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ピリッとした辛みがおいしい【からし菜】
芥子菜とも表記されるからし菜は、中央アジア原産の野菜です。漬物や炒め物、サラダなどでよく食べられるからし菜は、ピリッとした辛味が特徴的です。調理段階で加熱しすぎると辛味が減少してしまうことがあるので、火加減に気を付けたい食材です。
最近では、生のまま食べられる葉茎が細かく切れ込みが多いサラダからし菜も人気があります。今回は、からし菜について種類や選び方、保存方法、おすすめのレシピについて詳しくご紹介します。
この記事では、葉や茎についての紹介が主ですが、からし菜は種子を粉末したものが和からしや、マスタードになります。マスタードは比較的辛味が少ない白からしやイエローマスタードの種子、和からしは辛味の強いオリエンタルマスタードやブラウンマスタードの種子が原料です。
葉や茎だけでなく、種子も食べられる万能なからし菜は、その辛味成分によって、食欲を高めたり抗菌作用があったりするとも言われています。有用なからし菜についてもっと詳しく知って味わってみましょう。
【からし菜】はアブラナの一種
からし菜は、アブラナ科アブラナ属の野菜です。同じアブラナ科の野菜には、キャベツ、ブロッコリー、ケール、カブ、ルッコラ、ダイコンなどが挙げられます。アブラナ科の野菜は、ツンとした香りや辛味・苦みを感じやすいグルコシノレートという物質が豊富に含まれています。
【からし菜】の種類
からし菜には、いくつかの種類があります。葉からし菜や高菜、サラダからし菜、マスタードグリーン、レッドマスタード、わさび菜などが有名どころです。
例えば、からし菜の仲間の高菜に絞ってもさらに種類がいくつもあります。大葉高菜や赤大葉高菜、三池高菜、かつお菜などがあります。ものによっては、からし菜特有の辛味がないものもあります。からし菜には様々な種類があるので、品種によって味や食感、見た目も異なります。
【からし菜】の旬
からし菜は、12月から4月の冬から春にかけてが旬です。先程紹介したようにからし菜とくくってもいくつか種類があるので、ものによって旬が異なります。
例えば、博多の特産品のかつお菜は11月から3月、博多蕾菜は1月から3月が旬です。旬の時期にからし菜を味わって、栄養もしっかり摂りつつ、旬のおいしさを堪能しましょう。
【からし菜】に含まれる栄養
からし菜に含まれる栄養についてご説明します。生の状態のからし菜には、カリウムや葉酸、βカロテン、ビタミンC、カルシウム、ビタミンKなどが含まれており、栄養豊富な緑黄色野菜です。
免疫力を高めたり活性酸素を抑制するβカロテンや血圧上昇を抑制するカリウム、造血作用のある葉酸、骨の健康維持に役立つカルシウムやビタミンK、風邪予防や美肌効果の高いビタミンCなど、からし菜に含まれる栄養素には期待できる効能が様々なので、積極的に摂りたい野菜です。
からし菜の最大の特徴ともいえるピリッとした辛味は、アリルイソチオシアネートという辛味成分から生まれていて、先にも紹介したように抗菌作用や食欲増進などが期待されます。
おいしい【からし菜】の見分け方
からし菜の特徴を知ったところで、続いてはおいしいからし菜の見分け方のポイントを紹介します。からし菜を選ぶ時には葉や茎に注目してください。葉は緑色が濃く張り艶があり瑞々しいかをチェックします。茎は太すぎると筋っぽい場合があるので注意しましょう。
また、どの野菜にも共通することですが切り口が変色しすぎていたり、葉が萎れてぱさぱさとしているものは新鮮さに欠けてしまいます。新鮮なからし菜を選んで、本来のおいしさを味わえるといいでしょう。
【からし菜】の保存方法
からし菜を購入したら、あまり日持ちしない野菜なので1~2日のうちに調理することをおすすめします。保存する際には、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーなどに包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れることをおすすめします。からし菜などの野菜は乾燥を防ぐことが大事です。
漬物やおひたし、炒めものなど調理をしておけば、からし菜をおいしく味わえる日数も多少伸びるので、すぐに食べられなくても早めに調理をすることをおすすめします。
