岡山の二郎系ラーメン情報！ガッツリうまいと人気のお店を大公開！

全国的に「二郎系」と呼ばれるラーメン店が展開されていますが、岡山でもその一大ブームが巻き起こっています。特に若者に大人気の二郎系ラーメンですが、本場に引けを取らないような本格派二郎系ラーメン店が続々とオープンしています。

「二郎系ラーメン」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか？一般的には「あり得ない量」「野菜や脂がたくさん」「難しいルールがある」「食べれきれないと怒られそう」などのイメージを持つ方が多いです。

二郎系ラーメンとは、そもそも「ラーメン二郎」がその名の大元となっており、ラーメン二郎のスタイルを取り入れた要素を持つラーメン（店）が二郎系ラーメンと呼ばれるようになりました。二郎系のラーメンとは通常のラーメンとは異なる系統を持っているのが特徴です。

麺はコシの強い極太麺で、その上には山のようにモヤシやキャベツなどの野菜が盛られています。店舗にもよりますが、ニンニクや背脂のトッピングを好みの量に選ぶことが可能です。また、味の濃さ、麺の量、油の多さを変更することができるお店もあります。

ラーメン二郎には「ジロリアン」と呼ばれるコアなファンが存在します。ジロリアンとは、ラーメン二郎を心から愛する人と言われていますが、こう呼ばれるには厳しいルールをクリアしなければならないとも言われており、インチキジロリアンという言葉も生まれています。

ジロリアンとは何でしょうか？一般的には「週に何度もラーメン二郎に通っていること」、「ラーメン二郎に敬愛を表し、ルールとマナーを守っていること」、「オリジナルの注文スタイルを持っていること」の3点がジロリアンと呼ばれる人々の特徴とされています。

ラーメン二郎には数多くのインスパイア店が存在します。これらはラーメン二郎で修業を積んで暖簾分けをした店舗とは異なり、ラーメン二郎に似せたラーメンを提供するラーメン店のことで、関東のみならず全国的に見つけることができます。

その注文スタイルや、野菜が盛りだくさんで油やニンニクの効いたラーメンというラーメン二郎の特徴を持つインスパイア店ですが、これが増えるごとに本店が神格化しているとも言われています。ラーメン二郎がいかに人々を虜にしているのかが分かります。

ラーメン二郎のスープは「二郎系スープ」とも呼ばれるほど特徴的な味です。店舗ごとにオリジナルのこだわりがあるものの、基本的には超濃厚な豚骨醤油味です。豚の大腿骨、背骨、背脂、腕肉などの大量の豚と醤油ベースのタレで作るスープは多くの人々を虜にします。

また、ラーメン二郎では大量の化学調味料も使用されています。化学調味料による大量のうまみ成分と大量の豚による旨味、うまく乳化された脂肪分が相乗効果を成してラーメン二郎の二郎系スープたる味が作り出されています。

二郎系ラーメンの大きな特徴の一つは、その見た目にもわかる通り、野菜の多さとチャーシューの分厚さです。この野菜の量は注文時に「無し」から始まり「マシマシ」「チョモランマ（上限）」などの6段階から選択可能なことが一般的です。

「この大量の野菜のせいでラーメンを食べきれないのでは？」と感じる方もいるかもしれませんが、実は二郎系ラーメンを食べるうえで非常に重要な役割を果たしています。超濃厚なスープに淡くシャキシャキとした野菜がアクセントを加え、より食べ進めやすくしてくれます。

また、「あまり体に良いとは言えないようなラーメンでも沢山の野菜が入っているので大丈夫」と思うことができる理由になっているとも言えます。

店舗ごとの違いはありますが、ラーメン二郎のチャーシューは、豚の腕肉を90分間煮込み、さらに90分間醤油ダレに漬け込むことで作られると言われています。この調理工程から、分厚くても柔らかい二郎系のチャーシューが作り出され、その虜になる人々が後を絶ちません。

ラーメン二郎は非常に人気で、店舗によっては1時間待ちが当たり前の場所もあり、特に若者の間でその人気が爆発的に広がっています。

山のように盛られた見た目とガツンとした味わいから、お腹をすかせた大食漢の若者の間では「安くてうまい！」と根強い人気を誇っています。また食べたくなるような味はもちろん、食べきった後の達成感が忘れられず、何度も足を運ぶ人々も多く存在します。

現在、岡山で大きなブームを引き起こす二郎系ラーメンですが、実は岡山には数多くのご当地ラーメンが存在する地でもあります。最近はラーメン店の数も増え、ラーメンの激戦区であるともいわれています。ここから、二郎系を除く岡山のご当地ラーメンをご紹介します。

