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アイスプラントとは?
近年スーパーや食料品店では様々な国のユニークな野菜を購入することができるようになりました。ここでご紹介する「アイスプラント」もそのひとつです。アイスプラントはヨーロッパ、西アジア、そしてアフリカが原産と言われている葉物野菜です。
アイスプラントの葉は小さく厚みがあります。葉の表面には水滴のような細かな粒がついていて他の野菜にはない見た目の特徴があります。アイスプラントの表面についている粒には塩分が含まれており、何もつけなくても食べると塩味がするのも特徴です。
アイスプラントは、アンチエイジングや血流の促進にも効果があると言われているクエン酸、むくみなどに効果的なカリウムが豊富に含まれており栄養価が高い野菜です。スーパーでは約50グラムで200円から400円ほどでパック詰めにされた状態で販売されています。
食感が人気の生食もできる野菜
一見、癖が強い味のように見えてしまうアイスプラントですが、ほんのりとした塩味がある程度で、食べやすい野菜です。青菜野菜が持つ青臭さもなく、シャキシャキそしてプチプチとした食感で味の癖はほとんどありません。
食べ方のひとつは、さっと水で洗いそのまま生でいただきます。生で食べる場合は、サラダや和え物に使うのがおすすめです。ほんのりと塩味があるのでドレッシングの塩味は控えめにするのがポイントです。
また、ステーキや魚料理の付け合わせとしてアイスプラントを添えてみるのもいいでしょう。アイスプラントを付け合わせにすることで見た目も華やかになります。
さらにアイスプラントは熱を加えて調理することでおいしくなります。加熱したアイスプラントは少しトロッとして生色とは異なった食感が楽しめます。天ぷらや炒め物、スープに入れるものおすすめです。
活用の範囲も広いのがアイスプラントです。栄養価も高くおいしいと人気の野菜、アイスプラントを味わってみましょう。
アイスプラントのおいしい簡単レシピ
アイスプラントを食卓に並べて楽しみながら味わってみましょう。ここではアイスプラントを使ったレシピを2つご紹介します。生食で味わうレシピと、加熱していただくレシピの2つです。どちらも簡単においしく味わえるので参考にしてみてください。
アイスプラントのサラダ
アイスプラントの食感を活かした簡単サラダを作ってみましょう。サラダの材料は2人分で、アイスプラント80グラム、ミニトマト12個、ドレッシングとしてオリーブオイル大さじ1、バルサミコ酢大さじ1、すりおろしたニンニク小さじ2分の1、砂糖小さじ2分の1、塩こしょう少々です。
作り方は、まずミニトマトのヘタを取りさらに半分に切ります。そしてアイスプラントの葉も一枚ずつちぎっておきましょう。次にボウルにドレッシングの材料を入れ、よく混ざったらそこにトマトとアイスプラントを投入します。
味がよく馴染んだら器に盛り付けて出来上がりです。アイスプラントのおいしさを簡単に堪能できるサラダです。アイスプラントの緑とトマトの赤のカラーコントラストが華やかで彩り美しいおいしいサラダのレシピになります。シャキシャキ食感を楽しみましょう。
アイスプラントの天ぷら
アイスプラントを代表的な日本料理である天ぷらにして味わってみましょう。材料は2人分でアイスプラント50グラム、衣として小麦粉、または天ぷら粉30グラム、冷水50ml、揚げ油適量です。
さらに天ぷらにつけていただく塩ゆずこしょうの材料が、塩少々、ゆずの皮のすりおろし少々、こしょう少々です。
作り方は通常の天ぷらを作るのと同じです。まずアイスプラントをよく洗い、適当な大きさにちぎり、水分をよく切っておきます。次にボウルに小麦粉または天ぷら粉を入れ冷水をそこに少しずつ注ぎ溶いていきましょう。
そして揚げ鍋に油を入れます。溶いた粉を菜箸で油に垂らしすぐに浮かぶ状態になったらアイスプラントをボウルの小麦粉に潜らせて揚げていきます。揚げ時間は10秒ほどです。カラッと揚がったら油を切りましょう。
お皿に盛り付けたら、塩ゆずこしょうを添えます。熱いうちにいただくのがおすすめです。アイスプラントを天ぷらにすることでサクッとしたおいしい食感を楽しめます。お酒のおつまみにもぴったりの簡単レシピです。
