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沖縄の離島へはフェリーが便利?
沖縄の多くの島は飛行機が運行しているわけではないので、観光客はもとより、沖縄県民にとってフェリーや高速船は離島をつなぐ交通手段として利用されています。
沖縄本島近辺の離島へは沖縄本島発着の航路、宮古圏域の離島へは宮古島発着の航路、八重山圏域の離島へは石垣島を発着する航路をそれぞれ利用することで、色々な島へ訪れることができます。
沖縄はフェリーでしか行けない離島もある!
沖縄県は南北約400kmの海域に160の島々があり、橋でつながっている島や飛行機が運行している島もありますが、多くは小さな島でフェリーでのみ訪れることができます。フェリーを利用することで、気軽に離島を楽しむことができます。
フェリーなら料金もリーズナブル
フェリーや高速船で離島に向かう際、島に近づくに連れてだんだんと増す透明度、色が移り変わる海を堪能できるのは船を利用したからこその魅力ですが、船を利用する最大のメリットといえるのが料金の安さです。飛行機だと片道1万円弱する路線でも半額以下の料金で利用することができます。上手にフェリーを使えばお得にいろいろな島を楽しめます。
沖縄発・北部圏域行きフェリーの航路・乗り場・料金は?
沖縄本島より北にある北部圏域にある離島は、豊富なマリンアクティビティで人気の「水納島」やゆり祭りで有名な「伊江島」、断崖の丘など自然景観が豊かな「伊平屋島」と歴史スポットが多い「伊是名島」へ向かう4つの航路があります。
いずれも飛行機が定期運航していないのでアクセス方法は船のみになります。それぞれ利用する航路により乗り場が異なりますので注意しましょう。
伊平屋島
伊平屋島は沖縄県の最北端の有人島です。細長い形をした島で、海岸線はサンゴに囲まれていながらも、200メートル級の丘が広がる海と山の緑が美しい島です。主な観光地は、美しい海を楽しめる「米崎海岸」、沖縄県内でも珍しいクバ美林に囲まれた「クバ山」などがあります。
伊平屋島から500mの距離にある「野甫島」へは野甫大橋を渡ってアクセスができます。ちょうど米崎海岸の向き合うようにビーチが広がっており、こちらからも美しい景色が楽しめます。
所要時間
伊平屋島へ向かう船は沖縄本島・北部の「運天港」が乗り場となり、伊平屋島は「前泊港」に到着します。カーフェリーでの運航となり、所要時間約1時間20分、基本的には毎日2便運航されています。
料金は片道2440円/往復4640円で利用することができます。(2019年5月現在)。自転車や車両も乗せることができますが、車両をのせる場合は事前に予約が必要です。
伊是名島
伊是名島は沖縄本島の北方にある周囲16.7kmの離島です。かつての琉球王国の王であった「尚円王」がこの島の農村で産まれたとされ、「尚円王」ゆかりの観光地が島内に点在しています。
歴史や文化を感じられるスポットや切り立った岩という意味の「ギタラ」と呼ばれる荒々しい景色、真っ白な砂浜などバラエティに富んだ景色を楽しむことができます。
所要時間
伊是名島への船は沖縄本島・北部の「運天港」が乗り場となり、伊是名島の「仲田港」へ到着します。カーフェリーでの運航となり、所要時間約55分、基本的には毎日2便運航されているので、日帰りでも楽しむことができます。
料金は片道1810円/往復3440円で利用することができます(2019年5月現在)。自転車やバイク、車両も乗せることができますが、事前に予約が必要です。
伊江島
伊江島は沖縄本島から約9kmの位置にある離島です。島の真ん中に伊江島タッチューと呼ばれる海抜172mの尖った山「城山」があり、村の守り神として親しまれています。「城山」は30分ほどで登ることができ、頂上からは360度パノラマの景色を楽しむことができます。
また、毎年4月後半から5月初旬にかけて船が増便される程多くの人が訪れる人気の「ゆり祭り」が開催されます。
所要時間
伊江島へ向かう船は沖縄本島・北部の「本部港」が乗り場となり、伊江島の「伊江港」に到着します。カーフェリーでの運航となり、所要時間約30分、通常時期は毎日4便、夏季の繁忙期は5便が運航されています。
料金は片道720円/往復1370円で利用することができます(2019年5月現在)。自転車やバイク、車両も乗せることができますが、事前に予約が必要です。
水納島
水納島は沖縄本島から1.5kmの距離にある周囲4kmほどの小さな離島です。三日月形の形をした島なので「クロワッサン島」とも呼ばれています。
沖縄本島から近く、日帰りで訪れる観光客も多いので、たくさんのマリンアクティビティが用意されています。本島からたった1.5kmの距離にも関わらず、目を見張るような美しい海と真っ白な砂浜、島を取り囲むサンゴ礁を楽しめます。
所要時間
水納島への船は沖縄本島・北部の「渡久地港」が乗り場となり、水納島の桟橋へ到着します。高速船での運航となり、所要時間高速船約15分、時期により毎日3~11便が運航されています。料金は片道900円/往復1710円で利用することができます(2019年5月現在)。
船の事前予約はできないため、当日先着順での利用になります。往復の高速船と昼食、アクティビティがセットになった日帰りツアーが旅行会社から販売されています。
沖縄発・中南部圏域行きフェリーの航路・乗り場・料金は?
