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地域ごとにブランド茶がある「静岡茶」
日本屈指のお茶の名産地として知られる静岡県は、地域ごとに香りも味も異なるブランド茶がいくつも存在します。マイルドな深蒸し茶として有名な掛川茶、ギフトにもおすすめの川根茶、色鮮やかな緑が印象的な本山茶など、個性豊かなお茶が生産されています。
静岡茶は埼玉県の狭山茶、京都府の宇治茶と並び、日本三大銘茶のひとつでもあります。狭山茶詰み歌の中で、色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさすとの歌詞があり、古くから名の知れたお茶の一つでした。
静岡県は鹿児島県、三重県とともに日本の三大産地にも数えられており、日本で一番のお茶の生産量を誇ります。
静岡県はお茶栽培に適した気候や風土
1年を通して温暖な気候である静岡県は、お茶栽培にぴったりの地域です。お茶の木を栽培する地域は、1年の平均気温が14℃から16℃、さらに冬場は最低気温が5℃から6℃になる場所が適切だとされています。
またお茶を栽培するには1年の降水量が1500ml以上必要で、お茶の葉が育つ3月から10月は1000ml以上の雨が降る場所が理想的です。
静岡県はお茶の栽培に適した場所が県内にたくさんあります。それぞれの気候によって、味や香りの異なる個性豊かな銘柄が数多く生まれています。
静岡茶が発展したのは明治時代
現在日本を代表するブランド茶である静岡茶は、明治時代に大きな発展を遂げました。静岡茶が発展した明治時代は、静岡茶のほとんどを占めるやぶきたという品種が発見され、今では日本一の広さを持つ茶畑である牧之原台地の開拓が始まっています。
日本のお茶の歴史は奈良時代にまで遡りますが、静岡茶のはじまりは鎌倉時代に中国に渡った僧が持ち帰った茶種を静岡県にまいたことがきっかけです。お茶の文化は一部の上流階級のみしか楽しめない文化でしたが、江戸時代の頃には庶民にも馴染みがある文化へと変化していきます。
静岡茶の特徴
一概に静岡茶といっても、静岡茶にはたくさんの銘柄があり、どれも味や香りが異なります。たくさんの銘柄が存在することも静岡茶の特徴のひとつですが、今回は多くの静岡茶に見られる大きな特徴を2つ紹介します。
深蒸し茶
静岡茶のひとつ目の特徴は、静岡茶の銘柄のほとんどが深蒸し茶であることです。お茶は浅蒸し、普通蒸し、深蒸しの3つの蒸し方があります。お茶の製造過程は蒸す、乾燥させるなどがありますが、蒸す工程はお茶の味を決める最も大切な工程です。
普通蒸しの場合は蒸し時間が30秒から60秒がとなっていますが、深蒸し茶は60秒から180秒も蒸し時間をとっています。
じっくりむされた深蒸し茶は、香り高い浅蒸し茶に比べ、旨みやコクが深いのが特徴です。深蒸し茶は蒸し時間が長い分、茶葉の才能が壊れ粉がたくさん出ます。一見安っぽく見えてしまう深蒸し茶ですが、粉がコクや旨みの一因ともなっています。
静岡茶の9割が「やぶきた」品種
静岡茶のもうひとつの特徴が、静岡茶の約9割をやぶきたという品種が占めることです。明治時代に発見されたやぶきたは、今では日本のお茶の約8割を占めるとも言われており、日本を代表するお茶の品種です。
やぶきた茶の特徴は濃厚な甘みや渋みと、豊かな香りです。やぶきた茶というお茶の木から取られた茶葉が、産地により静岡茶や狭山茶などといった銘柄となってお茶として世に出回っています。
やぶきたの原樹となる木は樹齢100年にもなり、静岡県の天然記念物となっています。やぶきたは寒さに強いので育てやすく、品質も良いと定評のある品種です。
静岡茶のおすすめの銘柄
静岡県には茶葉を栽培するのに適した土地があちこちに存在し、多くの静岡茶の銘柄が誕生しています。一言に静岡茶と言っても、平野で育ったものと山間部で育ったものでは、異なった味わいや香りを楽しめます。
静岡茶の銘柄は、掛川茶、川根茶、本山茶の静岡茶の三大地域ブランド茶をはじめ、天竜茶や清水茶など、数多く存在しますが、どれも個性豊かでおいしい静岡茶ばかりです。今回は静岡茶の中でも厳選したおすすめの3つの人気銘柄を紹介します。
「掛川茶」
静岡茶の中で最も静岡茶の特徴を存分に味わえるのが、掛川茶です。掛川茶は豊かな香りと甘みがあり、コク深いまろやな口当たり特徴のおいしい静岡茶です。掛川茶はその名の通り、年間を通して温暖で、茶の栽培に適した傾斜地の多い掛川市で育てられています。