アイスプラントの自宅でできる栽培方法
アイスプラントの魅力にハマったら家庭で栽培して楽しんでみましょう。アイスプラントは簡単に育てることができます。ここでは栽培の方法についてご紹介します。栽培するにあたって最適な時期や環境を見てみましょう。
種まきの時期
アイスプラントの種まきに適している時期は、春まきの場合は2月から3月、そして秋まきの場合は9月です。アイスプラントの発芽温度はおよそ20℃程度になります。あまり気温が低いと発芽しないので、適した気温の時期に種まきをするようにしましょう。
アイスプラントの種はとても小さいので種まきをした後の水やりの際に、種が流れてしまわないように注意します。水やりの方法として霧吹きなどで湿らせるといいでしょう。
覆土は薄めにして深植えしないようにします。そして発芽して本葉が4枚に成長した時点でプランターに植え替えて定植し育てます。
また、育苗の場合は、春であれば4月頃、秋であれば9月から10月頃にプランターに植え付けます。アイスプラントは成長すると50センチほどになるのでプランターもその大きさに合わせて選びましょう。
さらにアイスプラントは水耕栽培も可能です。土を使わない栽培方法としておすすめです。栽培の仕方はまず培地を作ります。ウレタンスポンジなどを2センチほどの立方体に切り、1センチの深さに切れ込みを入れて種穴を作りましょう。
培地に種を2から4個ずつ植え、たっぷりと水を含ませ発芽するまで15℃から20℃の室温で管理します。発芽したら、育成ポットに培地を入れます。そしてハイドロボールで固定しましょう。肥料は薄めの液体肥料を与えます。
あとはベランダなど日の当たる場所で管理し、葉の成長を待ちます。成長してきたら2%の濃度の塩水を与えます。その後50日ほどで収穫ができます。
種から栽培する方法、育苗から栽培する方法、水耕栽培の方法をご案内しましたが、アイスプラントを初めて栽培するという場合は、苗から育てたほうが扱いやすいのでおすすめです。お好きな方法でアイスプラントを栽培し収穫する喜び、そして味わう楽しみを体感してみましょう。
適した環境
アイスプラントはアフリカやヨーロッパが原産地で、日当たり、通気性の良い環境を好みます。日本でこの時期に当たるのが気温が15℃から20℃くらいになる春や秋です。アイスプラントは乾燥した環境を好むため水のやりすぎには注意しましょう。
また、真夏の直射日光が当たったり気温が高い環境に置いたりすると下葉から枯れてしまいます。遮光するなどして工夫しましょう。また、氷点下の環境でも枯れやすくなりますので、冬は室内に取り込むといいでしょう。気温に気をつければ簡単に栽培することができます。
そして、アイスプラントを育てる環境として気をつけたいのが土です。アイスプラントは市販の野菜用培養土で十分育ちますが多湿を嫌います。そのため水はけの良い土壌にします。
追肥として2週間に1回ぐらいの範囲で化成肥料を施しましょう。また固形肥料の代わりに薄めた液肥を週に1度与えます。
アイスプラントは、早くて1ヶ月ほどで収穫できます。目安は50センチ程に育った時点です。出てくるわき芽を順次収穫していきます。葉が大きくなりすぎると味が落ちてしまうのでおいしいうちに摘んでいきましょう。
アイスプラントを増やす方法
アイスプラントは、多肉植物なので挿し木で増やすことができます。時期は春か秋が良いでしょう。挿し木にする方法は簡単です。
まず、きれいなハサミで若芽を切ります。そして数日乾かしましょう。その後、新しい培養土に挿しおくだけです。日陰で管理して、根が出るまでは水を絶やさないようにします。
アイスプラントの保存方法
おいしい食感を長く味わうためにアイスプラントの適正な保存方法もチェックしておきましょう。アイスプラントは乾燥しやすい野菜です。そのため保存する際はビニール袋やポリ袋にアイスプラントを入れ、冷蔵庫の野菜室に入れて保管しましょう。
この状態で4日から5日は持ちますが、食感を楽しむためにもなるべく早めにいただくようにしましょう。
アイスプラントでおいしい料理を作ろう!
アイスプラントのレシピや栽培方法について詳しくご紹介しました。アイスプラントは独特の食感がおいしい注目度の高い野菜です。今回ご紹介したレシピを参考にしてアイスプラントを食卓に取り入れてみましょう。