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大河ドラマでおなじみになった鹿児島の方言
大河ドラマ「西郷どん」でお馴染みになった鹿児島弁の歴史は古く、隼人(はやひと)族が仕えていた雄略天皇が崩御した時の様子が「時に隼人、昼夜陵の側に哀号(おら)び、食を与えど喫ばず、七日にして死ぬ」と日本書紀にあります。
ここにある「哀号(おら)び」は、現在の鹿児島の方言「おらぶ」と通じます。ちなみに、隼人族とは、古代日本の鹿児島県本土部分(鹿児島県・宮崎県)に住んでいた人々です。呪術を使い、犬の様に叫び、勇猛果敢なため天皇の警備を任されていたようです。
また、江戸時代中期には、鹿児島方言の特徴である語尾の変化や音の訛り、会話例を記したロシアの薩摩語辞典「ゴンザ辞典」が作成されています。明治時代には共通語を見出しにした「鹿児島ト普語」という鹿児島方言の辞書のような本が編集されています。
鹿児島の方言とは
大河ドラマでも注目されたのは、鹿児島方言の特徴あるイントネーションや訛りです。大河ドラマで使われていたのは「薩摩言葉」というもので、鹿児島方言の源になっています。
偉人「西郷隆盛」を生み出した薩摩藩では、他県からのスパイをあぶりだす為に、敢えて暗号の様に難解で意味不明な方言である「薩摩言葉」を使っていたようです。
鹿児島県は南北に長く、離島もあるので、「鹿児島の方言」と言ってもさまざまな言葉あります。薩摩半島南部の方言には濁音が残っているなど、地方によって微妙に違っています。
薩隅方言・鹿児島弁・薩摩語・薩摩言葉とも言われる
薩摩国であった鹿児島県(奄美諸島を除く)と大隅国であった宮崎県南西部の方言の事を薩隅方言といいます。他にも、鹿児島弁、薩摩語、薩摩言葉という呼び方があります。
薩隅方言は、母音を脱落させて子音で終わる特殊な言葉です。また、薩隅方言は地域差が大きく、地域によってアクセントが異なっています。薩隅方言圏である宮崎県の東諸県郡では「宮崎弁」が発達しています。