店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
みかんにカビが生える原因は傷!
今回は、みかんのカビについて紹介をします。みかんは特に冬の時期に好まれて食べられる、日本では昔からなじみのある果物です。こたつの上でかごに乗せられている光景が日常だったという方も多いのではないでしょうか。程よい酸味と甘みが魅力のおいしい果物で、日本の風物詩です。
しかし、正しい保存方法を採用しないとすぐにカビが生えてしまうというデメリットがあります。みかんにカビが生える原因は、みかんにつく傷だということが分かっています。みかんにカビが発生するのを抑えるためには、傷がつかないよう丁寧に扱うだけでも効果があります。
みかんに含まれる「プロリン」がカビの浸食を早める
みかんは、きれいな状態では本来はカビが生えにくい果物です。しかし、傷がつくことでみかんの中身の水分が外に出てきてしまい、カビが生えやすい環境になってしまいます。さらに、みかんの中身にはプロリンと呼ばれる健康効果の高い成分がありますが、これがカビの繁殖を早めます。
みかんをたくさん買って、1つカビの生えた状態になったとしても、その周辺のみかんがきれいな場合はカビが生えにくいと考えられます。逆に、カビの生えたみかんと離れていても傷がついてしまったものはどんどんカビが増えていってしまうこともあるので、注意しましょう。
周りのみかんにカビの胞子をまき散らす
いったんカビが生えてしまうと、みかんは周辺にどんどんカビ菌の胞子をまき散らしてしまいます。傷がついておらずきれいなみかんはカビ菌を受けてもカビが繁殖することはありませんが、傷がついていたり凹んでいるようなみかんからどんどんカビが生えてきてしまいます。
購入してからカビが生えているみかんが発見された場合は、見た目でカビが生えていないとしても浸食が早まる可能性があります。きれいに拭いて早めに食べることをおすすめします。もちろん、カビが生えてしまったみかんはすぐに捨ててしまって周りへの影響を最低限に抑えましょう。
みかんにカビを生えさせない保存方法
続いて、みかんのカビ発生を予防するおすすめの保存方法を紹介します。正しく保存をすれば、みかんは比較的カビが生えにくい果物とされているため、長く保存することができます。重要なのは、カビが生える恐れのあるみかんをいかに早く見つけて処分することができるか、です。
みかんに限らず、どんな果物でもカビの原因は水分です。湿気の多い環境などはカビにとって望ましい状態です。保存する環境を整えて、カビが発生する原因を少なくして、予防に努めましょう。みかんは、比較的長くかつ簡単においしさを維持できるおすすめの果物です。
まずは選別
みかんのカビ発生予防でまず気を付けるべきことは、選別です。みかんを購入してきて、袋や段ボールに入れたまま保存することは、カビ予防という視点で考えると非常に危険なやり方です。輸送中に1つのみかんに傷がついてしまうと、一気にカビ菌が繁殖してしまいます。
購入したみかんを自宅に持ち帰ったら、まずすべてのみかんをチェックして傷やへこみがないかを見ましょう。傷や凹みのあるみかんは、正常なみかんと分別します。傷がある方はカビが現状生えていないとしても早めに食べてしまいましょう。いつカビが生えてもおかしくない状態です。
新聞紙やキッチンペーパーで湿気吸収
カビ発生の原因となりうる、傷みのあるみかんを選別して取り除いた後は、いったん箱や袋から取り出して乾燥させるのがおすすめです。いったんカビの原因となる湿気を取り除き、長持ちさせる効果があります。そのあと、箱にしまう場合は新聞紙かキッチンペーパーを利用しましょう。
みかんとみかんの間に新聞紙やキッチンペーパーが挟まるようにすると、カビが生えにくくなります。新聞紙やキッチンペーパーがしっかりと湿気を吸い取ってくれて、カビの発生を抑えてくれます。また、箱にしまったときは箱のふたは開けておく方が望ましいです。
ヘタの部分を下にする
みかんを保存する際には、へたの部分を下に向けるのが理想的です。へたの部分が最も固いので、上部にへたがあるとみかんに傷がつく可能性が高くカビの原因となる可能性が多くなります。また、周りのみかんを傷める心配も少なくなります。