静岡茶は肉厚な茶葉にたくさんのカテキンを含んだ、栄養豊富な茶葉です。深蒸し茶である掛川茶は蒸し時間が長いため、お茶の組織が崩れ、茶葉に含まれるカテキンや食物繊維、ミネラルなどを効率よく摂取できます。
研究により、がん予防やダイエットにも効果的だと判明しており、健康にもいいお茶となっています。掛川茶はお茶の全国産地評会で、産地賞を全国最高となる22回も獲得しているおいしい静岡茶です。静岡茶の三大地域ブランド茶にも数えられています。
「本山茶」
本山茶は静岡茶の中でも約800年という古い歴史を持ち、徳川家康など歴代の江戸幕府の将軍も愛した静岡茶です。本山茶はミネラルを豊富に含む安倍川や藁科川の上流の斜面で生産されています。本山茶の茶葉は鮮やかな緑で形状がよく、ほかの静岡茶に比べ柔らかいのが特徴です。
本山茶は掛川茶と同じく、静岡茶の三大地域ブランド茶に選ばれています。独特の爽やかなお茶の香りを持ち、上品な優しい味わいが特徴です。本山茶は静岡茶の中でも個性の光るおいしいお茶です。
「天竜茶」
天竜茶は静岡茶の中でも浅蒸し茶の部類に入りますが、浅蒸し茶とは思えない旨みや渋みがあるのが特徴のおいしい静岡茶です。飲んだ後に口の中に旨みが残っているのを感じられるほど、濃厚な味わいの天竜茶は爽やかな香りも特徴的な人気の静岡茶です。
天竜茶は静岡県の浜松市を流れる川である天竜川付近で作られています。天竜茶は今なお、手摘みで収穫を行っている農家さんが多いです。経験豊富な人の手で採ったからこそおいしい茶葉のみを収穫できます。
通販で買えるギフトに人気の静岡茶
日本一と名高い静岡茶はたくさんの銘柄があり、通販でも数多くの種類の静岡茶が取り扱われています。味も香りも評判の人気の静岡茶は、お祝いの際や目上の人へのギフトにも大変おすすめです。
通販で取り扱われている静岡茶は、おしゃれで品のある缶や包みに入っているものがたくさんあります。歴史があり、品質のいい静岡生まれのお茶を通販で購入し、ギフトとして送ってみましょう。
「佐次本製茶 日本茶3種類飲み比べセット」
佐次本製茶の日本茶3種飲み比べセットは、通販でも購入できるギフトにおすすめの静岡茶です。静岡茶の特徴である伝統的な深蒸しの方法で蒸した茶葉を使った3種類の静岡茶を楽しめます。茶葉の味わいを楽しめるようブレンドされており、一日を通して飲みわけするのもおすすめです。
静岡茶の中でも人気の掛川茶をはじめ、キレのあるあら茶、苦味を抑え甘みと旨みに重きを置いたお子様にもおすすめのかぶせ茶の3つの味を味わえます。真空パックなので、茶葉が酸化することなくおいしく味わえるので、ギフトにもおすすめです。価格は税込み1296円となっています。
佐次製茶
「秋山園茶匠百三十年 天竜茶 本山茶(静岡茶)日本茶のレトロ缶ギフトセット」
秋山園茶の日本茶のレトロ缶ギフトセットは、静岡茶がかわいらしい金と銀の缶に入っている、ギフトにおすすめの通販商品です。静岡茶の中でも人気の高い天竜茶と本山茶のセットがおすすめですが、さまざまな組み合わせがあり、値段も異なります。
キャニスター型の昭和レトロな缶の中には、アルミの袋に入った静岡茶があります。きちんと包装されているため、茶葉の劣化もなくおいしく飲める商品です。天竜茶と本山茶のセットの価格は、税込み5000円となっています。
「竜川共同製茶組合 静岡茶天竜産「山のお茶」 天竜茶ギフトセット」
天竜共同製茶組合の山のお茶は、静岡茶の中でも人気の天竜茶を使った3種類のお茶が楽しめます。たしかな品質を誇る高級な天竜茶を使用しており、ギフトにおすすめの通販で購入できる商品です。
3種類のラインナップは、天竜茶を使った手摘み最高級やぶ北茶、やぶ北茶、高級煎茶となっています。高級な静岡茶をたっぷり楽しめて、価格は税込み4000円となっています。
お茶の名産地が生み出すおいしい静岡茶を飲んでみよう
年中温暖な静岡県の気候が生んだおいしい静岡茶は、日本全国で人気のあるお茶の銘柄です。静岡茶の味や香りは銘柄によりさまざまですが、どれも品質が良く、ギフトに送るのにもおすすめです。
静岡茶は静岡でしか栽培されていないブランド茶ですが、通販でも多くの人気商品の取り扱いがあるので、ぜひ一度日本一の静岡茶を味わってみましょう。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。