店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
栃木県・那須の神社仏閣を巡ろう!
栃木県の那須エリアには、那須温泉神社や乃木神社など全国的に有名な神社仏閣がたくさんあります。那須はテーマパークや牧場が集まる那須高原や温泉街が有名なので繁華街のようなイメージがあるかもしれませんが、実際に歩いてみると歴史と風情を感じる自然豊かな街です。
那須には昔ながらの伝説が残る神社も
栃木県で神社仏閣というと日光東照宮や日光二荒山神社など世界遺産に登録された建物が有名ですが、那須エリアの神社仏閣も有名な建物が多く、歴史上の人物や偉人に由来する建物もたくさんあります。じつはその理由は、那須特有の自然豊かな環境とも関係しています。
日本の神様は自然と一体で存在すると考えられ、巨木や森、山、滝、湧き水など自然物をご神体とします。人間にとっても自然は身近な存在ですが、人間が神様と気軽に接することはできません。何しろ神様は穢(けが)れを最も嫌うので、穢れを祓っていない人間は神様に近づけないのです。
さらに日本には「八百万の神」といわれるほどたくさんの神様がいて、それぞれの神様に得意分野があります。修行僧が滝行をする滝には身を清める効果がありますし、歴史上の人物が戦いの前に参拝したといわれる神社には勝負や武具の神様が祀られています。
簡単には人間と会ってくれない神様なのに、なぜ神社に行けば会えるのかというと、そこには神様が人間界に降りる時に必要な依り代が祀られているからです。依り代は人間界での神様の個室なので、普段は社殿の奥に祀られ、敷地の周囲には結界を張って穢れが入らないようにします。
でもこの条件を都会の中で満たすことは難しいです。ところが那須は都心から離れた自然豊かな場所です。そのため那須には神様がたくさんいますし、依り代が祀られた古い神社仏閣もたくさんあります。
さらに奇跡を体験した参拝者も多いため、「那須の神社仏閣に行けばありがたいご利益を授けてもらえる」と噂になり、さらに多くの参拝者が訪れるようになりました。しかも参拝者の中には歴史上の人物も含まれているので、那須には昔ながらの伝説が残る神社仏閣が多いのです。
「那須与一伝説」や「玉藻伝説」
那須地方に伝わる昔ながらの伝説の中には、全国的にも有名な「那須与一伝説」や「玉藻伝説」があります。
那須与一といえば平安時代末期に活躍した武将で、弓の名手としても有名な人物です。数々の伝説が残る源平合戦の中でも3本の指に入る名場面「屋島の戦い」で、揺れる船の上に立てられた扇を見事に射抜いた「扇の矢」はあまりにも有名です。
馬に乗って海を渡る那須与一に対し、平家は船の上に扇をたて「弓の名手であるなら、見事この扇を射ってみよ」と挑発します。馬に乗った状態で弓を射るだけでも難しいのに、平家が立てた扇は小舟の上にあるので波で揺れて的が全く定まりません。
でも的を外せば平家の挑発に屈したことになり、源氏の名に傷がつきます。絶対絶命のピンチに立たされた那須与一は、那須の氏神である那須神社に念じたあと、意を決して弓を放ち、見事扇を射抜きます。この話がもとになり、いつしか那須神社は那須与一ゆかりの場所となりました。
他にも那須にある「殺生石」には玉藻伝説があり、うかつに近づくと大変なことが起るといわれています。
玉藻伝説の主人公は、鳥羽上皇の寵愛をうけていた「玉藻の前」です。玉藻の前は絶世の美女でしたが、その正体は9本のしっぽを持つ狐の妖怪でした。彼女に関わる人間が次々と不可解な死を遂げるので人々は不安に思っていましたが、災いがおこるのを恐れてなにもできません。
そんな玉藻の前の正体に気がついたのが陰陽師で、追いつめられた妖怪は那須で退治されます。これですべてが終わるはずでしたが、なんと妖怪はその場にあった石に化け、さらに人間たちを殺し続けます。そのため玉藻伝説が残る殺生石は、今でも人々から恐れられています。
ちなみに陰陽師が九尾の妖怪と退治したとされるのが玉藻稲荷神社です。でもそこは殺生石のような恐ろしい伝説がある場所ではなく、見るだけで心が洗われるような美しい湧水が有名なパワースポットになっています。
「那須・神社」有名なパワースポットの神社