沖縄本島より中南部圏域にある離島は、沖縄本島から高速船で15分でアクセスができる「久高島」やフェリーで15時間かかる「北大東島」「南大東島」など10の島へ向かう航路があります。島同士を結ぶ航路もあるので、上手に使えば複数の島を楽しむこともできます。
津堅島
津堅島は沖縄本島から約5kmの距離にある離島です。ニンジン畑が多いことから別名「キャロットアイランド」とも呼ばれています。白いビーチと抜群の透明度を誇るビーチでは、バナナボートやウェイクボードなどのマリンスポーツを楽しむことができます。
沖縄本島から日帰りで訪れることができ、のどかに広がるニンジン畑とキレイな海を楽しむことができる人気の離島です。
所要時間
津堅島への船は沖縄本島・中部の「平敷港」が乗り場となり、「津堅港」に到着します。高速船とフェリーでの運航となり、所要時間は高速船で約30分、フェリーで約1時間となり、毎日高速船2便、フェリー3便が運航されています。
料金は高速船の場合、片道790円/往復1510円、フェリーの場合は片道640円/往復1220円で利用することができます(2019年5月現在)。
久高島
久高島は沖縄本島から5kmに位置する離島です。琉球誕生の地とされる久高島は神の島とされており、最高の聖地とされている「クボー御嶽」や琉球を作った神・アマミキヨが降り立ったとされる「カベール岬」などがあり、今でも沖縄の人々にとっては非常に大切にされています。
周囲8kmの小さな島なので、自転車をレンタルして島内観光をするのが一般的です。神秘的なストーリーの多い島なので、島内ガイドに案内をしてもらうのもおすすめです。
乗船時間
久高島への船は沖縄本島・南部の「安座間港」が乗り場になり、久高島の「徳仁港」に到着します。高速船とフェリーでの運航となり、所要時間は高速船約15分、フェリー約25分、基本的には毎日高速船3便、フェリー3便が運航されています。
料金は高速船片道760円/往復1460円、フェリー片道670円/往復1280円で利用することができます(2019年5月現在)。運航便数も多いので、日帰りでも十分に神秘的な久高島を満喫できます。
粟国島
粟国島は沖縄本島から60kmにある離島です。飢饉に備えて植えられたのがきっかけにソテツがいたるところに植えられていて別名「ソテツの島」と呼ばれることもあります。
遥か先に水平線を望み、海に浮かぶ慶良間諸島や沖縄本島などの島々を見ることができる絶景のポイント「マハナ」や1kmに続く白い砂浜が美しい「長浜ビーチ」、鍾乳洞を見ることができる「洞寺」などを楽しむことができます。
所要時間
粟国島への船は沖縄本島・南部にある「泊港」が乗り場になり、粟国港へ到着します。カーフェリーでの運航となり、所要時間は2時間10分、1日1便運航されています。
料金は片道3410円/往復6480円で利用することができます(2019年5月現在)。以前は那覇空港~粟国空港間で飛行機が運行されていましたが、現在は運航されていないため、粟国島へ行くにはフェリーでのアクセスになります。
渡名喜島
渡名喜島は沖縄本島から約60kmにある離島です。観光地としての開発はほとんどされておらず、沖縄県内で観光客が最も少ない島の一つと言われています。宿泊施設は数が少なく、基本的には事前に予約をしていなければ宿泊することができません。
島の周りをサンゴに囲まれ、ウミガメが多く見られるなど、自然あふれる島です。観光客が少ない分、沖縄本来の原風景をのんびりと堪能することができます。
所要時間
渡名喜島への船は沖縄本島・南部にある「泊港」が乗り場になり、久米島行きのフェリーが途中、渡名喜島へ寄港します。料金は片道2700円/往復5130円で利用することができます(2019年5月現在)。
所要時間は約2時間、通常期は1日1便運航されていますが、発着共に午前中になる為、通常期は沖縄本島から日帰りで訪れることができません。4月~10月の金曜日のみ渡名喜島発が午後になる為、日帰りで訪れることができます。
座間味島
座間味島は沖縄本島から約40kmに位置する慶良間諸島に属する離島です。世界でも有名なケラマブルーの海を楽しめると国内外からたくさんの観光客が訪れる人気の島です。
