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とろけるような食感と濃厚な甘みが特徴の【マンゴー】
芳醇な香り・とろけるような食感・濃厚な甘さの3つが特徴の南国フルーツ・マンゴーは、インドや東南アジアが原産地のフルーツです。
気温が高い国や地域で栽培されるマンゴーなので、最初に日本に移入してきたときもすぐに栽培ができる果樹ではなく、栽培・収穫が安定できるようになるまでにはさまざまな研究や試験が必要でした。
マンゴーの原産地と気候が近い沖縄で栽培試験が行われるようになったのは明治以降で、その後ハウス栽培技術が発展したことで、沖縄以外の地域でも栽培ができるようになります。
日本国内でマンゴー栽培が有名な場所といえば沖縄ですが、宮崎や鹿児島などの暖地でも多くのマンゴーが栽培されています。そんなマンゴーですが、種類は意外と多いです。
インドで栽培されるマンゴーは500種類以上ありますし、日本国内で栽培されるマンゴーもさまざまな種類があります。
種類によって実の収穫時期は違いますが、国内で栽培されるマンゴーの大半は7月~8月が収穫のピークです。そのため夏になると街のスーパーでも、お手頃価格でマンゴーが手に入ります。
マンゴーを家庭で育てる方法を紹介!
マンゴーはウルシ科の常緑樹です。インドでは4000年以上前から栽培されてますが、日本で本格的にマンゴー栽培が始まったのはハウス栽培が行われるようになってからです。そんなマンゴーですが、家庭菜園やベランダ栽培でも育てることができます。
暑さには強いのですが耐寒性がやや弱いので、冬は屋内で冬越しさせるのが一般的です。なおマンゴー農家がハウス栽培を活用する理由いは、マンゴーの収穫時期と日本の梅雨時期が重なることも関係します。
たしかにハウス栽培にすると収穫時期を早めることができるので、早ければ5月初旬からハウス物のマンゴーは収穫が可能です。
ただし温度の管理のためにハウス栽培を利用するというよりも、収穫前の大事な時期に雨で傷つくのを防ぐのが大きな目的といえます。ですから冬でも最低気温が7℃以上あれば、庭や家庭菜園で露地栽培することも可能です。
マンゴーはさし木で増やすのが一般的ですが、食べた後に残ったマンゴーの種からでも増やせます。ですからわざわざ種苗店でマンゴーの種や苗を購入しなくても、夏にスーパーなどで出回るマンゴーの種があれば簡単に家庭栽培が始められるのもマンゴーの特徴です。
マンゴーってどんな果物?
マンゴーは種類によっても大きさや実の色などの特徴が違うのですが、分類上では「高木」とされており、通常は樹高が40m以上になります。
ハウス栽培されるマンゴーは栽培がしやすいよう適宜剪定して樹高を1.5m前後に調整しますが、広い場所で露地栽培した場合は樹高5m前後に達します。一般的に「マンゴー」と呼んでいるものは、マンゴーの木になる果実のことです。
花が咲いた後に受粉させると結実し、夏には収穫ができます。なお日本国内で栽培されているほとんどのマンゴーが「アーウィン種マンゴー」で、表面の皮が真っ赤に色づくアップルマンゴーもアーウィン種マンゴーの1種です。
完熟しても皮の色が緑色をしているキーツマンゴーも人気ですが、国内では沖縄でしか栽培していません。ですから食べたマンゴーの種から家庭栽培をするのであれば、流通量が多く栽培もしやすいアーウィン種マンゴーのアップルマンゴーがおすすめです。
マンゴーにおすすめの栽培環境は?
気温が高い地域が原産地のマンゴーは、耐暑性が非常に強いです。ところが寒さにはそれほど強くありません。ですから露地栽培する場合は、冬でも気温が7℃以下にならない場所でなければ冬越しは難しいでしょう。
その代わり場所の移動がしやすい鉢植え栽培であれば、気温が下がる前に屋内に移動し気温が下がり過ぎないように管理すれば問題ありません。なお気温よりもさらに重要なポイントが「日当たり」です。
直射日光を浴びることで成長が促される植物なので、気温が高くても日影に置いておくとなかなか成長しません。ですからベランダ栽培も可能ですが、日当たりの良い場所を選ぶのも重要なポイントです。
屋内に移動して冬越しさせる場合も、できるだけ日が当たる場所を置き場に選んでください。なおマンゴーの生育に適した温度は25℃~30℃なので、暖地以外は温度管理がしやすい鉢植え栽培にした方がよいでしょう。
マンゴーを種から育てる方法は?
