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丸鶏で豪快に!ダッチオーブンでローストチキンを作ろう!
「ダッチオーブン」をご存知でしょうか。ダッチオーブンとは蓋のついた重量のある鋳鉄鍋で、電子機器のオーブンとは関係はありません。
ダッチオーブンは、材料を入れ蓋をして、火にかけたりすることで、前菜からメイン料理、スープやデザートまで幅広い料理を作ることができる万能鍋なのです。
ダッチオーブンの歴史は1600年代のアメリカに遡ります。開拓時代のアメリカでオランダ人の商人が鍋の訪問販売をしていたことがダッチオーブンの名前の由来と言われています。しかし、ダッチオーブンの名前の由来は諸説あるので、この説が正しいとは限りません。
現在ダッチオーブンは主にキャンプなどのアウトドアでよく使用されています。ダッチオーブンは、焼く・煮る・蒸す・揚げる・炒める・燻す・保温するという、多岐にわたる使い方ができるのが特徴です。
下から焼べられた火で温めたり、蓋の上に炭を置いて温めたりと、通常の鍋のようにもオーブンのようにも加熱できるのがダッチオーブンの魅力です。
キャンプなどのアウトドアでよく使用される強いダッチオーブンですが、最近ではIHコンロ対応のダッチオーブンも登場しているので、ご家庭でも使用することができます。
さて本記事では、ダッチオーブンを使った家でも作れる「ローストチキン」の作り方を紹介します。ダッチオーブンでローストチキンを作ることで、キャンプなどのアウトドアでも、家でも、簡単にパリパリ食感のローストチキンに仕上げることができます。
作るのが難しいイメージのあるローストチキンですが、ダッチオーブンを使って手軽に美味しいパリパリなローストチキンを作ってみましょう。
素材の旨みを引き出してくれるダッチオーブン
ダッチオーブンは、焼く・煮る・蒸す・揚げる・炒める・燻す・保温するという、多岐にわたる使い方ができるという特徴があるのは説明しましたが、ダッチオーブンはさらに、素材の旨みを引き出してくれるという嬉しいメリットもあります。
ダッチオーブンは分厚い鉄で作られてます。そのため、熱効率が良く食材に均一に熱を伝えてくれます。煮込み料理などでは肉や野菜を柔らかくしてくれ、ステーキ肉などは中まで均一に熱を伝えふっくらと焼き上げてくれるのです。
ダッチオーブンで作るローストチキンは、丸鶏の旨みを最大限に引き出したパリパリでジューシーな仕上がりになります。そのため、家庭でもアウトドアでも、ローストチキンを作るならダッチオーブンがおすすめなのです。
ふっくらジューシーに仕上がる
ダッチオーブンで作るローストチキンは、パリパリでジューシーに仕上がるだけでなく、簡単に作ることができるもの魅力です。
ローストチキンの詳しい作り方は後ほど紹介しますが、ダッチオーブンで作るローストチキンは、下味をつけた丸鶏をダッチオーブンに入れるだけでローストチキンを作ることができます。
料理が苦手な方でも簡単な作り方で出来上がるのが、ダッチオーブンで作るローストチキンの魅力なのです。
ダッチオーブンでローストチキンを作る時の準備
ここからはダッチオーブンでローストチキンを作る時のポイントを紹介していきます。ダッチオーブンを使えば簡単に作れるローストチキンですが、いくつかのポイントを押さえることで、よりパリパリジューシーな美味しいローストチキンを作ることができます。
使用するダッチオーブンは大き目のものを
ダッチオーブンを使ったローストチキンの作り方で重要なのが、ダッチオーブンの大きさです。ダッチオーブンには、フライパンなどと同じく色々なサイズがあります。
ダッチオーブンでローストチキンを作る時にも最低でも10インチ以上の大きさのダッチオーブンを選んでください。しかし、ローストチキンの材料となる丸鶏は小さくともある程度の大きさがあるので12インチ以上のダッチオーブンを用意しておくと安心です。
丸鶏はダッチオーブンの大きさに合わせて
お手持ちのダッチオーブンのサイズに合わせて丸鶏の大きさを決めます。せっかく買った丸鶏が大きすぎてダッチオーブンに入らないという惨事を防ぐためにも、ローストチキンの丸鶏を購入する際には大きさを必ずチェックしましょう。
ダッチオーブンでローストチキンを作る時のコツ
ダッチオーブンでローストチキンを作る時のポイントを押さえたところで、ローストチキンを作る時のコツを紹介します。ちょっとした手間をかけることでローストチキンがより美味しくなります。ぜひ試してみてください。
