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軽井沢観光に滝巡りは外せない!
軽井沢は標高約1000メートルにあり、避暑地として知られています。古くは交通の要所として、また人々の安らぎの地として多くの人々に親しまれてきました。そんな軽井沢は年間を通しての平均気温が低く、特に夏の最高気温は東京よりも5~6度も低いため避暑地として訪れる人がたくさんいます。
リゾート地として人気の軽井沢観光には、国内だけでなく海外からもたくさんの人々が訪れます。高原リゾートならではの涼しさを満喫するためにも滝巡りは外せません。ここ軽井沢で、夏に訪れたい滝スポットを紹介していきます。
軽井沢には見るべき滝スポットがたくさん
高原リゾート地である軽井沢は、東京から約1時間とアクセスのよさから夏は避暑地として、冬はスキーリゾート地として人気の高原観光地となっています。また、関東地方からだけでなく、中部地方や関西地方からも比較的アクセスしやすく軽井沢に訪れる人たちがたくさんいます。
軽井沢に観光で来たなら、ぜひ訪れてもらいたい滝スポットがたくさんあります。高原をハイキングしながら気軽に行ける滝や、山登りをしなければ辿り着けないような場所にある滝など様々です。
別荘地である軽井沢では貸し別荘も多数あるので、宿泊しながら他の軽井沢観光とあわせて滝巡りを計画することをおすすめします。ハイキングやトレッキングをかねての散策がおすすめです。
軽井沢の人気の滝
軽井沢の有名な滝はといえば白糸の滝ですが、そのほかにも人気の滝がいくつかあります。毎年、夏になると高原リゾート地である軽井沢へ涼を求めにたくさんに人々が訪れます。
「白糸ノ滝」
軽井沢随一の癒しスポットである「白糸の滝」は、湾曲したフォルムが美しいと話題の観光スポットです。避暑地やリゾート地としてのイメージが強い軽井沢の中でも特におすすめの滝スポットとなっています。
白糸の滝は軽井沢(長野県)と北軽井沢(群馬県)を結ぶ白糸ハイランドウェイ沿い、国有林にある景勝地です。落差は3メートルほどですが、幅はなんと70メートルにまで及びます。
また、地下水を源流とする潜流瀑なので、流量は一年を通して一定で、天候に左右されることなく常に幾条もの白糸のように流れ落ちる様から命名されたと云われています。岩間から染み出した湧き水には、浅間山の火山活動に伴う地熱の影響によって水温は約12℃となっています。
白糸の滝がある軽井沢の国有林一体は、昭和57年8月の台風10号、平成13年9月の台風15号によって、山崩れや倒木の被害を受けましたが、緊急治山事業を行った結果、緑や清流が蘇ってきました。
滝面は湧き水を直下させるために人工的に掘り込んで造られています。すぐ下流にも人工の段瀑があり、全景が日本庭園風のたたずまいで、人工ではありますが白糸ハイランドウェイ沿線最大の観光地となっています。
プロジェクションマッピング&ライトアップ
軽井沢・白糸ハイランドウェイでは、夏の観光客への夜の贈り物として2011年よりプロジェクションマッピングとライトアップを実施しています。夏の一定期間のみの開催となりますので、事前に開催日や時間を調べておくことをおすすめします。
白糸の滝は上信越高原国立公園内の特別保護地域であるため環境省へ自然公園法に基づく手続きを行なったうえで、動植物の自然環境に悪影響を及ぼさないように生態系を調査しながらイベントを開催しています。
国内の国立公園における自然物を対象としたプロジェクションマッピングは、ここ軽井沢・白糸の滝でしか行なわれていないイベントとなっているため、日中だけではなく夜もぜひとも訪れたい観光地となっています。
2019年は軽井沢の自然を貴重としたコンテンツを使用し、新年号である令和への願いを取り入れた「地球の誕生・令和への願い」をテーマにしたプロジェクションマッピングが開催されました。
軽井沢の豊かな自然と光のショーが融合し、幻想的な夜景を演出します。昼とはまた違う顔を見せる夜の白糸の滝にもぜひ訪れてみてください。また、当イベントは2014年に日本夜景遺産に設定されています。
「竜返しの滝」
軽井沢には、もう一つの有名な滝である「竜返しの滝」があります。別名すずが滝とも呼ばれ、近くにある白糸の滝とはまた違う味の良さがあります。白糸の滝と一緒にぜひ訪れたい滝です。
