バルミューダのサーキュレーターはブームの先駆け的存在
バルミューダは世界で初めてDCモーターを扇風機に用いた日本の企業です。サーキュレーターにDCモーターが搭載されるようになったのも、バルミューダのサーキュレーターにDCモーターが用いられたことにあります。
「バルミューダ」はどんな会社?
そもそも「バルミューダ」とはどのような企業でしょうか。ここではバルミューダの歴史を簡単にご紹介します。
バルミューダの歴史は、2003年に寺尾玄氏が設立した「有限会社バルミューダデザイン」から始まります。寺尾氏は自ら町工場に通ってアルミを削るなどし、パソコン周辺機器「X-Base」を開発。その後も空調機器とは無縁の商品を取り扱っていました。
2008年に起きたリーマンショックの煽りを受けるように、バルミューダデザインの業績は徐々に悪化。倒産の危機を打開するため、バルミューダデザインの社運をかけて製造したのが、新しい技術を取り入れた扇風機「GreenFan」です。
バルミューダの扇風機「GreenFan」がヒット商品となり、バルミューダデザインの業績は有限会社から株式会社へ変更するまでに回復。バルミューダのサーキュレーター「GreenFan Criq」が誕生したのは、社名を変更した後のことです。
バルミューダ・サーキュレーター誕生の歴史
おしゃれなデザインや一風変わった機能を持つ家電製品を生み出しているバルミューダですが、サーキュレーターはどのようにして誕生したのでしょうか。ここでは、バルミューダのサーキュレーターが誕生するまでの歴史を見ていきます。
ヒントは日常の中にあった
2009年、バルミューダの代表である寺尾玄氏が「小学生の夏に外で浴びた風が、部屋中で吹き抜けたらどれほど気持ち良いだろうか。」と考えたことをきっかけに、扇風機の開発がスタート。自然が生み出す風と従来の扇風機が生み出す風の違いを探るため、研究が始まります。
風の計測を続けていたある時、扇風機が生み出す風が回転しながら進んでいるのに対し、自然が生み出す風は回転せずに進むことを発見。扇風機が生み出す「渦成分」のある風を無くそうと、試行錯誤を繰り返します。
町工場との付き合いと子どもたちの存在
バルミューダで試行錯誤を繰り返していたある時、馴染みの町工場で見た光景で1つのヒントを見つけます。町工場の職人たちは、扇風機の風を自分に直接当てるのではなく、風を一度壁にあてて跳ね返し、心地よい風に変えてから涼を取っているのです。
バルミューダの寺尾氏は、この心地よい風を扇風機で生み出すことを目標に定めます。渦成分を壊せば、自然が生み出す風に近づくことも発見しましたが、渦成分を壊す方法が見つかりません。
ある時、テレビ番組で子どもたちが「30人31脚」で競争する企画が放映されました。2人3脚を30人で行う競技で、子どもたちの足の速さに差があると、列が崩れて倒れることもある難易度の高い競技です。番組内の子どもたちも、足の速さに差が出て倒れてしまいます。
この番組を見ていたバルミューダの寺尾氏は、異なる速さの風をぶつけることで、扇風機が生み出す「渦成分」の風を変えることができるのではないか、と考えます。これをもとに誕生したのが、バルミューダ独自の「二重構造の羽根」です。
「二重構造の羽根」は、後に誕生するバルミューダのサーキュレーターにも採用された新しい技術で、速い風を生み出す羽根と遅い風を生み出す羽根を用いています。バルミューダのサーキュレーターが出す心地よい柔らかな風は、こうして誕生したのです。
常識を覆す「DCモーター」の採用
柔らかい風を生み出す技術を実現したバルミューダの寺尾氏は、扇風機のモーターに着目します。扇風機に用いるのはACモーターですが、最終的に目指す風には不向きだったのです。バルミューダの寺尾氏は「扇風機にはACモーター」という常識を根本から覆す決断をします。
より柔らかい風を実現するために、バルミューダでは扇風機にDCモーターを採用したのです。これは、当時世界で初めての試みです。DCモーターはACモーターよりも羽根をゆっくりと回転させることができます。
バルミューダの救世主「GreenFan」が誕生
数々の研究と試行錯誤を経て誕生した世界初のDCモーター扇風機「GreenFan」は2010年4月に発売され、瞬く間にヒット。倒産寸前の業績だったバルミューダを救った救世主として、今なお多くの消費者に愛されています。
倒産の危機を乗り越えたバルミューダは、空調家電のメーカーとして有名な企業に成長し2011年には、サーキュレーター型モデル「GreenFan Criq」を発売。DCモーター搭載サーキュレーターの先駆け的存在として、世間に広く知られることになります。
バルミューダで開発されたの心地よい柔らかな風を出す仕組みは、バルミューダのサーキュレーターを象徴する技術です。扇風機やサーキュレーターの常識を覆したことで、サーキュレーターに新たな選択肢が生まれ、他の企業でもDCモーターを用いたサーキュレーターが登場しています。
バルミューダのサーキュレーター・扇風機の選び方
バルミューダでは、個性的でおしゃれなサーキュレーターと扇風機を販売していますが、どのように選べば良いでしょうか?ここでは、バルミューダのサーキュレーター・扇風機の選び方をご紹介します。
室内干しが多いなら脱臭機能付きがおすすめ
