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糸魚川ユネスコ世界ジオパークはヒスイと自然の歴史を感じるスポット!
新潟県の最西端にある糸魚川市。景勝地である「親不知」や、日本列島を東西に分ける「糸魚川-静岡構造線」が有名な街です。糸魚川の地形や地質的な価値、自然や文化の多様性が認められ、2009年には糸魚川市全域がユネスコ世界ジオパークに指定されました。
糸魚川ユネスコ世界ジオパーク(以下、糸魚川ジオパーク)では、海抜0m~3000mにまで広がる大自然の雄大な景色や四季折々の味覚、フォッサマグナによって湧き出る個性あふれる温泉など大地の恵みをたっぷりと堪能できます。子どもから大人まで楽しめる、家族で行きたいスポットです。
広大な敷地の糸魚川ジオパークは、24のエリアに分かれています。ここからは、糸魚川ジオパークで特におすすめのエリアや施設をご紹介!初めて訪れる方や久しぶりの方は、是非参考にしてみてください。
まずはここ!糸魚川ジオパークの情報発信センター
糸魚川ジオパークに来たら、最初に訪れてほしいおすすめスポットがあります。「糸魚川ジオステーション ジオパル」と、「フォッサマグナミュージアム」です。
糸魚川ジオステーション ジオパル
北陸新幹線「糸魚川駅」のアルプス口に位置するのが「糸魚川ジオステーション ジオパル」。糸魚川市の観光案内所が併設された、糸魚川観光の玄関口でもあります。館内には、糸魚川ジオパークの概要をわかりやすくまとめた展示があるので、日帰り観光にもおすすめです。
子どもたちが雨や雪の日でも楽しめる明星山(みょうじょうさん)の大岩壁を模した「トリックアート」や「ローラー滑り台」の他、子ども用のボルダリング施設があります。無料で遊べるので、新幹線の待ち時間などにも利用できます。
ジオパルを楽しめるのは子どもだけではありません。平成22年までJR大糸線で活躍していた「キハ52」の実車を展示した「キハ52待合室」は、鉄道ファンには嬉しいスポット。トワイライトエクスプレスの再現車両や、ミニSLくろひめ号も展示されています。
ジオパルの営業時間は1月~6月及び10月~12月は8:30~19:00、7月~9月は8:30~19:30(トワイライトエクスプレスの車両内の見学可能時間は全日10:00~15:00)。休館日は1月1日、入場料は無料です。
ジオラマ鉄道模型ステーション
ジオパル内には、糸魚川と東京をモデルとした大型鉄道模型ジオラマを2セット展示した「ジオラマ鉄道模型ステーション」があります。Nゲージ等の鉄道模型を、ジオラマで走らせることも可能。レアな鉄道グッズ等も展示や販売されており、鉄道ファンや列車が好きな子どもにはたまりません。
営業時間は1月~6月及び10月~12月の平日10:00~18:00・土日祝9:00~18:30、7月~9月の平日10:00~18:00・土日祝9:00~19:00。休館日は1月1日、入場料は無料です。ジオラマ鉄道模型操作料金は30分500円(車両持ち込み200円)です。
フォッサマグナミュージアム
糸魚川駅から路線バスで約10分の位置に「フォッサマグナミュージアム」があります。糸魚川が誇るヒスイやフォッサマグナを通じて、5億年にも及ぶ大地の歴史を迫力ある映像や貴重な展示品から学べる、日本屈指の博物館です。
国内随一のヒスイの産地・糸魚川が誇るヒスイのコレクションは、糸魚川の川や海で発見されたものばかり。美しいヒスイの他にも、化石の展示コーナーや、国内外のジオパークの最新情報を得られる「ジオパーク情報コーナー」もあります。
営業時間は全日9:00~17:00。休館日は12月・1月・2月の月曜日・祝日の翌日・12月28日~1月4日です。入館料は大人500円~600円、高校生以下は無料です。各種割引もあるので、詳しい内容はフォッサマグナミュージアムの公式サイトを確認してください。
磨かずとも美しい!世界に誇る糸魚川のヒスイ!