マリンアクティビティはもちろん、世界屈指のダイビングスポットでもあります。「古座間味ビーチ」や「阿真ビーチ」などの美しいビーチがあり、水深1mの場所でもたくさんの熱帯魚を見ることができます。
所要時間
座間味島への船は沖縄本島・南部にある「泊港」が乗り場になり、阿嘉島を経由して座間味港へ到着します。高速船とフェリーでの運航となり、所要時間は高速船で50分~1時間10分、フェリーでは1時間30~2時間になります。高速船は1日2~3便、フェリーは1日1~2便運航されています。
料金は高速船は片道3140円/往復5970円、フェリーでは片道2120円/往復4030円で利用することができます(2019年5月現在)。混雑する時期は満席になり利用できないことがあるので、事前予約をおすすめします。
阿嘉島
阿嘉島は慶良間諸島に位置する離島です。多くの観光客でにぎわう座間味島から約3kmに位置しながら、座間味島に比べ人が少なくのんびりと過ごすことができる島です。
島内は公共バスやタクシーはない為、徒歩やレンタサイクルでの移動となりますが、港からの徒歩圏内に「前浜ビーチ」や「阿嘉ビーチ」があります。
所要時間
阿嘉島への船は沖縄本島・南部にある「泊港」が乗り場になり、座間味島行きの船が阿嘉島に寄港します。高速船とフェリーでの運航となり、所要時間は高速船で50~1時間10分、フェリーでは1時間30分~2時間になります。高速船は1日2~3便、フェリーは1日1~2便運航されています。
料金は高速船は片道3140円/往復5970円、フェリーは片道2120円/往復4030円で利用することができます(2019年5月現在)。混雑する時期は満席になり利用できないことがあるので、事前予約をおすすめします。
渡嘉敷島
渡嘉敷島は慶良間諸島に属する離島です。約1kmの白い砂浜が広がる「阿波連ビーチ」をはじめ、ウミガメに会えることが多い「とかくしビーチ」などケラマブルーを堪能できるビーチが点在しています。島の集落には民家の中にお店が軒を連ね、島の日常生活に触れるることができます。
渡嘉敷島はアップダウンの激しい島なので、展望台からはケラマブルーの美しい海に浮かぶ島々の景色を見ることができます。
所要時間
渡嘉敷島への船は沖縄本島・南部にある「泊港」が乗り場になり、渡嘉敷港に到着します。高速船とフェリーでの運航となり、所要時間は高速船で35分、フェリーでは1時間10分になります。高速船は1日2~3便、フェリーは1日1便運航されています。
料金は高速船は片道2490円/往復4740円、フェリーは片道1660円/往復3160円で利用することができます(2019年5月現在)。混雑する時期は満席になり利用できないことがあるので、事前予約をおすすめします。
久米島
久米島は沖縄本島から100kmに位置する離島です。久米島と言えば名前が上がるほど人気の「ハテノ浜」は久米島から渡船で20分程の位置にある真っ白い砂だけでできた島です。天国と例えられるのも納得してしまう美しい景色のなか、シュノーケルや海水浴を楽しむことができます。
他にも、遠浅で波の穏やかな「イーフビーチ」や亀の甲羅のような奇岩が見られる「奥武島畳石」などがあります。
所要時間
久米島への船は沖縄本島・南部にある「泊港」が乗り場になります。所要時間は直通のフェリーで約2時間50分、渡名喜島へ寄港するフェリーは3時間20分、基本的に1日2便運航されており、1便のみが渡名喜島へ寄港します。
料金は片道3390円/往復6450円で利用することができます(2019年5月現在)。ゴールデンウィークや夏休み時期は満席で利用できない場合があるので、事前予約をお勧めします。
北大東島
北大東島は沖縄本島から約360km離れた場所にある離島です。断崖絶壁の島と言われており、海に囲まれているにもかかわらず天然のビーチが一つもないという沖縄では珍しい島です。岩をくりぬいて作られた「沖縄海」だけが唯一海水浴ができるスポットです。
北大東島では沖縄の他の島では見ることのできないダイナミックな自然や、かつての燐光の採掘が盛んだったころの名残である「燐鉱石貯蔵庫跡」などを見ることができます。
所要時間