まず初めにご紹介するのは県庁所在地でもある岡山市付近が発祥の「岡山ラーメン」です。岡山ラーメンは、第二次世界大戦直後の混乱期に、岡山市の中心市街地で屋台やバラック小屋などの簡素なお店で低価格で提供されたものが始まりとされています。

岡山ラーメンの特徴は、豚骨のうまみと醤油だしがうまく合わさることで深みの生まれる、豚骨醤スープです。麺は中細麺であることが多く、やや甘みのあるスープが麺の味を引き立ててくれます。具材はシンプルで、余計なものがない本来のうまみを味わうことができます。

続いてご紹介するのは岡山県笠岡市周辺発祥の「笠岡ラーメン」です。笠岡ラーメンの最大の特徴は鶏ベースのスープに鶏チャーシューが使われている点です。この地域は元より養鶏が盛んで、老鶏が手に入りやすいため、このようなラーメンが生まれたと言われています。

地方の言葉で「かしわ」と呼ばれる、採卵の終わった親鶏などの老鶏で作られる笠岡ラーメンのチャーシューは、「かしわチャーシュー」とも呼ばれており、歯ごたえのある食感と噛みしめるほどにうまみが広がるのが特徴です。

笠岡ラーメンのスープには鶏ガラだしの醤油スープに鶏のチャーシューが乗っているのが特徴で、美しく澄み渡る醤油スープに美味しい鶏のうまみが感じられるラーメンです。ネギやメンマなどのシンプルな具材であるのも特徴的で、より鶏のうまみが感じられるラーメンです。

それでは、最近岡山で爆発的なブームとなっている、本格的な二郎系が食べられる人気ラーメン店をご紹介いたします。二郎系インスパイア店と呼ばれるものの、各店ともオリジナリティあふれるメニューが提供されているため、どちらのお店も要チェックです！

一店目は、関東の味に最も近い本格派であると人気の「ダントツラーメン 岡山一番店」です。ダントツは岡山県内で一番人気があるともいわれており、特に女性や若者の間で知られています。ダントツではラーメンの注文スタイルも本格派で、ニンニクや野菜の大盛も可能です。

ダントツのスープは豚骨と野菜を15時間煮込んで作られており、豚骨ベースの濃い味ながらもどこか上品な甘みが感じられるのが特徴です。スープを作る過程では、途中でチャーシューを入れてさらに煮込まれるため、非常に柔らかく口どけのいいものとなっています。

ダントツのメニューは主に「ダントツラーメン」「つけ麺」「混ぜ麺」の3種類で、どちらにも店主のこだわりが詰まっています。続いて、各メニューについて簡単にご紹介いたします。

ダントツのラーメンは「濃さ」「脂」「野菜」を8倍まで無料で増量することが可能で、細かく調節することで自分好みのラーメンを楽しむことができます。本格派二郎系の濃い豚骨醤油ながらもどこか上品さのあるダントツラーメンは、一番の人気メニューです。

ダントツではつけ麺も人気麺メニューの一つで、つけダレは濃いめとなっています。つけダレには酢が入っているため、濃い味付けながらもスルスルと食べ進めることができます。濃いめながらもさっぱりとした風味を感じられる美味しさから、ダントツでは女性にも人気です。

ダントツの混ぜ麺はニンニクチップやもやしがたっぷりと乗ったメニューで、一口食べるともっと食べたくなる不思議さがあります。しっかりと混ぜてお楽しみください！

続いてはご紹介するのは「らーめん食楽」です。こちらも本格的な二郎系ラーメンを味わえるお店で、食べきれないほどの圧倒的なボリュームのラーメンを楽しむことができます。

本格派二郎系らしく豚骨がベースのスープはしっかりとした濃い味わいをしており、麺はガッツリ食べ応えのある太麺です。ラーメンは「にんにく」「野菜」「脂」「麺量」を調節できるため、自分好みのラーメンに調節することも可能です。

とてもの意味で使われる岡山弁「ぶち」のついた「ぶちそば」はスープの入っていないピリ辛ラーメンで、具だくさんの絶品そばです。備え付けの「どろラー油」入れてよりパンチの効いた味わいに、マヨネーズを加えてマイルドな味わいにと、味を変えて楽しむこともできます。

辛い物が好きでたまらないという方に是非挑戦していただきたいのが激辛ラーメン「魔王」です。店主特性の辛味噌に激辛唐辛子ジョロキアが入っており、突き抜けるようなうまみを残しながらも痺れるような辛さが追求された一品となっています。