5億年以上前に誕生したと言われるヒスイは、糸魚川ジオパークを代表する岩石。プレートの沈み込み帯で生まれた後、長い時間をかけて地上まで来ました。糸魚川の山で生まれ、長い年月をかけて川を下って海岸へ流されてきた石の中には、ヒスイが混ざっていることもあります。
糸魚川ジオパークでは、フォッサマグナミュージアムの他にもヒスイについて知ることができる施設・ジオサイトを用意。国の天然記念物である「小滝川ヒスイ峡」もあり、糸魚川のヒスイ文化を勉強できるスポットが満載です。ここではその一部をご紹介します。
長者ケ原遺跡公園・長者ケ原考古館
遺跡から出土したヒスイ製品を展示しているのが「長者ケ原遺跡公園」と「長者ケ原考古館」です。フォッサマグナミュージアムから徒歩5分の位置にあり、東京ドームおよそ3個分の広大な敷地を有しています。復元された竪穴住居の復元模型や縄文土器など、歴史の勉強に最適な展示品もあります。
小滝川ヒスイ峡
糸魚川インターチェンジから車で約20分の場所にあるのが「小滝川ヒスイ峡」です。昭和31年に「小滝川硬玉産地」として国の天然記念物に指定されました。この地から流れ出たヒスイは「姫川」を下って糸魚川の海岸へ行くことから、糸魚川の海岸は「ヒスイ海岸」とも呼ばれます。
小滝川ヒスイ峡周辺には「ヒーリングガーデンたかなみ」や「ヒスイ峡フィッシングパーク」など、食事やキャンプなどのアクティビティを楽しめるスポットを用意。家族揃って楽しめます。尚、小滝川ヒスイ峡は冬季に閉鎖するため、来訪前に糸魚川ジオパークの公式サイトで確認しましょう。
また、近隣に「青海川ヒスイ峡」もありますが、ヒスイの原石を守るため、研究や教育以外の目的で入るのは控えてください。ヒスイ峡での岩石・動植物の採取も法律で禁止されていますのでご注意ください。
ヒスイ探しをしてみたい方は糸魚川海岸、須沢海岸、親不知海岸で探してみましょう。
翡翠園
糸魚川駅から路線バスで約5分の位置にある「翡翠園」には、70tのコバルトヒスイ原石があります。1978年に作庭された豪壮な回遊式庭園で、造園家・中根金作が携わった場所です。庭園のあちこちに配置されたヒスイ原石と、四季折々の美しい風景を楽しめます。
翡翠園から15分程歩いた場所には「玉翠園・谷村美術館」があり、庭園や芸術作品が好きな方には外せないスポット。翡翠園と併せて散策するのがおすすめです。尚、翡翠園には冬期休園期間があるため、詳しい営業時間は翡翠園の公式サイトを確認してください。
自然の歴史と絶景を楽しめるおすすめスポットはココ!
糸魚川ジオパークには、日本列島誕生の歴史を知ることができるスポットや絶景ポイントがたくさん!ここでは代表的な施設・エリアを少しご紹介します。
フォッサマグナパーク
糸魚川-静岡構造線の大断層を直接見られるのが「フォッサマグナパーク」です。東と西で地質が異なる様子を間近で見学できる、国内屈指の貴重なスポット。近くに海底で冷え固まった溶岩のがけがあることから、この周辺がかつて海の底だったことを伺わせます。自由研究などで訪れるのもおすすめです。
JR根知駅から徒歩15分とアクセスしやすい場所にありますが、冬期は閉鎖しています。詳しい開園時期はフォッサマグナミュージアムの公式サイトを確認してください。
明星山
小滝川ヒスイ峡から見られる大岩壁の山が「明星山」です。3億年前のサンゴ礁でできており、サンゴやウミユリなどの化石が含まれた石灰岩の山です。高浪の池越しに見る明星山はまさに絶景。むき出しになった岩肌が、景観の美しさを引き立てます。
明星山は冬季は行けません。登山を楽しみたい方は6月~11月に訪れるのがおすすめです。尚、山開きを行わない年もあるため、事前に「糸魚川登山情報サイト」を確認してください。
弁天岩
国道8号線沿いの能生海岸には、「弁天岩」があります。100万年前に海底火山から噴出した溶岩や火山灰が固まった、とても大きな岩礁です。鳥居の上には「恋する灯台」に選ばれた能生港灯台があります。えちごトキめき鉄道能生駅から徒歩20分、ウォーキングにもおすすめです。
親不知
かつて「天下の険」と呼ばれた「親不知(おやしらず)」。標高3000mの北アルプスの山並みが日本海に落ち込む断崖絶壁は、まさに難所そのもの。糸魚川インターチェンジからは車で約30分です。道中にある「親不知記念広場」の展望台から、断崖絶壁越しに夕日を望むことができます。
糸魚川ユネスコ世界ジオパークで魚介類に舌鼓!
深さ3000mの海底の谷「富山トラフ」。魚の集まりやすいゴツゴツとした岩場があり、ベニズワイガニやホッコクアカエビなど新鮮な魚介類の宝庫として知られています。糸魚川ジオパークでは、海の幸をたっぷりと使った「ジオ丼」など、おいしいグルメも満載です。
マイカのイカスミを使った「ブラック焼きそば」の他、「道中お気をつけて」の意味のある方言が由来の「おみちよう御膳」などを楽しめる店舗があります。おいしいお米と水を使った地酒を提供している場所もあるので、気になる方は糸魚川市観光協会の公式サイトを確認しましょう。
糸魚川ユネスコ世界ジオパークで糸魚川市を満喫!
今回は糸魚川ジオパークのおすすめスポットをご紹介しました。ヒスイと日本列島誕生の歴史を学べるフォッサマグナミュージアムや小滝川ヒスイ峡など、自然そのものを楽しめる場所がたくさんあります。糸魚川ジオパークで、糸魚川市を丸ごと満喫しましょう。
名称 | 糸魚川ユネスコ世界ジオパーク |
公式サイトURL | https://geo-itoigawa.com |
住所 | 新潟県糸魚川市一の宮1丁目2番5号 |
電話番号 | 025-552-1511(代表) |
ジオパル/写真提供:糸魚川ジオパーク