北大東島への船は沖縄本島・南部にある「泊港」または「安謝新港ふ頭」が乗り場になります。所要時間は約15時間、基本的には週1~2便程度運航されていますが、スケジュールがバラバラなので利用の際に確認をしましょう。
料金は往復10820円で利用することができます(2019年5月現在)。フェリーに乗船するには必ず予約が必要になります。
北大東島は港にフェリーが接岸できないため、乗り降りは専用のコンテナに乗りクレーンで引き揚げてもらうというユニークな方法になります。
南大東島
南大東島は沖縄本島から約400kmの距離にある離島です。北大東島と同じく、断崖絶壁の島でダイナミックな景観が楽しめる島です。岩をくりぬいた人口の海水プール「海軍棒プール」や「塩屋プール」では海水浴が楽しめます。
手つかずの「秋葉地底湖」や気の遠くなる年数を掛けて自然が作り上げた鍾乳洞「星野洞」などの神秘的な自然を見ることができます。
所要時間
南大東島への船は沖縄本島・南部にある「泊港」または「安謝新港ふ頭」が乗り場になります。所要時間は約15時間、基本的には週1~2便程度運航されていますが、スケジュールがバラバラなので、利用する際に確認をしましょう。
料金は往復10820円で利用することができます(2019年5月現在)。南大東島~北大東島間の利用も可能で、片道850円で利用することができます。いずれもフェリーに乗船するには必ず予約が必要になります。
南大東島も北大東島と同様、港にフェリーが接岸できないため、乗り降りは専用のコンテナに乗りクレーンで引き揚げてもらうというユニークな方法になります。
沖縄発・宮古圏域行きのフェリーの運航状況
宮古諸島には全部で12の島がありその内の4島は無人島になります。「伊良部島」「下地島」「池間島」「来間島」は宮古島から橋でつながっているため、陸路でのアクセスが可能です。
その他の「多良間島」「水納島(多良間村)」「大神島」などの島は沖縄本島からの航路はないため、宮古島を起点とした航路でアクセスすることになります。美しい自然と沖縄の原風景が広がる宮古諸島へのフェリーについてご紹介します。
沖縄~宮古島間フェリーは廃止
沖縄本島から宮古島まで以前は名古屋から大阪、那覇、宮古島、石垣島を寄港して台湾へ向かうフェリーが運航されていましたが、2008年に名古屋~台湾航路が廃止されたことにより、現在では沖縄本島から宮古島へアクセスする方法は飛行機のみになりました。
飛行機は那覇からの1時間に1本ほどの便数が運航しており、約50分で到着できます。また、東京や大阪といった主要都市からも直行便が運航されています。
宮古島~伊良部島間フェリーは廃止
宮古島から伊良部島へ以前はフェリーが運航されていましたが、2015年に伊良部大橋が開通したことにより、長年地元の足となっていた宮古島~伊良部島のフェリーは廃止されました。
現在は、宮古島からバスやタクシー、自転車などを利用してアクセスすることが可能です。海の上に浮かんだような伊良部大橋は3540mあり、車や自転車で走るとまるで海の上を走っているような感覚を味わえると人気の観光スポットです。
宮古島~大神島
大神島は宮古島から約4kmの距離にある離島です。大神島は「自然の神様がいる島」と言われる神聖な島です。島内には聖域とされる足を踏み入れてはならない場所やそもそも島への立ち入りを制限している日もあるので、観光の際には注意しましょう。
沿岸沿いにある「ノッチ」と呼ばれる奇岩は、波の浸食によって作られたキノコのような形をした不思議な景色を楽しむことができます。
所要時間
大神島への船は宮古島市にある「島尻港」が乗り場になります。所要時間は約15分、4~9月は1日4便、10~3月は1日5便運航されています。
料金は片道350円/往復670円で利用することができます(2019年5月現在)。天候や時期、祭事の有無などにより出発時刻が変更になっていることがあるので、利用の際は事前に電話確認をおすすめします。
宮古島~多良間島
多良間島は宮古島から67kmの距離にある離島。サトウキビ畑やヤギや牛の放牧場が広がるのどかな島です。周りをサンゴ礁に囲まれているので、透き通るような海と白いビーチを楽しむことができます。
多良間島から約20分程の距離に「水納島(多良間村)」があります(慶良間諸島の水納島とは別の島)。多良間の水納島も別世界に来たような感覚になるほど美しい海とビーチを見ることができます。水納島へ行くにはツアーやチャーター船を利用することになります。
