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ひとつひとつ丁寧に作られている「うなぎパイ」
うなぎパイはひとつひとつ丁寧に作られている静岡県浜松市生まれの有名なお菓子です。うなぎパイはうなぎエキス入りの甘くザクザクした食感のパイ菓子で、静岡県を訪れた人がお土産品としてよく購入する、静岡県を代表する人気のお土産のひとつです。
うなぎパイは静岡県内のお土産屋さんだけでなく、中部国際空港や東海地方の新幹線の各駅など東海地方の旅の玄関口となるような場所のお土産屋さんにも必ず置いてあり、販売当初から長く愛され続けています。
昭和36年発売の浜松を代表する銘菓
うなぎパイは昭和36年の発売から60年以上の歴史がある浜松市を代表する銘菓です。うなぎパイを販売している春華堂は明治20年創業のお菓子屋さんで、甘納豆や卵型の最中菓子である知也保の卵などの和菓子を販売していました。
春華堂の2代目の社長は新しい浜松らしいお菓子を作りたいと考えていました。そんな中旅行に行った際に、浜松で有名な湖である浜名湖の話題になり、「うなぎが有名ですね」といわれたことをヒントにし、うなぎパイが生まれました。
当時パイ菓子は日本ではあまり浸透しておらず、さらにうなぎをモチーフにしたお菓子ということで試行錯誤を重ね、今のうなぎパイが生まれました。珍しいうなぎパイは口コミで人気を集め、販売当初から現在に至るまで浜松市を代表するおすすめのお菓子となっています。
うなぎパイの人気の秘密
うなぎパイが人気を集める理由は、うなぎとパイという珍しい組み合わせだからという理由だけではありません。甘みがあるザクザクしたおいしいうなぎパイは、こだわりぬいた材料と熟練した職人の腕により生み出されています。
うなぎパイは年間通して8000万本も生産されているおすすめの浜松銘菓です。静岡県のお土産に欠かせないうなぎパイの人気にはどんな秘密があるのか紐解いていきましょう。
数千層もの繊細なパイ生地
うなぎパイの人気の秘密は9000層にも重なったパイ生地にあります。うなぎパイのパイ生地は厳選されたバターや厳しい品質チェックを行った小麦粉、粒の大きい砂糖といったシンプルながらもこだわりぬかれた素材で作られています。
うなぎパイの生地作りには熟練した職人にしかできない技が詰め込まれています。毎日変わる気温や湿度に合わせ、生地の混ぜ方や織り方を変えており、習得するには10年の月日が必要だといわれています。
繊細な生地でできている人気のうなぎパイは、割れやすいという理由から通信販売を行っておりません。東海地方を訪れた人だけが購入できる貴重なおすすめの浜松土産です。
仕上げに塗る秘伝のタレ
仕上げに塗るタレにもうなぎパイの人気の秘密があります。うなぎパイにはうなぎを代表する料理であるうなぎのかば焼きのように、表面にタレが塗ってあります。
うなぎパイに塗られているタレのレシピは、社内の人でも一握りの人のみしか知らない大切に守られてきた秘伝のタレです。販売当初に流行っていた餃子にヒントを得て、隠し味に匂いがないように加工したニンニクが入っており、うなぎパイの味に深みを持たせています。
どうして「夜のお菓子」なの?
うなぎパイには「夜のお菓子」というキャッチコピーがあります。うなぎを使っており、全国的に夜の繁華街が有名だった浜松市生まれのお菓子ということで、「夜のお菓子」がいかがわしい意味でとらえられることも多いです。
またうなぎパイにはうなぎエキスが入っており、元気になれる効果や夏バテ防止も期待できるお菓子であるというのも、「夜のお菓子」が間違った意味でとらえられた理由のひとつです。うなぎパイには6本でうなぎのかば焼きの100gあたりと同等のビタミンAが含まれています。
間違ってとらえられたことを逆手に、当時の社長はエナジードリンクの色味を使ってパッケージをデザインしたという話もありますが、「夜のお菓子」という謳い文句には全く別の意味が込められています。
一家団欒のひと時に楽しんで欲しいから
うなぎパイが販売された昭和30年代は高度経済成長期が始まったころで、お父さんだけでなくお母さんも仕事に出かける家庭が増えていました。それに伴い子供も塾などで帰りが遅くなることもあり、夜が1日の中で唯一家族が揃ってゆっくりできる時間だったといいます。
うなぎパイのキャッチコピーである「夜のお菓子」には、一家団欒のひと時にうなぎパイを囲んで家族みんなで楽しんでほしいという願いが込められています。
うなぎパイのおすすめ商品
静岡県の定番のお土産品であるうなぎパイですが、スタンダードなバターの風味豊かなうなぎパイの他にもおすすめの商品があります。うなぎパイを製造・販売している春華堂は現在も新しい商品の開発に力を入れています。