マンゴー農家ではさし木で増やすのが一般的ですが、家庭で手軽にマンゴー栽培を始めるのであれば、食べたマンゴーの種から栽培する方法がおすすめです。
マンゴーの種を実から取り出す方法は?
食べたマンゴーから種を取り出せば、家庭菜園やベランダで簡単にマンゴー栽培が始められます。マンゴーの種は実の中心に大きな種が1つだけあります。
ただしマンゴーの種は平たい形をしているので、通常は中心部分を切り落とした後、残りの両端部分を「花咲きカット」と呼ばれる切り方で提供するのが一般的です。
この切り方はマンゴーの種を効率よく取り除くのにも便利ですし、切ったときの見栄えも良いのでよく使われています。ただし種から栽培することを目的にしている場合は、傷つけずに種を取り出せばいので、包丁ではなくスプーンで種を取り出すのもOKです。
ちなみに包丁で種を取り出す場合は、2つのやり方があります。花咲きカットで中心部分を先に切り落としますが、切り落とした部分にマンゴーの種が隠れています。ですから包丁で種周辺の果実を取り除き、種だけを取り出すのが1つ目の方法です。
もう1つはアボカドの種とりのように、真ん中に包丁を入れて種を取り出すやり方があります。ただしマンゴーはアボカドとは違い実が柔らかいので、包丁で半分に切っても種の周辺には実がたくさん残ってしまいます。
このような場合はスプーンを使い種に傷をつけないよう注意しながら果肉をそぎ取って、中にある種だけを取り出す方法がおすすめです。
マンゴーの種の植え方は?
マンゴーの種は赤土に植えるのがおすすめです。果肉がついたままの種ではうまく発芽しませんが、水洗いして清潔にしたマンゴーの種からなら容易に発芽します。露地栽培も可能ですが、この場合も発芽し苗が育つまでは発芽ポットなどを利用するのがおすすめです。
なおマンゴーの種は平たいですが種のサイズは大きいので、発芽ポットも大きめのものを利用するのが良いでしょう。ちなみに根がしっかりと生えた苗に育てば、畑や庭に植え付けしても問題ありません。
マンゴーの水やりや肥料はどうする?
マンゴーは成長していくのに従って水やりの仕方を変えるのが、上手に栽培するおすすめポイントです。まず種を発芽ポットに植える際は、作業終了後たっぷりと水やりをしてください。その後は表面の土が乾燥したら水やりを行う程度でOKです。
露地栽培の場合は、基本的に水やりは必要ありません。降雨だけでも成長に必要な水分が確保できますし、水を与えすぎると根腐れを起こすことがあります。ただし夏は水枯れがおきやすいので、露地栽培でも適度に水やりをしましょう。
肥料は成長期となる春~秋に与えます。化成肥料を置き肥にするのがおすすめです。なお肥料切れを起こすと花が咲かないので、結実も期待できなくなります。
マンゴーの種は水耕栽培できる?
種から育てるなら土に植えたほうが育てやすいのですが、マンゴーの種は水耕栽培でも発芽させることができます。水耕栽培は土の代わりに水を使うので、発芽したら液体養分を加える必要があります。まずマンゴーの種の外皮を剥き、種の中身を取り出してください。
取り出した種は乾燥を防ぐためにコットンで包み、水が入った器に入れて発芽を待ちます。水はコットンが占める程度に入っていればOKです。種から根が出たらコットンから種を取り出し、液体養分を加えて水耕栽培を続けます。
発芽後芽が10cm~15cmまで育ったら、水耕栽培から土に移し替えます。なお緑が鮮やかな常緑樹なので、観葉植物として楽しむことも可能です。水耕栽培なら屋内で栽培ができますし、土を部屋に持ち込まなくてよいので虫の心配がありません。
とはいえ栄養が不足すると花が咲かないので、実がつくまで育てたいのであれば、ある程度成長した時点で水耕栽培から土に植え替えするのがおすすめです。
マンゴーを種から育ててみよう!
カットする際に取り除いたマンゴーの種でも、家庭菜園やベランダ栽培などでマンゴーを育てることができます。
マンゴーが実をつけるまでの大きさに育てるには7~8年かかるので、広い場所に植える必要があります。ただし観葉植物としてマンゴー栽培を楽しむなら、水耕栽培もおすすめです。
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