所要時間
多良間島への船は宮古島の「平良港」が乗り場になり、多良間島の「前泊港」または「普天間港」へ到着します。所要時間は約2時間5分、運航スケジュールは基本的には1日1便運航されています。料金は片道2470円/往復4690円で利用することができます(2019年5月現在)。
牛のセリが行われる月やイベントがある時は運航スケジュールが変更になるので、利用する際は確認をしましょう。
八重山圏域のフェリーの運航状況
沖縄の中でもたくさんの島がある八重山圏域では、石垣島を拠点にフェリーを使って各島をめぐるアイランドホッピングが楽しめる地域です。他の離島に比べると船の運航便数の多い航路も多く、日帰りで訪れることができる魅力的な島がたくさんあります。
多くの島は15分~40分前後でアクセスできるので、水牛が印象的な「竹富島」やマングローブの森が広がる「西表島」といった趣の異なる島の風景を気軽に楽しむことができます。
沖縄~石垣島間フェリーは廃止
沖縄本島から石垣島まで以前は、名古屋から大阪、那覇、宮古島、石垣島を寄港して台湾へ向かうフェリーが運航されていましたが、2008年に名古屋~台湾航路が廃止されたことにより、現在では沖縄本島から石垣島へアクセスする方法は飛行機のみになりました。
飛行機は那覇からの1~2時間に1本程度運航されており、約55分で到着できます。また、東京や大阪といった主要都市からも直行便が運航されています。
石垣島~竹富島
竹富島は沖縄の古き良き原風景が残っている離島です。赤瓦の屋根が残る集落を水牛車に乗ってのんびりと観光ができます。遠浅でほとんど波がない「コンドイビーチ」や星の砂を見ることができる「カイジ浜」などが人気のスポットです。
また、沖縄県内屈指の高級リゾート「星のや竹富島」があり、沖縄の原風景が残る竹富島で優雅なリゾートに滞在することができます。
所要時間
竹富島への船は石垣島の「石垣島離島ターミナル」が乗り場になり、竹富島の「竹富東港」へ到着します。所要時間は約15分、運航スケジュールは基本的には1日20便前後運航されており、30分に1本程度の頻度になります。
料金は片道690円/往復1330円で利用することができます(2019年5月現在)。往復の乗船券と水牛車やレンタサイクルなどがセットになった観光ツアーも販売されています。
石垣島~西表島
西表島は島の90%が亜熱帯の原生林に覆われており、独特の生態系を持つ離島です。サンゴ礁を楽しめるビーチももちろんですが、マングローブの林の中をカヌーで散策したり、トレッキングをしたりと沖縄県内の他の島とは異なる楽しみ方のできる島です。
西表島の約400mの距離には「由布島」があり、水牛車でのんびり約15分ほどでアクセスが可能です。西表島と由布島は潮の状態によっては海の中を歩いて渡ることもできます。
所要時間
西表島への船は石垣島の「石垣島離島ターミナル」が乗り場になり、西表島の「大原港」と「上原港」へ到着する便があります。所要時間は約35分~1時間になります。運航スケジュールは「大原港」「上原港」行きがそれぞれに1日8~12便づつ運航しています。
料金は大原港行きが片道1800円/往復3440円、上原港行きは片道2360円/往復4510円で利用することができます(2019年5月現在)。往復の乗船券と観光などがセットになったツアーも販売されています。
石垣島~鳩間島
鳩間島は西表島から約5kmの距離にある、徒歩で1周できてしまうほど小さな島です。テレビドラマ「瑠璃の色」の撮影場所になったように、瑠璃色の美しい海が楽しめるのどかな島です。
鳩間島のビーチでは少し海に入ると生きたサンゴ礁が近くにあるので、沖まで出ずとも気軽にサンゴ礁でのシュノーケルが楽しめます。鳩間島の海は「鳩間ブルー」とも例えられ、八重山諸島随一と言われるほどの美しい海が堪能できる島です。
所要時間
鳩間島への船は石垣島の「石垣島離島ターミナル」が乗り場になり、西表島の上原港を経由する便もあります。所要時間は直通のフェリーは約40分、上原港に寄港するフェリー約1時間20分になります。