鶏肉は鍋に直接置かない
ダッチオーブンでローストチキンを作る時にまず大切なことは、丸鶏を鍋に直接おかないことです。どういうことかというと、丸鶏を直接ダッチオーブンに入れてしまうと、火が強く鍋に触れている部分が焦げてしまう可能性があります。
そのため、焦げるのを防ぐためにダッチオーブンの底に網を敷いてから丸鶏を置くようにしましょう。丸鶏にあらかじめオリーブオイルなどの油を塗っておくことで香ばしい焼き目をつけることができるため、丸鶏が鍋に触れる必要はありません。
野菜は皮付きで
ローストチキンの付け合わせとなる野菜も、丸鶏と一緒にダッチオーブンの中に入れて加熱しましょう。この時、野菜は皮付きのままダッチオーブンの中に入れるのがおすすめです。
皮を剥いてしまっても問題はありませんが、野菜は鍋肌に当たる部分が焦げやすいので皮付きのままがベストです。
また、野菜は丸鶏の周りか下になるように入れるのがポイントです。丸鶏の上に野菜を乗せてしまうとローストチキンに綺麗な焼き色がつかなくなってしまうので注意しましょう。
風のある日は風上に火を多く置く
キャンプなど屋外でダッチオーブンを使う場合、風が強く火の管理に苦労することもあることでしょう。風が強く火が安定しない時には、風上に火を多く置くとダッチオーブンを均等に加熱することができます。
また、ダッチオーブンでローストチキンを作る時には、ダッチオーブンの上にも下にも炭火や熾火を置いて上下からローストチキンを加熱するようにしましょう。
家でも簡単!ダッチオーブンで作るローストチキンレシピ
最後に家でも屋外でも簡単に作れる、ダッチオーブンを使ったローストチキンの作り方を紹介します。
ローストチキンも、ダッチオーブンと同じくアメリカ開拓時代に誕生したとされています。ヨーロッパからアメリカに移住してきた移民が食糧難で冬を越せずに困り果てていたところ、先住民であるインディアンが七面鳥など色々な食材を贈ったそうです。
移民はそのおかげで飢えをしのぎ冬を越すことができたことから、新大陸での生活の発展をお祝いする時に、七面鳥料理を並べるようになったと言われています。これが感謝祭の原型となり、今では感謝祭やクリスマスなどにローストチキンが食べられるようになったそうです。
アメリカでは丸鶏のローストチキンが主流ですが、日本では七面鳥が入手しにくいため、骨つきのモモ肉をローストチキンとして食べることが多いです。今回は使った見た目のインパクトも絶大な丸鶏のローストチキンのレシピを紹介します。
材料
それではダッチオーブンを使った簡単ローストチキンの材料から紹介していきましょう。まず丸鶏を用意します。ローストチキンを作る場合には、内蔵部分が取り除かれている中抜き処理済みの丸鶏を選ぶと手間がなく簡単に作ることができます。
玉ねぎ(3個)は皮付きのまま4等分にします。にんじん(1本)は皮付きのまま乱切りにします。じゃがいも(3個)は皮付きのまま4等分にします。ニンニク(5片)は皮を剥いて半分に切ります。
ローズマリーは適量用意します。乾燥ローズマリーでも、生のローズマリーでもどちらでも構いません。お好みでイタリアンパセリも適量用意しておくと、香り高いローストチキンを作ることができます。
作り方
材料を用意したところで、いよいよダッチオーブンを使ったローストチキンの作り方です。丸鶏の全体に塩を振り、ニンニクを擦り付けるようにしてすり込みます。お腹の中も忘れずにすり込みましょう。
丸鶏のお腹の中に切った野菜とローズマリー、お好みでイタリアンパセリを詰めます。入りきらなかった野菜は付け合わせとして使用するので別に分けておきましょう。竹串などでお腹を簡単に閉じ、両足をクロスさせて凧糸でしっかりと縛ります。
ダッチオーブンの底に網を敷き、さらにアルミホイルを敷きます。丸鶏を入れ、表面にオリーブオイルを塗ります。
丸鶏の周りに余った野菜を敷き詰め塩を振り、残っていたらローズマリーなどの香草も乗せます。ダッチオーブンの蓋をして加熱し、丸鶏にしっかりと火が通ったら、パリパリ食感のローストチキンの完成です。
ダッチオーブンでパリパリのローストチキンを作ろう!
ダッチオーブンは焼く・煮る・蒸す・揚げる・炒める・燻す・保温するなど色々な使い方ができる万能鍋です。そんな万能鍋を使って作るローストチキンはパリパリジューシーでとても美味しいです。
料理が苦手な方でも簡単にローストチキンを作ることができるので、キャンプなどのアウトドアやご家庭で、ダッチオーブンを使って作った美味しいローストチキンを存分にご堪能ください。