昔ながらの伝説が残る那須の神社仏閣には、有名なパワースポットがたくさんあります。歴史上の人物がそのパワーのおかげで偉業を成し遂げたという話が残る神社仏閣も多く、今なお多くの人が訪れる人気のパワースポットとなっています。
「那須温泉神社」
那須温泉神社は那須湯本温泉の奥にあり、那須を代表する神社仏閣でありつつ那須のシンボルでもあります。しかも源平合戦の名場面を演じた那須与一が、勝利の報告に参拝した際にお礼として弓を奉納した神社でもあります。そんな那須温泉神社には、3つのパワースポットがあります。
1つ目のパワースポットは、社務所前にある「大和さざれ石」です。国歌『君が代』に登場するさざれ石は、那須温泉神社の大和さざれ石のことで、石に触れると願いが叶うといわれています。
2つ目のパワースポットは「愛宕福神水」で、神社から湧き出る清らかな水です。飲んでもご利益がありますし、写真を撮って持ち歩いてもご利益が期待できます。
3つ目のパワースポットは、那須温泉神社の御神木です。推定樹齢800年のミズナラで、「生きる」という名前が付けられています。近づくだけでも生命力・蘇生力・活力のご利益があります。
住所 | 栃木県那須郡那須町大字湯元182 |
電話番号 | 0287-76-2306 |
「堺の明神」
「境の明神」といえば福島県白河市にある境の明神のことですが、かつて那須にも「境の明神」と呼ばれる場所がありました。これは関所を挟んで男女1組の神様を祀る日本古来の風習で、那須と対で置かれたのが奥州(現在の福島県)でした。
那須の境の明神は現在の玉津島神社の南にあった聖観寺だといわれていますが、聖観寺は火災で焼失しました。そのため現在那須側に境の明神はなく、唯一残っている石垣のみです。それでも地元ではありがたいパワースポットとされているため、今でも大切に受け継がれています。
住所 | 栃木県那須郡那須町 |
電話番号 |
「玉藻稲荷神社」
玉藻稲荷神社は、九尾の狐の妖怪にまつわる玉藻伝説と関係が深い神社仏閣です。「玉藻の前」という絶世の美女に化けた狐の妖怪ですが、寵愛を受けていた鳥羽上皇が病気になったため症状回復のための祈祷に立ち会っていた時、陰陽師にその正体を見破られてしまいます。
そこで玉藻稲荷神社に逃げ込むのですが、隠れた木の脇にあった「鏡が池」の水面に妖怪の姿が映り、結局陰陽師に退治されます。現在も玉藻稲荷神社には鏡が池がありますが、そこには愛する人のために祈る玉藻の前の純粋な想いが残されているかもしれません。
住所 | 栃木県大田原市蜂巣709 |
電話番号 | 0287-54-1110 |
「塩原八幡宮」
塩原八幡宮は、紅葉の名所である塩原温泉の近くにあるパワースポットです。源氏にまつわる伝説が多く残る神社仏閣なので、勝負や開運のパワースポットとして有名ですが、健康長寿のパワースポット「氣の大杉」も有名です。
氣の大杉は伊小原八幡宮本殿の右側にあり、自然の強力なエネルギーが放出され続けているので、木に近づくだけで健康長寿のご利益があります。
さらに塩原八幡宮では「逆杉」がパワースポットとして知られています。逆杉は塩原八幡宮の境内にある巨木で、樹齢約1500年といわれています。逆杉の名前の由来は枝の形にあり、上に伸びるほど枝が太く垂れさがるのが根っこのように見えることから逆杉と呼ばれています。
なお逆杉は塩原八幡宮と縁のある源頼義・義家親子が植えたといわれており、国の天然記念物にも指定されています。
住所 | 栃木県那須塩原市中塩原11 |
電話番号 | 0287-32-3912 |
「那須・神社」恋愛運・縁結びのご利益がある?神社
せっかく那須の神社仏閣でご利益をいただくのなら、恋愛運アップ・縁結びのご利益が有名なスポットにも足を運んでみましょう。参拝者の中には「お参りしたらすぐに恋人が出来た」「結婚が決まった」という人も多く、平日でもたくさんの参拝客が訪れます。
「神命大神宮那須別宮」
神命大神宮那須別宮の恋愛運・縁結びのパワースポットは「二見岩」です。恋愛運アップのご利益がある二見岩は別名「夫婦岩」とも呼ばれていて、夫婦友白髪の運が高まることから、夫婦で参拝する姿もよく見かけます。
ただ全国的に有名なのは、二見岩ではなく黄金の巨大神像の方です。ビルの7階に相当する巨大な神像は、日本神話で岩宿に隠れた天照大神を引きずり出した天手力男命の姿を表していて、見た目のインパクトから観光目的で訪れる人も多いです。