運航スケジュールは基本的には1日3便運航されており、料金は片道2360円/往復4510円で利用することができます(2019年5月現在)。往復の乗船券と観光などがセットになったツアーも販売されています。
石垣島~小浜島
小浜島はのどかなサトウキビ畑が広がる風景と、群を抜く透明度を誇る美しい海が楽しめる離島です。NHKの連続ドラマ「ちゅらさん」の舞台となったことでも知られています。
小浜島は八重山諸島の真ん中に位置するので、島の「大岳展望台」からは八重山諸島の島々が360度のパノラマで見渡すことができます。
島には「はいむるぶし」や「ホテルニラカナイ小浜島」といった大型リゾートがあり、開発されていないのどかな風景の中、快適なリゾートでの滞在も楽しめる島です。
所要時間
小浜島への船は石垣島の「石垣島離島ターミナル」が乗り場になり、小浜島の「小浜港」へ到着します。所要時間は約25分~40分になります。運航スケジュールは基本的には1日12便運航されており、日帰りでも十分楽しむことができます。
料金は片道1220円/往復2340円で利用することができます(2019年5月現在)。往復の乗船券と観光などがセットになったツアーも販売されています。
石垣島~黒島
黒島は上空から見ると島の形がハート型に見えることから別名「ハートアイランド」と呼ばれています。島全体が放牧場と言われるほど牧畜が盛んな島で、人口より牛の方が多いとも言われている自然豊かな島です。
黒島の西側にある「仲本海岸」ではサンゴ礁が広がっており、シュノーケルスポットとして沖縄県民からも人気があります。島は平たんな地形のため、レンタサイクルでもラクに島内観光を楽しめます。
所要時間
黒島への船は石垣島の「石垣島離島ターミナル」が乗り場になり、黒島港に到着します。所要時間は約25分~30分になり、運航スケジュールは基本的には1日5便、7・8・9月のみ1日6便運航しています。料金は片道1320円/往復2530円で利用することができます(2019年5月現在)。
観光客のみならず沖縄県民からの人気も高い島なので、混雑期には事前予約をお勧めします。往復の乗船券とサイクリングなどがセットになったツアーも販売されています。
石垣島~波照間島
波照間島は日本最南端の有人島であり、民間人が訪れることができる日本最南端の島です。島内で一番人気の「ニシ浜」ではハテルマブルーと呼ばれる美しい海と美しいビーチで海水浴が楽しめます。
12月~6月には南十字星を好条件で見ることができる日本では数少ない土地です。島の周囲に街の明かりがないので満点の星を眺められると人気で、星空を見るためだけに訪れる人もいるほどです。島内にある「星空観測タワー」では大型展望鏡で星空観測を楽しむこともできます。
所要時間
波照間島への船は石垣島の「石垣島離島ターミナル」が乗り場になり、小型高速船が運行しています。所要時間は約60分~80分になり、運航スケジュールは基本的には1日2~5便運航しています。料金は片道3550円/往復6790円で利用することができます(2019年5月現在)。
往復の乗船券と観光などがセットになったツアーも販売されています。外海を通る航路になるため、天候や風の状況によって欠航になることもあるので、当日の運航状況を事前に確認することをお勧めします。
石垣島~与那国島
与那国島は日本最西端の島で、沖には海底遺跡があるなどダイビングスポットとしても人気の島です。断崖絶壁の岬に広がる緑に草を食む与那国馬、その先に広がる紺碧の海とのコントラストが与那国島でしか見ることのできないダイナミックな景色を作り出しています。
テレビドラマ「Dr.コトー」の撮影場所としても有名な島で、ロケの為に建てられた診療所などが残されており、今では観光スポットになっています。
所要時間
与那国島への船は石垣島の石垣島離島ターミナル向かいにある「八島埠頭」が乗り場になります。与那国島では西側の久部良港に到着します。所要時間は約4時間になり、運航スケジュールは基本的には週2便運航しています。
料金は片道3550円/往復6750円で利用することができます(2019年5月現在)。航路の多くは外洋を通るので、酔いやすい人は酔い止めを持参するのをおすすめします。
離島行きフェリーはレンタカーでも乗船できる?