うなぎパイシリーズのラインナップも豊富で、東海地方でしか買えない貴重な商品ばかりです。どの商品も賞味期限が長く、個包装になったものばかりなので、うなぎパイと同様静岡旅行や帰省のお土産にぴったりです。
「うなぎパイV.S.O.P.」
「うなぎパイV.S.O.P.」は真夜中のお菓子というキャッチフレーズがつけられた、ブランデー入りの高級感ある大人のうなぎパイです。V.S.O.P.はブランデーの等級のことで、非常に優秀な熟成されたブランデーを意味します。
うなぎパイV.S.O.P.には高級ブランデーの他、生クリームや砕かれたマカダミアナッツが入っており、食べ応えのあるコク深い贅沢な味わいのうなぎパイとなっています。焼き上げる際にアルコール分はとんでいるので、子供も一緒に食べられます。
普通のうなぎパイが12本入りで税込み962円なのに対し、うなぎパイV.S.O.P.は5本入りで税込み981円とかなり高価な価格設定です。
「うなぎパイナッツ入り」
「うなぎパイナッツ入り」は定番のうなぎパイの生地にアーモンドや落花生、胡麻といったナッツ類が練り込まれたうなぎパイです。パッケージには「うなぎパイ クラッシュナッツ」と書かれており、細かく砕かれたナッツ類の食感が楽しい一品です。
普通のうなぎパイと比べると甘さは控えめになっています。定番のうなぎパイとはひと味違ったうなぎパイナッツ入りは、ナッツ好きの方はもちろん、少し変わったお土産を買いたい方におすすめの商品です。うなぎパイナッツ入りは12本入りで、税込み1473円となっています。
「しらすパイ」
「しらすパイ」は静岡県の名産品であるしらすを使ったパリッと食感のパイ菓子です。しらすパイのフレーバーは「しらすパイザラメ」と「しらすパイわさび」の2種類があり、おやつとしてもお酒のあてとしても楽しめるお菓子です。
うなぎパイの姉妹商品であり、夜のお菓子といわれているうなぎパイに対し、しらすパイは昼のお菓子というキャッチコピーがつけられています。しらすパイはパッケージもカラフルでかわいらしく、お土産に喜ばれること間違いなしです。しらすパイは8枚入りで432円となっています。
うなぎパイファクトリーで製造工程が見学できる!
うなぎパイファクトリーは2005年から続くうなぎパイの生産工場で、うなぎパイの製造から箱詰めまでを行っています。うなぎパイファクトリー内は自由見学が可能で、企業秘密である生地を練る工程は残念ながら見学不可能ですが、それ以外の工程を目で見て楽しめます。
うなぎファクトリーの見学可能時間は10時から17時半までとなっていますが、16時半で工場がストップする日もあるので、確実に見学するなら16時までには工場見学をスタートさせましょう。
うなぎパイファクトリーは電車の最寄駅から距離があり、徒歩より車でのアクセスがおすすめです。駐車場も広く、無料で十分な台数が止められます。
コンシェルジュ付きのうなぎパイツアー
うなぎパイファクトリー内は自由に見学が可能ですが、自由見学よりコンシェルジュ付きのファクトリツアーがおすすめです。事前予約が必要ですが、無料でコンシェルジュがうなぎパイの製造過程を丁寧に説明してくれるので、お得にうなぎパイをより詳しく知ることができます。
ファクトリーツアーの所要時間は約40分で、お子様と一緒にうなぎパイが出来上がる様子をじっくり観察できます。貴重な焼きあがる前のうなぎパイを見れるのも、うなぎパイファクトリーだけです。
限定のスイーツも楽しめる
うなぎパイファクトリーにはカフェが併設されており、ここでしか食べられないうなぎパイを使ったうなぎパイファクトリー限定のオリジナルスイーツが味わえます。
ナッツをふんだんに使ったうなぎパイミニと濃厚なバニラアイスがコラボした期間限定のスイーツやうなぎパイV.S.O.P.とたくさんのフルーツが乗った紅茶味のパフェなど、おすすめのスイーツが盛りだくさんです。
うなぎパイファクトリーには他にも、浜名湖名物のうなぎや静岡名物のしらすといった新鮮な魚介類を使ったメニューや静岡茶を使ったオリジナルメニューなどがあり、ランチやカフェタイムにぴったりです。
名称 | うなぎパイ本舗 うなぎパイファクトリー |
住所 | 静岡県浜松市西区大久保町748‐51 |
いつ食べてもおいしいうなぎパイ!
賞味期限が60日と長く、3時のおやつや夜のおやつなど、いつ食べてもおいしく楽しめるうなぎパイは、静岡県のお土産にぜひ購入してほしい定番の商品です。
バターのコクと甘く食感のいいパイ生地はシンプルながらも癖になるお菓子で、何度食べても飽きが来ません。うなぎパイはもちろん、しらすパイなどの姉妹商品にも注目です。今度の静岡旅行は、浜松銘菓のうなぎパイをお土産にしてみましょう。
※ご紹介した商品やサービスは店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。