下向きに置きながら、できるだけ周りのみかん同士がぶつからないように、一度くしゃくしゃにした新聞紙を間に挟んでいくなどの配慮をすると、長持ちさせることができます。少しの気配りで保存期間が変わってくるので、気を付けましょう。
カビが生えたみかんの見分け方
みかんのおすすめの保存方法を紹介しましたが、最初にカビが生えているか、あるいは生えそうかどうかを見分けて選別する際に、見分けるポイントはどんなところでしょうか。明らかにカビが生えて白く変色しているパターンばかりではありません。
早めにカビが生えているみかんを廃棄するために、見分け方を理解しておくことは重要です。みかんのカビが生える原因はダメージの有無ですが、ダメージがなくても内部で浸食しているケースもあります。見分け方を理解して活用しましょう。
皮の表面に異常が見られる
みかんにカビが発生しているかどうかを見分けるポイントの1つ目は、表面に異常があるかどうかを見る方法です。白く変色しているものは明らかにカビが生えています。また、皮がぶよぶよになって柔らかくなってしまっているものも危険な状態だと見分けられます。
いったんカビが生えてしまっているみかんは、皮をむいて中身をチェックすると問題なさそうに見えるかもしれません。しかし、すでにカビ菌が果実の部分に斟酌してしまっている可能性があるので、食べるのはあきらめて早めに廃棄してしまいましょう。
汁が出ている
みかんにカビが発生しているかどうかを見分けるポイントの2つ目は、皮が柔らかくなって中身の汁が出てきてしまっている状態のものです。汁が出ている状態のみかんは、カビが非常に発生しやすく、なおかつ周りのみかんにも大きな影響を与えてしまいます。
見つけた場合は早めに処分をしてしまいましょう。また、汁が出ていたみかんの周りのものは、きれいに拭いてからできるだけ早めに食べてしまうことをおすすめします。傷みが進行すると非常に早いので、早めに危険なものを見分けて処分しましょう。
みかんにカビが生えた時の対処法
最後に、みかんのカビ発生を見つけたときの対処方法を紹介します。みかんを箱買いなどする家庭も多いかもしれませんが、正しい保管をしないとカビを発生させてしまう原因となります。カビが生えてしまった場合は、周りのみかんに影響しないよう早めに処分しましょう。
きちんと保存していたつもりでも、カビが生えてしまうことはどうしてもあります。そんなときには、迅速に対処をして被害を最小限に抑えることが重要です。見た目が大丈夫そうに見えても食べるのは危険です。
カビの生えたみかんは丸ごと処分
カビが生えてしまったみかんは、できるだけ早く皮ごとすべて処分してしまいましょう。皮をむいて中身が大丈夫そうに見えても、すでにカビ菌が浸食している可能性が高いです。食べることはあきらめて、すべて丸ごと捨ててしまいましょう。
みかんに生えるカビは、食中毒の原因となります。皮の少しの部分に生えているので大丈夫そうだと判断するのは大変危険です。早めに判断して丸ごと処分してしまうことをおすすめします。
周りのみかんは捨てなくて大丈夫
カビの生えてしまった周りのみかんは、食べずに捨ててしまった方がいいのでしょうか。皮に張りがあり、中から汁が出ていない正常な状態であれば、捨てなくても大丈夫です。ただ、皮にカビ菌が付着している可能性があるので、きれいに拭いてからできるだけ早めに食べましょう。
カビの生えたものの近くにあるみかんを食べるのが不安だという方は、無理に食べる必要はありません。捨てるときには、丸ごとすべて捨てるのが一般的です。見た目だけでは判断できないこともあるので、カビの不安を感じるみかんに関しては、すべて丸ごと捨ててしまいましょう。
みかんを正しく保管してカビを予防しよう!
以上、みかんのカビ発生について紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。みかんは本来カビが生えづらい果物ですが、傷などがあるとそこからどんどんカビ菌が増殖します。
購入後の最初の選別、ダメージを与えない正しい保存方法の順守などが長持ちさせるポイントになります。冬場にリビングのこたつの上にかごに入れている家庭が多いですが、保存方法としては望ましくありませんので、早めに食べてしまうことをおすすめします。