軽井沢のもう一つの名瀑
竜返しの滝は数段からなる滝が落下し、各々円形状の滝壺が渦を巻きながら数珠を連ねたようであったところから、地元の人々はすずが滝と呼んでいました。
明治の中頃、漁師が投網を背に岩伝いに上流を越そうとした際に突然竜のごとき大きな蛇が、一本の細い朽ち木を頼りに向こう側へ渡ろうとしているのを発見しました。ところが、突然その朽ち木が折れ大蛇は急流に流され深い滝壺へ姿を消してしまったといいます。
それ以後、この滝は竜も近づけない険しい滝として竜返しの滝と呼ばれるようになったのです。白糸の滝が横に長く静かな印象を受けるのに対し、竜返しの滝は流れ落ちる水量の多さから、まさに滝といった印象を受けます。
アクセスとしては、白糸の滝ほどすぐには辿り着けませんが、入り口から徒歩約15分で竜返しの滝に着きます。遊歩道は未舗装で、竜返しの滝に近づくにつれて道幅が狭くなっていきます。山道ですが緩やかな坂道ばかりなので、滝に到着するまでは川の音を聴きながら森林浴が楽しめます。
道中には野生動物(クマ)生息区域の看板が立っています。音に敏感で臆病なクマへの対策として、鈴やラジオ、人の会話などで音をたてながら歩くことが良いとされています。特に人があまりいない時間帯は、対策を取っておくことをおすすめします。
本州に生息する熊はツキノワグマです。非常に臆病な生き物だといわれていますが、近年クマによる人間の被害や目撃情報が相次いでいます。その理由の一つは、森林伐採によってクマの生息域が狭くなっているからだと言われています。
ツキノワグマの主食は、ぶなの実やどんぐりの実、木の皮などといった植物性のものだといわれています。ツキノワグマが人々を襲って被害を与えるという場合は、ほとんどは予期せず人と出会ってしまったがために自己防衛として人間に襲い掛かるというものです。
竜返しの滝は白糸の滝のような繊細さではなく、岩盤から流れ落ちる水が豪快な滝です。周囲の緑のバランスも良く、とても美しい滝ですので白糸の滝と共に訪れてほしい名瀑です。竜返しの滝へ行く際は遊歩道を少し歩くことになるので、クマには十分に注意してください。
軽井沢のおすすめの滝
軽井沢には、白糸の滝や竜返しの滝以外にもおすすめの滝があります。中には、通常の滝とは違う少し変わった滝もあるので、軽井沢観光の一つに入れることをおすすめします。
「赤滝」
「赤滝」は別名「血の滝」とも呼ばれ、追分から石尊山への登山道の途中にある血の池より流下する落差9メートルの赤褐色をした滝です。水中に硫化鉄などを含んでいるため赤褐色に濁り、その赤く濁った色から血の滝、血の池と呼ばれています。
車でのアクセス方法は、碓氷軽井沢ICから約16キロメートル(約35分)で下車後、徒歩で約90分です。電車では、鉄道信濃追分駅からタクシーで約5分下車後、徒歩で約90分でアクセス可能となっています。
インパクトのある滝
酸化鉄の影響で赤褐色に染まった湧き水が流れ落ちる様は独特で、他の滝にはないインパクトがあります。白糸の滝や竜返しの滝とはまた違う少し珍しい滝なので、軽井沢に来たら一度は訪れてみたい滝です。
「千ヶ滝」
「千ヶ滝」は、湯川の支流・千ヶ滝沢の上流に掛かる滝です。千ヶ滝へは途中まで車で行くことができ、駐車場からは遊歩道をハイキングしながら滝へとアクセスします。千ヶ滝の高さは約20メートルで、その落差はなんと軽井沢一となっています。
また、幅は約2メートルで、浅間山の溶岩流の端から流れ落ちた水はごつごつした岩の合間を縫うように流れていきます。水量は決して多くはありませんが、降雨後はかなりの勢いで水が流れ落ちていきます。
せせらぎの道
千ヶ滝自体は、軽井沢の別荘地から離れた場所にあるため、かつてはアクセスしにくく、遊歩道も整備されていなかったため、あまり人々は訪れようとしませんでした。
林野庁は1997年(平成9年)から1999年(平成11年)にかけて治山工事を実施し、その際に生活環境保全林整備事業の一環として沢沿いに約1.5キロメートルの遊歩道「千ヶ滝せせらぎの道」を整備しアクセスしやすくしました。
せせらぎの道は山地災害の予防と下流域の生活環境保全に配慮した工法が取り入れられているのが特徴です。千ヶ滝まではハイキングコースになっているので、自然を楽しみながら散策することができます。