続いてご紹介するのは「ラーメン どかいち」です。こちらもまた、見た目、味ともに本格派の二郎系のラーメンが食べられるラーメン店です。どかいち玉島店の一番の特徴は濃厚な豚のうまみにニンニクのパンチが効いたスープです。一度飲むと止まらなくなる味わいです。

こちらも本格二郎系らしく「ニンニク」「背脂」「野菜」の量をなしから3倍増しまで無料で変更することができます。また、麺の硬さも「はりがね」から「やわめ」まで選択することができるため、自分好みのオリジナルラーメンを研究することができます。

出てくるラーメンは店名の通り「ドカッと」具材が盛られ、その高さは岡山県内でも一番なのではと言われるほどです。テーブルには「ラーメンたれ」が備え付けられているため、山のように盛られた野菜も最後まで美味しく味わうことができます。

続いてご紹介するのは「ラーメンどかいち 岡山田町店」です。岡山田町店は先ほどの玉島店とは異なり醤油系のスープが特徴です。ですがこちらも見た目、味ともにしっかりと本格派の二郎系ラーメンで、あっさりながらもガツンと来る濃さをしたスープが麺によく絡みます。

玉島店と同様にニンニクなどのトッピングを無料で変更、麺の硬さを自分好みにカスタマイズすることができます。また、ラーメンとつけ麺の小サイズに関しては煮卵、キムチ、メンマ、コーン、チーズの中から2種類を選択し無料でトッピングすることも可能です。

チャーシューはとろとろにとろけるほどの柔らかさで、野菜のシャキシャキ感、コシの強い麺と合わさっていいバランスを作り出しています。

次にご紹介するのは「ラーメンきずな」です。ラーメンきずなは岡山駅から徒歩10分ほどの岡山市北区にあるラーメン店で、きずなの店主が過去に東京で有名な二郎系ラーメン店「富士丸」で修業をされたため、かなり本格的な二郎系ラーメンを食べることができるお店です。

きずなの麺の量は「3分の1」から「普通」まで選ぶことができますが、3分の1で120g、普通の麺量で350gとなっており、一般的なラーメンの麺量が120から150gであるため、驚きの麺量です。普通以外の麺量を選択すると、生卵やチャーシューの無料サービスが付きます。

きずなも、本格派二郎系ラーメンらしく、無料でニンニク、野菜、カラメ、アブラの量を調節することができます。また、これは後からでも追加することができます。

きずなでは、トッピングのアブラは味付けがされているのが特徴で、ほのかな甘みを感じられるのが特徴です。別皿で提供されるため、少しずつ加えながらラーメンの味を楽しむこともできます。きずなの麺は平打ちの太麺で、ごわごわとした見た目をしているのが特徴です。

麺の上に横たわるきずなのチャーシューは、豚らしい食感がありながらもホロホロとした柔らかさで、豚骨醤油系の濃厚なスープにしっかりと絡んでいるため、ついご飯を書き込みたくなるような味付けとなっています。

卓上にはきずな特性の辛味パウダーがあるため、少しずつ味を変えながら楽しむことができます。岡山の二郎系ラーメン代表格ともいえるきずなのラーメン、是非一度お試しください。

最後に番外編としてご紹介するのは二郎系ではなく「家系ラーメン 加藤商店」です。こちら家系ラーメンで、野菜の増量無料、脂、ニンニク、味の濃さを調節することができます。スープは異常なパンチ力のある濃厚さで、食べ応えのある太麺を濃厚スープがしっかりと受け止めている本格的な家系ラーメンです。

卓上には備え付けで、定番の黒コショウ、白コショウ、一味の他にもラーメンたれ、おろしにんにく、ニンニク酢が備え付けられています。お店の方にお願いをするとすりおろし生姜も出していただくことができます。コクのあるスープを様々な方法で楽しむことができます。

以上、岡山県で食べられる本格派二郎系ラーメン店のご紹介でした。ダントツやきずな、加藤商店、どかいち、どのお店も時間帯によっては行列のできる大人気店です。今、岡山で一大ブームとなっている二郎系ラーメンは、若者や女性の間でも知名度を高めつつあります。

また、本記事でご紹介した以外にも、岡山にはトンカツラーメンや新見ラーメンなど、様々な地域的工夫の凝らされたラーメンが存在します。ラーメンの激戦区岡山にいかれた際には、是非挑戦してみてください！