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徳島は香川に負けないうどん処!名店も豊富
全国的には徳島よりもお隣の香川の方が、「うどん県」と別名がつくほど有名なのはご存知の通りかと思います。しかし、実は徳島も香川に負けないくらいうどんの人気は高いです。なぜ徳島でうどんがそれほど人気を博したのでしょう。
徳島は吉野川・勝浦川・那賀川などの川から流れる、うどん作りに欠かせないキレイな水が豊富なおかげで、うどん文化が盛んになったと言われています。人気の高さはお店の数にも比例しており、徳島のうどん屋の数は全国でもトップクラスを誇っています。
徳島のうどんは数種類ある
徳島のうどん屋は、店によって提供されるうどんの種類が違うことも魅力のひとつです。大きく分けて「讃岐うどん風」「関西風うどん」、徳島オリジナルの「なるちゅるうどん」の3種類があり、麺の太さやコシ、またおすすめの食べ方もうどんの種類によって違います。
いずれのうどんにも根強いファンがついており、人気の名店はいつも行列が耐えません。では、徳島で提供されている3種類のうどんの特徴はどう違うのかを解説致します。
讃岐うどん風
まず1つ目は徳島のお隣、香川の名物・讃岐うどん風をご紹介します。徳島でも讃岐うどんの人気は高く、沢山のお店があります。讃岐うどんが食べられるうどん屋は徳島県内の各所に点在しており、地域差はみられません。讃岐うどんの特徴は、口に入れた瞬間は柔らかく、噛むともちもちとしたコシの強さです。
食べ方は、「かけうどん」「ぶっかけうどん」「釜揚げうどん」「ざるうどん」などがありますが、中でもぶっかけうどんは讃岐うどんの代表とも言える食べ方です。ざるうどんのつけ汁を濃縮したタレを、そのままうどんにかけて食べるので、ぶっかけうどんと名付けられました。
ぶっかけうどんに、お店で揚げた天ぷらや生卵をトッピングしたり、「温」と「冷」を好みで選べたりと、オリジナルのぶっかけうどんを作って楽しむことが出来るのも魅力です。
関西風
続いては関西風うどんをご紹介します。関西風うどんを提供しているお店は、徳島市内や地域の旧商店街に多くみられます。関西風うどんの麺は、讃岐うどんのような強いコシはありません。麺に粘りがあるのが特徴で、歯触りの良い噛み応えです。
食べ方はかけうどんが代表的です。濃いめにとった出汁に、薄口しょうゆや酒、みりんで薄めの味付けをします。また、甘辛く炊いた大きな油揚げをトッピングします。上品でまろやかな風味のだし汁と麺、油揚げの味が器の中でバランスよく絡み合うのが、関西風うどんの魅力です。
徳島独自のなるちゅるうどん(鳴ちゅるうどん)
そして名前からも“徳島オリジナル”がにじみ出ている、なるちゅるうどんをご紹介します。なるちゅるうどんは、徳島の中でも鳴門市を中心に地元で根付いてきたうどんです。徳島出身の写真家、中野晃治氏が命名しました。
麺の特徴は細くて柔らかく、形が均一ではないことです。わざと不揃いにすることで、色々な食感が楽しめるようなっています。不揃いの麺を「ちゅるちゅる」と音をたててすすることから、なるちゅるうどんと名付けられたそうです。
だし汁の色は黄金色で、どちらかというと関西風に近いです。具はきざみ揚げや鳴門名物のわかめ、ネギとちくわなどが定番です。具とだし汁、そして不揃いの麺が絡み合ったなるちゅるうどんは、一度食べるとやみつきになり、また食べたくなる不思議な衝動にかられる、徳島の名物うどんです。
徳島のおすすめ人気うどん屋は
徳島で食べられる3種類のうどんには、それぞれ人気の名店があります。今からご紹介するのは、徳島の中でダントツの人気を誇る、讃岐うどん風を提供している人気のうどん屋です。どのうどん屋も行列必至の人気店ばかりですので、売り切れ次第閉店になる可能性があります。お立ち寄りの際は早めの時間に来店することをお勧めします。それでは、早速ご紹介します。
さぬきや
初めに紹介するうどん屋は「さぬきや」です。その名の通り、徳島で本格的な讃岐うどんを味わえるお店です。山奥に店を構えていることもあり、大きな駐車場が完備されています。駐車場に入れないことはまれだそうですが、いつもお客さんで賑わっています。
讃岐うどんはセルフサービスのイメージがありますが、「さぬきや」は注文をとり、食事を運んでくれる、フルサービスのお店です。ただし、おでんや天ぷら、ご飯ものはセルフサービスとなっています。
「さぬきや」の名物は釜揚げうどんの量の多さで、一番大きい「ジャンボうどん」は3.5玉分の麺が提供されます。興味のある方は一度体験してはいかがでしょうか。ランチでは日替わり定食や天ぷらうどんもあり、おすすめです。