バルミューダのサーキュレーターには、脱臭機能を搭載したモデルがあります。脱臭機能を搭載したバルミューダのサーキュレーターは、送風と同時に脱臭するのが特徴。洗濯物の室内干しが多い方におすすめしたい機能です。
室内干しは洗濯物を外へ干す時に比べ、洗濯物の乾きが遅く、衣類に室内干し特有のニオイが残ることがあります。また、室内の湿度が必要以上に高くなったり、洗濯物のニオイが部屋に充満してしまうこともあり、室内干しはデメリットも多い方法です。
脱臭機能を搭載したバルミューダのサーキュレーターは、サーキュレーターから出る強力な風で部屋中の空気を動かすと同時に、サーキュレーターに取り付けられた脱臭フィルターを通して脱臭するのが特徴です。室内干しが多い方は是非利用しましょう。
メインで使う季節が夏なら扇風機が便利
バルミューダのサーキュレーターを夏に使うことを検討している方は、扇風機がおすすめです。サーキュレーターはもともと風を送ることに特化した製品で、扇風機のように「人が風にあたって涼む」ことを想定していない製品もあります。
バルミューダのサーキュレーターも例外ではなく、サーキュレーター本来の目的である風を循環させることに特化しています。バルミューダの扇風機は暑い夏に使うことを想定した製品で、脱衣所やキッチンなど、気温が高い場所で涼むのに最適です。
バルミューダの扇風機は、ハイハイで移動する小さな子どもと過ごす場所で使うのがおすすめです。高さが低いサーキュレーターと違い、床から羽根まで40cm以上の高さがあるため、羽根の部分に指を挟むなどのトラブルを防ぐことができます。
ポータブルタイプならコードレスでどこでも使える
バルミューダのサーキュレーターは、一部のモデルでポータブルタイプとして使うことができます。ポータブルタイプに変更すれば、コンセントが遠い場所や少し高さがある場所など、コードレスの強みを活かした場所への設置が可能です。
バルミューダの扇風機も、別売りのアクセサリーを購入することでポータブルタイプに変更することができます。コードレスが好きな方や、部屋中どこでも使えるようにしたい方は、ポータブルタイプに変更できる製品の導入を検討しましょう。
バルミューダのサーキュレーター・扇風機おすすめ3選!
ここからは、バルミューダのサーキュレーターと扇風機のおすすめモデルを厳選してご紹介します。サーキュレーターと扇風機共に、脱臭機能やコードレスなど、便利な機能を搭載しています。バルミューダのサーキュレーターが欲しい方は、是非チェックしましょう。
The GreenFan EGF-1700
The GreenFan EGF-1700-WK
バルミューダのサーキュレーター・扇風機おすすめ商品1つ目は「The GreenFan EGF-1700」です。GreenFanシリーズの第1号商品をベースにしたモデルチェンジ版で、夏の利用を想定した扇風機型モデル。日本製にこだわる方にもおすすめです。
ダークグレー×ブラックやホワイト×グレーなど、合わせて4種類のカラーリングを展開。部屋のコーディネートやインテリアに合った商品を選ぶことができます。また、オートパワーオフやモーター異常検知などの「安全機能」を複数搭載。リモコンも付属しています。
別売りの「バッテリー&ドック」を組み合わせることで、コードレス扇風機として利用可能。ポータブルタイプの扇風機を探している方や、コードレスに慣れている方にもおすすめです。
GreenFan Cirq EGF-3300-WK
GreenFan Cirq EGF-3300-WK
バルミューダのサーキュレーター・扇風機おすすめ商品2つ目は「GreenFan Cirq EGF-3300-WK」です。GreenFanシリーズの第2号商品で、バルミューダ初のサーキュレーター型モデル。レッドデザイン賞を受賞したおしゃれな商品です。
コンパクトな見た目のサーキュレーターですが、6畳の部屋の温度差を、わずか1分で解消できる強力な送風能力を搭載。最大で30畳の部屋に対応しているので、広いリビングでも使えます。
GreenFan C2 A02A-WK
GreenFan C2 A02A-WK
バルミューダのサーキュレーター・扇風機おすすめ商品3つ目は「GreenFan C2 A02A-WK」です。活性炭脱臭フィルターを搭載したことで、送風しながら脱臭することができるバルミューダ屈指の多機能サーキュレーターです。
最大で94.7%のニオイを脱臭するので、室内干しをする部屋やペットと過ごす部屋の送風におすすめ。脱臭フィルターの交換は半年に1回程度で、頻繁に取り替える必要がありません。ファンガード・ファン・フィルターホルダーは、取り外して水洗いすることができます。
別売りの「バッテリー&ドック」を使えば、ポータブルタイプのサーキュレーターに変更することも可能です。サーキュレーター用に使えるコンセントが、サーキュレーターを設置したい場所の近くになくても、コードレスにすることでサーキュレーターを気軽に使えます。
バルミューダのサーキュレーター・扇風機は高機能!
今回はバルミューダのサーキュレーター・扇風機おすすめ商品をご紹介しました。バルミューダには、ポータブルタイプに変更できるサーキュレーターや、夏に便利な扇風機型モデルなど、様々な製品があります。是非お気に入りのサーキュレーターを見つけてください。