軽井沢・白糸の滝にアクセスするには
軽井沢・白糸の滝へは主に電車・バスで行く方法と車で行く方法があります。電車・バスの場合、北陸新幹線 軽井沢駅から草軽交通バス「北軽井沢」方面行きで約23分、白糸の滝で下車後、徒歩約5分で白糸の滝にアクセスできます。
車の場合は白糸ハイランドウェイを使ってアクセスすることになります。軽井沢駅・旧軽井沢・国道18号線方面からは県道133号を北へ、旧軽井沢ロータリーを旧三笠ホテル方面へ左折し三笠通りを経て小瀬料金所まで軽井沢駅・旧軽井沢から約10分です。
関西・中部方面からは、小諸ICまたは佐久ICより国道18号方面へ走り国道18号線を軽井沢駅方面へ向かいます。その後、県道133号を北へ向かい、旧軽井沢ロータリーを旧三笠ホテル方面へ左折後、三笠通りを経て小瀬料金所まで約40分となっています。
白糸ハイランドウェイ
「白糸ハイランドウェイ」は、途中に観光名所である白糸の滝があることから、道路名も白糸の滝にちなんでいます。旧軽井沢から峰の茶屋を結ぶ観光有料道路で、今は全線舗装が完了していますが、かつては全日本ラリー選手権のステージにも使用された未舗装路でした。
白糸ハイランドウェイは全長10キロメートルの美しい森の中にある道です。人気の観光スポットである白糸の滝や竜返しの滝をはじめ、気軽にトレッキングを楽しめる信濃自然遊歩道があり、高原の澄んだ空気を味わうことができます。
また、白糸の滝売店では白糸湧水とうふや焼きたての岩魚の塩焼きなど軽井沢・信州の名産を味わうことができるのでおすすめです。特に豆腐は、白糸の滝の湧き水と長野県産の大豆を使用した手作りです。醤油、岩塩、浅間ブルーベリー、メープルシロップなどをトッピングして味わえます。
通行料金
通行料金は片道料金と折り返し料金の2種類があります。片道料金は二輪自動車が200円、軽・小型・普通(常用・貨物)自動車は500円、マイクロバスは1200円、大型貨物自動車は3000円です。
2020年2月4日より、折り返し料金(峰の茶屋→白糸の滝→峰の茶屋)は廃止されました。
滝を見に行く時の注意
滝を見に行くときはいくつかの注意点があります。いくら整備された場所とはいえ、滝周辺は大自然の中であるということを忘れないでください。時には自然が牙をむくこともありますので、最低限必要な装備を揃えてください。
滑り止めの付いた運動靴で
白糸の滝や竜返しの滝へは遊歩道が整備されているので、普段履き慣れている歩きやすいスニーカーがいいです。険しい山道ではないので、トレッキング用のシューズでなくてもいいです。
ただ、舗装されているとはいえ、アスファルトではないので降雨時や雨上がりなどは、足元がぬかるんで滑りやすいので注意が必要です。万が一ぬかるみ等で足を滑らせると転倒したりして、捻挫や打撲等の怪我をする危険性があるので滑り止めのついた運動靴がおすすめになります。
露出は避ける
遊歩道は森の中なので虫の宝庫です。人にとって害虫である蚊やアブ、近年何かと話題のマダニなどに刺されないように対策が必要です。具体的には、肌の露出を控え長袖長ズボンを着用することです。蚊やマダニは黒っぽいので、明るい服装のほうが見つけやすいのでおすすめです。
夏のこの時期は透湿通気性を優先した薄手のアウターがおすすめです。小雨程度なら対応可能なフード付きのほうがいいです。また、突然の大雨にはやはりレインウェアが必要になりますので、携帯していくことをおすすめします。高原地帯は天気も変わりやすいので、突然の雨には注意が必要です。
カバンは背負えるものがおすすめ
軽度のハイキングとはいえ、両手は塞がないほうがいいです。転倒した場合にとっさの行動ができない恐れがあるためです。できれば、背負えるタイプの鞄、もしくはリュックサックがおすすめです。気軽に行ける滝とはいえ、危険が伴うことも確かなのできちんとした事前準備が必要です。
軽井沢の滝でマイナスイオンを浴びよう!
マイナスイオンはストレス軽減効果やリラックス効果などがあるといわれています。一般的な生活空間にはごく微量しかありませんが、滝などの水しぶきが多い場所にはマイナスイオンが豊富に存在します。軽井沢の滝でマイナスイオンをたっぷり浴び、心も身体もリフレッシュしてください。