住所 | 徳島県三好市池田町州津藤ノ井560 |
電話番号 | 0883-72-5125 |
丸池製麺所
続いて紹介する「丸池製麺所」も讃岐うどんのお店です。香川で有名な、るみばあちゃんの「池上製麺所」で働いていたお弟子さんが徳島でオープンしたお店で、こちらはセルフサービスでうどんを注文するスタイルになっています。人気の名店のため、常に行列が出来ていますが、回転は速いのでそれほど長く待つことはありません。
薬味の大根おろし、生姜、すだちなどは無料で好きなだけとることが出来ます。地元の鳴門わかめをたっぷり入れた「わかめうどん」や「肉うどん」もおすすめですが、他店ではあまり聞かない「釜かけうどん」もおすすめです。「釜かけうどん」は釜揚げしたうどんにだし汁をかけて食べるうどんで、アツアツを楽しむことが出来ます。
住所 | 徳島県板野郡板野町大寺字大向北98-8 |
電話番号 | 088-672-6325 |
うどんや 壱
続いてご紹介するのは「うどんや 壱」です。提供される麺は讃岐うどん風です。薬味はセルフでとりますが、注文はフルサービスです。「うどんや 壱」の人気のひとつは揚げたての天ぷらで、オーダーが入ってから揚げてくれます。
徳島を訪れた観光客や、ふらっと立ち寄ったお客さんのほとんどはぶっかけうどんやかけうどんを注文します。しかし意外なことに徳島在住の常連客はカレーうどんを注文することが多いそうです。揚げたての天ぷらだけでなく、トッピングやうどんメニューの種類が豊富なことも、人気の理由かもしれません。
住所 | 徳島県徳島市国府町桜間登々路6-1 |
電話番号 | 088-643-0012 |
七ふくうどん
続いてご紹介するのは、小松島市にある「七ふくうどん」です。地元の方々からの人気が高く、休日は家族連れで賑わいます。中にはパジャマ姿で来店する方もいるほどアットホームなお店です。「七ふくうどん」のおすすめは「肉うどん」や「ちくわうどん」、巨大なあげが乗った「でかあげうどん」など、かけうどんに具材をトッピングしたうどんです。
先代から引き継がれた自慢の出汁と自家製の麺、更に丁寧に味を染み込ませたトッピングが見事に調和している、どこか懐かしささえ感じるうどんを楽しめます。また、良心的な価格設定で、学生にとっても通いやすい人気のお店です。
住所 | 徳島県小松島市横須町16-12 |
電話番号 | 0885-32-4065 |
釜揚うどん 一匠
続いては、釜揚げ専門店の「釜揚げうどん 一匠」です。メニューは「釜揚げうどん」「釜たま」、そして大きな器になんと6人前の麺が入っている「白波」、夏季のみ提供の「ざるうどん」のなんと4品のみで勝負をしているうどん屋です。
アツアツの釜揚げうどんとだし汁には、徳島県外からもファンが駆けつけるほどで、お店の前はいつも行列が出来ています。だし汁にねぎや生姜、天かすなどの薬味をたっぷり入れて食べるのがおすすめです。
住所 | 徳島県鳴門市大津町矢倉字六ノ越37-3 |
電話番号 | 088-685-2733 |
竹内製麺所
最後にご紹介するのは「竹内製麺所」です。小麦粉・水など全ての材料にこだわっており、完全手打ちの本格的な讃岐うどんを味わうことが出来ます。中でも徳島の名産・鳴門わかめを使用した「鳴門わかめうどん」が人気のうどん屋です。
フルオーダーのお店なので、天ぷらは注文を受けてから揚げています。また、隠れた名物が「天むす」だそうで、おむすびに入れる天ぷらも注文を受けてから揚げているとのことなのが、驚きです。開店時間は11時から14時半と短いですが、売り切れのため閉店時間より早くお店が閉まることが多々ある人気店です。早めに来店することをおすすめします。
住所 | 徳島県板野郡藍住町奥野字山畑47-10 |
電話番号 | 088-692-5196 |
徳島発祥!鳴ちゅるうどんのお店
これまで讃岐うどん風の名店をお伝えしてまいりました。ここからは、徳島オリジナルの「なるちゅるうどん」の名店をご紹介してまいります。なるちゅるうどんを提供しているのは地元に密着した、昔ながらの風情があるお店が多いのも特徴です。懐かしさを感じながら、徳島オリジナルのなるちゅるうどんを是非味わってください。
舩本うどん 本店
まず最初にご紹介するのは「船本うどん 本店」です。鳴門市にある本店以外に、徳島市内にも支店がある人気店です。食べやすさに拘った、創業以来変わらない製法のうどんを頂くことが出来ます。
