライダーの姿も多いです。
ただし霧立国道は、道内の貴重なワインディングルートと比べるとライダーの数も少ないので、日中の安全な時間を選べば初心者でもチャレンジできます。なおスピードを出し過ぎるとカーブが曲がり切れなくなるので、走行中はスピードに十分気をつけてください。
「ニセコパノラマライン」
ニセコパノラマラインは、北海道屈指のリゾートエリア・ニセコの山々を抜ける人気ルートです。標高1000m級のニセコ連峰とニセコアンヌプリの中を縫うように走るため、ワインディングルートとしても有名です。
ただし難易度が低めの緩やかなワインディングなので、女性ライダーや初心者でも楽しんで走ることができます。
さらに北海道屈指のリゾートエリアにあるため、ルート上にはたくさんの絶景スポットがあります。アカエゾマツの原生林の中にある神仙沼(しんせんぬま)は紅葉の絶景スポットですし、巨大な温泉の沼「大湯沼」はニセコを代表する絶景&観光スポットです。
「富良野」
北海道を代表するリゾート地・富良野は、絶景スポットも多いので、ゆっくりと景色を見ながら旅を楽しみたい初心者におすすめのルートです。
富良野の夏の風物詩であるラベンダー畑を見学するなら、絶景&スイーツスポットとして人気の「ファーム富田」がおすすめです。一面に広がるラベンダー畑を見れば疲れも一気に吹き飛びますし、ラベンダーを使ったソフトクリームやプリンなどのスイーツにも癒されます。
また富良野には、ツーリングルートとして人気がある「パノラマロード江花(えはな)」と「十勝岳展望台」もあります。北海道らしい直線道路が好きなら「パノラマロード江花」がおすすめですし、ワインディング好きなら十勝岳展望台がおすすめです。
「宗谷丘陵」
宗谷丘陵には、本土最北端の宗谷岬に内陸から向かうルートがあります。宗谷岬に向かうルートには、宗谷丘陵を抜ける内陸ルートのほかに海沿いを走る海岸ルートがあります。そのため宗谷丘陵は、宗谷岬を回るツーリングルートとして人気があります。
なだらかな丘の中を進むルートなのでカーブもありますが、全体的に緩やかな道なので、初心者でも安心して楽しめるおすすめのルートです。
北海道ツーリングでおすすめの「地元グルメ」4選
北海道ツーリングでは、人気スポットで絶品グルメを味わうのも楽しみ方の1つです。旅の思い出づくりにもおすすめな北海道の絶品グルメを紹介します。
鮮度抜群・シーフード
鮮度抜群の北海道シーフードを味わうなら、定番ですが王道の海鮮丼を食べるのがおすすめです。函館の魚市場を通るなら、函館市にある「きくよ食堂」の三種お好み丼がおすすめです。三種お好み丼は、ウニやイクラ、カニなどから好きなネタを3種類を選べるのが人気です。
小樽を回るルートであれば、小樽市内にある「すし耕」の北海丼と「きたのどんぶり屋 滝波食堂」のわがまま丼がおすすめです。中でもきたのどんぶり屋 滝波食堂は、北海道を代表する全9品のネタから3種類を選ぶことができますし、ミニサイズ丼もあるので女性にもおすすめです。
ネタは1種類でも盛り放題の海鮮丼があります。札幌市にある「海味はちきょう」のいくらのっけ飯は、客の目の前でスタッフがご飯の上にイクラをどんどん流し込んでいく人気メニューです。ストップの声がかかるまで流し続けるので、客側のテンションがかなり上がります。
ツーリングの休憩スポットで新鮮な海鮮料理を食べたいなら、「道の駅ほっとはほろ」のすぐ近くにある「北のにしん屋さん」の甘エビ丼がおすすめです。羽幌名物の甘エビをご飯の上に渦巻き状にのせた甘エビ丼は、ねっとりとした甘エビの舌触りと甘みがたまらない逸品です。
バター・チーズ・牛乳などの乳製品
酪農が盛んな北海道では、人気のツーリングルートの近くに北海道の乳製品が食べられるおすすめの観光牧場があります。例えば美瑛町の「ファームズ千代田」では、自慢の乳製品や和牛が食べられるレストランのほかにも、牛の乳しぼり体験や子牛の授乳体験なども楽しめます。
また北海道ツーリングの人気ルートでもある「ナイタイ高原牧場」では、東京ドーム358個分の広大な牧場で乳牛を育てています。頂上付近にあるレストハウスでは牧場で絞られた牛乳を使ったスイーツが食べられるので、ツーリングの休憩に立ち寄るライダーも多いです。