沖縄に訪れた際は、空港からレンタカーを借りて移動をする方も多くいます。空港や宿から港までの移動などにはレンタカーがあると便利ですし、時間に縛られずに自由に移動ができるのは最大の魅力ですよね。
離島行きのフェリーには車を乗せることのできるカーフェリーが運航している航路もたくさんあります。では、借りている車をそのままカーフェリーを利用して離島でも使用することはできるのでしょうか?
沖縄本島以外での車の利用を禁止しているレンタカーが多い!
多くのレンタカー会社では沖縄本島で借りた車を離島へ持ち出すことを禁止している会社がほとんどです。もちろん、橋でつながっているような離島であれば利用はできますが、カーフェリーで離島へ渡る場合は、必ず事前に確認をしておきましょう。
基本的には、レンタカーをフェリー乗り場の駐車場に置いて離島へ行くか、一度返却するのが一般的です。離島でも車を利用したい場合は、離島でレンタルをする必要があります。
フェリーターミナルはとても便利!
フェリーや高速船での移動が観光客はもとより、生活の足となっている沖縄では、多くの航路が発着するフェリーターミナルは充実した施設が整っています。
特に、沖縄本島の「泊港」や石垣島の「石垣島離島ターミナル」は快適な待合室はもちろん、レストランや土産物店、観光案内所など観光客にとって必要なものが整っています。
案内所で離島の情報収集をしよう
多くのフェリー乗り場の近くには観光案内所や乗船券売り場が観光案内所を兼任していることが多くあります。島の回り方やおすすめスポット、食事場所や穴場スポットなど様々な情報を得ることができます。
案内所がなくても島の地図や観光ツアーを催行している旅行会社の広告などが置かれていることも多いので、フェリー乗り場を利用した際には情報を入手して上手に観光しましょう。
フェリーターミナルの売店でお土産ショッピング
多くの観光客が利用する沖縄のフェリーターミナルにはお土産物屋さんもあります。訪れる島のお土産はもちろんですが、訪れる予定のない島のお土産物が並んでいる場合もあるので、島へ行かずとも島の名産を手にすることができる場合があります。
沖縄離島フェリーでの注意点は?
沖縄離島へのフェリーや高速船を利用する際は天候や波の状況により運航スケジュールが大幅に変更になったり、欠航になることも多々あるので当日の運航状況をチェックしてから乗り場へ向かうようにしましょう。
また、生活に密着している航路であればあるほどイベントなどにより運航時間が変わることがあります。こちらも必ず電話やHPで確認をしてから予定を立てるようにしましょう。
また、外洋を通る航路では船の揺れが大きく、船酔いすることもあるので、船酔いしやすい人は酔い止めなどを事前に準備しておくと安心して利用できます。
沖縄の離島へはフェリーが便利!
沖縄にはたくさんの魅力あふれる島があります。フェリーでしかアクセスできない島が多くあり、飛行機が運行していてもフェリーの方が断然安く利用できます。せっかく島時間が流れる離島へ向かうのなら、のんびりとフェリーでの旅がおすすめです。
島に向かうにつれ刻々と色を変える海の表情を見ることができるのは、フェリーを利用した時にしか体験できない特別なものです。ぜひ、海の上からも沖縄の海を楽しんでくださいね。