おすすめはあっさりとしただし汁に、ねぎと刻んだ油揚げがトッピングされた「鳴門うどん」です。麺はもちろん不揃いな麺の「なるちゅるうどん」で、口当たりはぼそぼそしているにも関わらず、なぜかするするっと食べられてしまうのが魅力のうどんです。
住所 | 徳島県鳴門市鳴門町高島字中島25-2 |
電話番号 | 088-687-2099 |
うずしお食堂
昔ながらの大衆食堂のような雰囲気の「うずしお食堂」は、徳島に店を構えて50年以上の歴史がある名店です。なるちゅるうどん以外にも、新鮮なお刺身、徳島ラーメンなども提供されています。朝6時から開店しており、朝食で利用するお客さんも多いようです。
なるちゅるうどんのメニューは、きつね・徳島名物鳴門わかめ・天ぷら・カレー・肉、と豊富なので、足を運ぶたび気分によって種類を替えたり、お気に入りを見つけたりと楽しみが広がります。
住所 | 徳島県鳴門市撫養町大桑島字濘岩浜48-34 |
電話番号 | 088-686-1253 |
大井食堂
続いてご紹介するのは、創業100年以上、なんと江戸時代から店を構える「大井食堂」です。毎朝4時から手打ちで仕込む麺は、大量生産が難しいことと、常に行列が耐えないため、お昼を過ぎる頃には完売してしまいます。麺は元々不揃いななるちゅるうどんの中でも、やや細めです。細めの麺がカツオのきいただし汁とよく絡み、するするっと食べられます。
刻んだ油揚げとちくわが入った「うどん竹輪入」がおすすめです。不定期ではありますが、嬉しいことに麺とだし汁をテイクアウト出来る日があるそうなので、自宅でも名店の味を楽しみたい場合は、お店の方に尋ねてみてください。
住所 | 徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜603 |
電話番号 | 088-686-4079 |
久吉
最後にご紹介する、なるちゅるうどんが楽しめるうどん屋は「久吉」です。昭和の雰囲気が漂う店構えの「久吉」が提供しているなるちゅるうどんは、定番のちくわ、わかめの他にも、天ぷら・キツネ・山かけ・肉、とバラエティに富んでいます。
しかしおすすめはやはり徳島名物の「わかめうどん」です。器に乗ってくるわかめの量が、うどんの姿が見えないほど大量で圧倒されてしまいます。出汁はわかめの風味に負けないくらい、カツオがしっかりきいただし汁で、食べ終わった後はホッとした余韻に包まれます。「久吉」ではおでんも用意されているので、是非なるちゅるうどんと共に楽しんで下さい。
住所 | 徳島県鳴門市撫養町小桑島字前浜221 |
電話番号 | 088-686-7673 |
徳島でうどん打ち体験ができる施設は
讃岐うどん風・関西風うどん・なるちゅるうどんと、徳島のうどん名店をいくつかご紹介してまいりました。次は少し目線を変えて、徳島でうどん打ち体験の出来るお店をご紹介したいと思います。観光で訪れた街の名物料理を実際に手作り出来るのはとても貴重ですし、思い出にもなります。子どもにとっても良い体験になるでしょう。それでは、早速ご紹介します。
大寺屋うどん道場
徳島でうどん打ち体験が出来る場所は、三好市にあるゴーゴーアドベンチャーという施設から徒歩3分ほどの場所にある「大寺屋うどん道場」です。粉の計量・生地をこねるといった、うどん作りの全ての工程を体験出来ます。うどん作り体験初心者でも、先生がついてくれていますので、安心してうどん作りが楽しめます。
また、うどん打ち体験だけでなく、作ったうどんをその場で食べることが出来ます。手作りしたうどんは、道場の横にある畑でとれたネギや大根おろし、新鮮な卵をトッピングして頂きます。自分で作ったうどんの味は格別なようで、2杯以上うどんを食べる体験者の方がほとんどだそうです。
ゴーゴーアドベンチャーは徳島の自然をたっぷり味わうことが出来る施設で、ラフティングも行えます。うどん作り体験と併せて楽しむと、徳島の魅力がより実感出来ることでしょう。
住所 | 徳島県三好市山城町大野503 |
電話番号 | 0883-86-2334 |
徳島に行ったらうどんを食べよう
徳島のうどん屋についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。今回の記事で初めてなるちゅるうどんを知ったという方は、一度食べてみることをおすすめします。いつもと違う食感の麺に驚きつつも、やみつきになること間違いありません。
徳島に訪れた際には、今回ご紹介した名店を参考にしながら、沢山のうどん屋めぐりを楽しんで下さい。あなたの好みの名店がきっと見つかるはずです。