北海道の乳製品をお土産に買いたいのであれば、お取り寄せ商品が人気の「北海道箱根牧場」がおすすめです。モッツァレラチーズなどのフレッシュチーズやカマンベールチーズなどのほかにも、ソーセージや農作物などが手に入ります。
ニセコルートであれば、「高橋牧場ニセコミルク工房」のバニラソフトクリームやシュークリームがおすすめです。カフェではソフトクリームをアレンジしたサンデーやドリンク付きのケーキセットがあるので、ゆっくりとスイーツを楽しむこともできます。
北海道名物・ジンギスカン
北海道が本場のジンギスカンも、北海道ツーリングでは外せないグルメです。道内にはたくさんのジンギスカンのお店がありますが、名店に足を運んで食べるのも旅の楽しみです。
地元客が多い「有楽町」や「じんぎすかんの白樺」は平日でも行列ができるほどの人気店で、味・コスパとも最高です。すすきのエリアもジンギスカンのお店がたくさんありますが、いろいろな産地のラム肉が食べたいなら「夜空のジンギスカン すすきの交差点前店」がおすすめです。
生産高トップ・北海道のメロン
北海道が生産高トップを誇るメロンですが、夕張以外にもメロンの産地は多く、種類も豊富なのが北海道の特徴です。例えば富良野メロンは甘みが強く日持ちがしますし、6月~9月に旬を迎えるためツーリングシーズンとも重なります。
そのほかにも北海道には、あまり知られていないけれど実は美味しいメロンがたくさんあります。その中でも特に月形町の「月雫」と「北の女王」、共和町の「らいでんメロン」、三笠町の「三笠メロン」、苫前町の「とままえメロン」はおすすめです。
美瑛・富良野ルートのお立ち寄りスポットとして有名なのが、中富良野にある「とみたメロンハウス」です。富良野メロンの直売も人気ですが、その場で食べたい人のための「カットメロンコーナー」や併設されているカフェもあるためライダーに人気があります。
とみたメロンハウスに来たらぜひ食べておきたいのが、とみたメロンハウスの代名詞ともいえる「赤肉クリームメロンパン」です。値段はかなりお高めですが、中にびっしりと詰め込まれた赤肉メロンクリームが入っており、香ばしいバターの風味に包まれたパンは絶品です。
北海道ツーリングで入りたい「おすすめ温泉」2選
北海道には登別温泉や洞爺湖温泉、モール温泉が有名な十勝川温泉や紅葉の名所でもある層雲峡温泉など、人気の温泉スポットがたくさんあります。ここではすべての温泉を紹介しきれないので、今回は北海道ツーリング中に立ち寄りたいおすすめスポットを2か所だけ紹介します。
「小樽朝里川温泉-おたる 宏楽園」
小樽朝里川温泉-おたる 宏楽園の温泉は、アルカリ性の単純温泉です。地下500mの自家源泉から毎日80トン汲み上げている温泉は、筋肉痛や神経痛、筋肉のこわばりなどツーリング中の疲れによく効きます。
浴場は「岩の湯」「森の湯屋」「こかげのいで湯」の3か所あり、それぞれ違った趣(おもむき)のお風呂が楽しめます。
小樽朝里川温泉-おたる 宏楽園の温泉は、基本的に宿泊者用となっているのですが、土・日・祝日の一部時間に限り日帰り温泉があります。ただしホテルのチェックイン時間以降は利用ができないので、1日の疲れを癒す温泉として利用したいなら宿泊がおすすめです。
ちなみに貸切温泉「こかげのいで湯」は、日帰り温泉でも利用ができます。貸切温泉といっても広さは80平方メートルもありますし、リビングスペースになっている脱衣所にはソファーやテレビなどもあるので、45分間の貸切時間を贅沢にくつろぐことができます。
住所 | 北海道小樽市新光5-18-2 |
電話番号 | 0134-54-8221 |
「北海道洞爺湖温泉・洞爺サンパレスリゾート&スパ」
北海道洞爺湖温泉・洞爺サンパレスリゾート&スパは、2008洞爺湖サミットによって世界中に注目された洞爺湖温泉の一つです。人気の景勝地である洞爺湖の目の前にあるリゾートホテルで、規模は洞爺湖温泉の中で最大級です。
北海道洞爺湖温泉・洞爺サンパレスリゾート&スパでは日帰り温泉もあるのですが、ゴールデンウィーク~10月のツーリングシーズン中は「洞爺湖ロングラン花火大会」が行われているので、日帰り温泉でも良いのですが、宿泊の方がおすすめです。
北海道洞爺湖温泉・洞爺サンパレスリゾート&スパの温泉は硫酸塩泉のお湯で、筋肉痛、筋肉疲労、関節のこわばり、疲労回復の効果があるためライダーにおすすめです。大浴場には露天風呂のほかにも檜ジェットバス、ジャグジーなど疲労回復が期待できるお風呂が充実しています。