簡単でおすすめ【からし菜】レシピ
からし菜を使ったおすすめ簡単レシピをご紹介します。あと一品追加したい時や時間がないときでも簡単に手早く作れるレシピが揃います。からし菜を使ったレシピは、緑色で食卓に彩りを与えてくれるでしょう。2人分のレシピを紹介するので、必要に応じて分量は調節してください。
からし菜のおひたし
簡単でおすすめ【からし菜】レシピ1つ目は、からし菜のおひたしです。おひたしの材料は、からし菜2束、塩小さじ2程度、醤油お好み、かつお節お好みです。はじめに、からし菜の下ごしらえをします。しっかりからし菜を洗って、茎が太いものは包丁で1cmほど切り込みをいれます。
大きな鍋にお湯を沸かし、葉の部分を手で持ったまま、からし菜を根元からいれ10秒程度茹でます。手を放し、からし菜全体をお湯に入れ10秒程度茹で、お湯からあげます。まな板に塩を振り広げ、粗熱が取れたからし菜を置き、ゴロゴロと転がします。
タッパーなどの入れ物に入れ、一晩寝かせたらからし菜のおひたしの完成です。実際に食べる前に一口味見をして、しょっぱい場合は水洗いをするようにしましょう。およそ4cm幅に切り、醤油とかつお節をかけて味わいましょう。
からし菜の漬物
簡単でおすすめ【からし菜】レシピ2つ目は、からし菜の漬物です。漬物に必要な材料は、からし菜4束程度、砂糖・酢各大さじ2分の1、醤油・塩昆布各小さじ2分の1、塩少々です。塩昆布が味のポイントとなるレシピで、ご飯やお酒が進む漬物メニューです。
下ごしらえとして、からし菜をおよそ3cm幅に切ります。鍋にお湯を沸かし、沸騰したらからし菜を入れ1分茹でます。茹だったらしっかり水気を切ります。味を定着させるためにも、きちんと水気を切るのがポイントです。次に保存袋にからし菜と全ての調味料を入れ、よく揉みます。
保存袋のまま冷蔵庫で約1時間置いておき、味を馴染ませたら漬物の完成です。からし菜のピリッとあとを引く辛さがクセになる人気レシピです。
からし菜のサラダ
簡単でおすすめ【からし菜】レシピ3つ目は、からし菜のサラダです。栄養が摂れて食卓の彩りもよくするサラダは、毎日食べたいメニューの1つです。しかし、代り映えのない固定レシピになってしまいがちです。からし菜を使って普段とちょっと違うサラダを試してみましょう。
からし菜のサラダに必要な材料は、からし菜2束、乾燥ひじき20g、大豆の水煮60g、シーチキン2分の1缶、かにかまお好み、胡麻ドレッシング大さじ2、マヨネーズ大さじ1と2分の1、粉チーズお好み、塩少々です。
下ごしらえとして、乾燥ひじきをお湯か水に浸しもどしておきます。からし菜に塩少々を振り、塩もみをします。数分後、からし菜を水ですすいで、水気をしっかり切ります。からし菜は2cm幅程度に細かく切り、ひじきはざく切り、かにかまは割いて細かくカットしておきます。
カットした材料と粉チーズ以外の材料を全て入れ、混ぜ合わせます。味見をして味が薄く感じたら塩で調節してください。最後に盛り付けて、粉チーズを振りかければからし菜のサラダの完成です。
固定レシピになりやすいサラダも、からし菜を使用すればいつもと違うサラダになります。食感が異なる食材が入った、食べ応えも栄養も満点なサラダです。
からし菜の炒め物
簡単でおすすめ【からし菜】レシピ最後に紹介するのは、からし菜の炒め物です。材料は、からし菜4束ほど、塩少々、だしの素小さじ4分の1、シーチキン大さじ2です。からし菜はきれいに洗い3cm幅にカットし、塩を入れ揉みます。数分置き、水で洗い流し、水気をしっかり切ります。
フライパンに油をひき、中火でからし菜を炒めます。しなっとしてきたらだしの素と塩を入れ炒め合わせます。最後にシーチキンを入れ混ぜ、全体に火が通ったら完成です。シンプルな味付けで簡単に完成するので、お弁当にもピッタリです。
シーチキンではなく、ウインナーやベーコン、コンビーフやスパムなどを入れると食べ応えが増し夕飯の一品にもおすすめです。
【からし菜】のおすすめレシピを参考にしてみよう
今回は、からし菜について詳しくご紹介しました。からし菜は、ピリッとした辛味で味が特徴的な野菜です。からし菜を使えば、おひたし・漬物・サラダ・炒め物などのいつものレシピが変身します。普段と違うレシピに挑戦したい時は、からし菜を使ったレシピをおすすめします。