ちなみに左の手の指の間から水が流れ落ちているのですが、この水には神様の力が宿っているので、飲むとご利益の効果が高まります。
住所 | 栃木県那須郡那須町高久4-17 |
電話番号 | 0287-78-1741 |
「那須・神社」金運・商売繁盛のご利益がある?神社
那須の神社仏閣には、金運アップ・商売繁盛のご利益があるパワースポットもたくさんあります。特に人気がある場所では、平日でもたくさんの参拝客が訪れます。
「鷲子山上神社」
鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)は別名「ふくろう神社」とよばれ、強力な金運アップのパワースポットとして有名です。特に宝くじ運がアップするといわれていて、テレビや雑誌などで何度も紹介されています。
鷲子山上神社の金運アップパワースポットは、4神に支えられた日本一巨大なふくろう像です。巨大ふくろう像の台座は青龍、白虎、朱雀、玄武が描かれた4本の柱で支えられていて、それぞれの柱に手を当てることでご利益をいただけます。
住所 | 栃木県那須郡那珂川町1948 |
電話番号 | 0287-92-2571 |
「大田原神社」
大田原神社には、商売繁盛の神様である恵比寿神が祀られています。恵比寿神は七福神の中で唯一の日本の神様で、大田原神社の恵比寿神は「おおたわら七福神」とも呼ばれています。
恵比寿神は商売繁盛の神様ですが、左手に鯛・右手に釣竿を抱えていることから、地元では「漁業の神様」としても有名です。
住所 | 栃木県大田原市山の手2丁目2039 |
電話番号 | 0287-22-2205 |
「那須・神社」御朱印がいただける神社
那須の神社仏閣には、御朱印が有名なスポットがたくさんあります。その中でも特に人気の高い御朱印スポットを紹介します。
「乃木神社」
乃木神社は、明治の軍人・乃木希典将軍と静子夫人が祀られています。明治天皇が崩御された際に後を追って殉死した夫妻を祀るために建てられたので、那須の神社仏閣の中では比較的新しい建物です。
乃木神社の御祭神は乃木希典将軍と乃木静子夫人なので、御朱印にも乃木将軍にまつわるものが必ず入れられています。なお乃木神社の御朱印は乃木将軍のイラストが描かれたスタンプが押されるため、珍しい御朱印として人気があります。
住所 | 栃木県那須塩原市石林795 |
電話番号 | 0287-36-1194 |
「那須神社」
応神天皇によって建てられた那須神社は、創建当初は「金丸八幡宮」と呼ばれていました。明治6年に現在の「那須神社」に改称し、家内安全・五穀豊穣の神様とされています。
那須神社の御朱印は、社務所にていただくことが出来ます。初穂料は300円です。
住所 | 栃木県大田原市南金丸1628 |
電話番号 | 0287-22-3281 |
「黒磯神社」
黒磯神社がある那須野集落にはもともと水源がなかったため、水道がひかれるまでは寂しい原野でしたが、明治に入ってから那須温泉に向かう交通網が整備されたことで発展しました。この頃に黒磯郷旧家によって建てられたのが、黒磯神社です。
比較的新しい神社ですが、那須の自然に溶け込むようにして建てられた社殿は風情があります。黒磯神社の御朱印は社務所にていただくことが出来ます。中央に大きく「黒磯神社」と書かれた御朱印は、最後に丁寧に判子を押すと出来上がりです。
住所 | 栃木県那須塩原市宮町3-34 |
電話番号 | 0287-62-0322 |
「烏森神社」
烏森神社(からすがもりじんじゃ)は烏ヶ森公園の中にある神社で、建てられた当時は「烏ヶ森稲荷」と呼ばれていました。烏森神社の御朱印は、境内にある拝殿で頂くことが出来ます。
ただし普段の拝殿は無人となっているので、御朱印をいただくのであれば事前に電話で予約をしておくことをおすすめします。なお祭祀がある場合は、予約をしなくても御朱印をいただくことが出来ます。
住所 | 栃木県那須塩原市三区町635 |
電話番号 | 0287-37-2151 |
温泉巡りと一緒に那須の神社巡りもいかが?
那須エリアの神社仏閣は、源氏ゆかりの場所や昔ながらの伝説が残る場所など歴史を感じさせる場所がたくさんあります。また那須温泉や塩原温泉など人気の温泉地も近くにあるので、温泉巡りをしながら那須の神社巡りを楽しんでみてはいかがですか?