また花火期間中には毎日450発の打ち上げ花火が洞爺湖にあがり、その様子は洞爺湖に面した露天風呂から見物することができます。さらに浴場の隣にある湯上りラウンジにはテラス席もあるので、テラス席から花火見物を楽しむこともできます。
住所 | 北海道有珠郡壮瞥町字洞爺湖温泉7-1 |
電話番号 | 0142-75-1111 |
北海道ツーリングで「宿泊」するための3パターン
道内での平均滞在期間が5日間の北海道ツーリングは、宿泊にかかる費用も予算に大きく関係します。そこで北海道ツーリングの場合には、「コスト重視」と「旅の満喫度重視」のどちらを選択するかで宿泊先を決めるのがおすすめです。
ゲストハウスで格安に宿泊
人気ツーリングの北海道には、「ライダーハウス」と呼ばれるライダー専用のゲストハウスがあります。ホテルよりも安い値段で宿泊できますし、見知らぬライダーとの出会いや情報交換の場でもあるため男女問わず人気です。
ただしライダーハウスは、基本的に「オーナーの善意」で運営されていると思ってください。ですからライダーハウスによってルールが違いますし、ルールを守ることが宿泊の条件になります。また個室が提供されるのではなく、大部屋で雑魚寝が基本です。
ホテルで便利に宿泊
安全に北海道の旅を満喫するのであれば、設備が整っているホテルへの宿泊がおすすめです。北海道はおすすめの温泉スポットも多いですし、旬の素材を使った絶品料理やスイーツなど食を楽しむのも旅の醍醐味です。
もちろん旅の思い出としてリゾートホテルに宿泊するのもよいですが、毎日となるとかなり費用がかかります。そんな時には、ビジネスホテルがおすすめです。北海道のビジネスホテルにはバイク専用駐車場がほぼ設置されているので、バイクの置き場に困らず利用ができます。
キャンプをして自然の中で宿泊
北海道ツーリングで一番おすすめなのがキャンプです。ライダーだけでなくキャンパーにも人気がある北海道には、キャンプ施設が道内のいたるところにありますし、ほとんどのキャンプ場でテント脇にバイクの持込みができます。
また時間に縛られず気の向くままにツーリングが楽しめるのも、キャンプツーリングの醍醐味です。整備されているキャンプ場以外でも、自然の宝庫である北海道ならテントを張ることができる場所がたくさんあるため、キャンプ泊は自由な旅を楽しむライダーに人気です。
バイクと一緒に北海道の景色を撮影するテクニック
北海道ツーリングで出会った景色をカメラに収めて、旅の思い出にする楽しみ方もあります。もちろんツーリングがメインの旅もよいのですが、バイクに乗って北海道の絶景を写真にとる旅も女性ライダーにはおすすめです。
特に北海道ツーリングの場合、北海道に移動する間も「旅」の時間です。青森まで自走して近距離フェリーで北海道に渡る方法もありますが、長距離フェリーでゆっくり北海道に向かう旅や、北海道まで飛行機で一気に移動するツーリングスタイルもあります。
おすすめは長距離フェリーでの船の旅です。近・中距離フェリーと比べると乗船料金が高いですが、移動中のガソリン代や宿泊費をカットできると考えれば、長距離フェリーの方がお得かもしれません。
さらに船が港から少しずつ離れていく様子や、船の上から見る日の出、徐々に北海道に近づいていく景色などは船の上からでなければ写真を撮ることができません。時間に余裕がなければ体験できないのが船旅のネックですが、長期休暇がとれるなら長距離フェリーをおすすめします。
なお愛車と絶景スポットのコラボ写真も、北海道ツーリング写真の魅力です。絶景をメインにするのか、それとも自慢の愛車をメインにするののかで写真の構図は変わるので、同じスポットでの撮影でもいろいろなアレンジが楽しめます。
「北海道のツーリング」旅で至福のひと時を過ごそう
北の大地を満喫する北海道ツーリングは、走るだけでなく、グルメや観光・温泉など旅として楽しめる要素がたくさん詰まっています。最初は「1週間なんて長すぎるのでは?」と思うかもしれませんが、ツーリングから帰る頃には「あと1週間ここにいたい」と思うようになるはずです。
まとまった休みがないとなかなかチャレンジできない北海道ツーリングですから、チャレンジするなら滞在期間中をフルに楽しめるようにしっかり準備・体調を整えて楽しみましょう。