【ふくさ（袱紗）】はダイソーでも買える！おすすめ品や正しい使い方は？

ふくさ（袱紗）は、絹・縮緬などで一重または表裏二重に作り、無地や吉祥柄などの刺繍を施したもので、ものを包んだり、進物の上に掛けたりする儀礼用の布です。ふくさ（袱紗）は、茶道で茶道具を拭い清めたり、茶碗その他の器物を扱うのに用いるおよそ縦9寸、横9寸5分の絹布です。

現在一般的にふくさ（袱紗）といえば、贈り物の金品などを包んだり、覆うのに使用する方形の布のことを指します。慶弔行事の金品を贈るときの儀礼や心遣いとしてふくさを使います。

古くから使われているのは布状のもの（風呂敷タイプ）で、ふくさを開いてひし形になるように角を上に置き、ふくさの中央からやや左にご祝儀袋を置きます。続いてふくさの左、上、右の順にたたんでいき、最後にはみ出た部分を裏に折り込むという方法で使われます。

「爪付きタイプ」のふくさは、金封を包んだ後に、包みが開かないように留め具が付いているタイプのことです。バッグの中で包みがはだけてしまうことがないので、安心して持ち運べるという利点があります。ふくさには「台付きタイプ」もあります。

ふくさをひろげると金封を置く台が付いているもののことで、台の4隅には金封を固定するためのゴムやヒモが付いているものが多く、金封がずれたり型崩れするのを防ぐ効果があります。若い層にも人気のふくさが「挟むタイプ」のふくさです。

長財布のような形をしたふくさで、自分で形を作る必要がないので便利に使えます。開け閉めがラクでバッグに入れても安心して持ち運びできるので人気があります。

いずれのタイプのふくさを使ってもマナー的には問題はありません。ただし色や柄、使い方などは慶事・弔事で使い分けが必要ですので、自分に合ったふくさを選び、マナーを知った上で扱いましょう。

今回の記事ではダイソーで販売されているふくさやダイソーののし袋についてご紹介します。ダイソーのふくさは挟むタイプが主流です。

100均で有名なダイソーにはバラエティ豊かな商品が並びます。便利な掃除用具やキッチン・バス用品、かわいくて子供に人気のキャラクター文房具、おしゃれで機能的な弁当箱やランチボックスなど、ダイソーの人気商品を挙げればきりがありません。

カー用品や自転車グッズ、また、加工食品やレトルト食品・缶詰・お菓子などの食品もダイソーの人気商品です。この後、大人のマナーであるふくさの使い方をご紹介します。ダイソーのふくさの種類や特徴なども詳しく見ていきましょう。

ふくさを使う理由には、ご祝儀袋やお香典などの金封を、汚したりシワや折り目が付くのを防ぐためということと、受け取る相手に礼儀をつくし喜びや悲しみの気持ちを共有する心遣いを示すためという理由の2つがあります。

ふくさは贈り物を大切に扱うというだけでなく、日本の礼儀を重んじる文化から誕生したアイテムということになります。お祝い事には暖色系の色のふくさを選ぶと良いでしょう。

結婚式などのお祝い事には喜びの気持ちを表す、明るめの赤やピンク、オレンジ、黄色、薄紫、朱色などのふくさを使うのが一般的です。お葬式などのお悔やみ事には悲しみの気持ちを表す寒色系の落ち着いた色、グレーや紺、深緑、ブルーグレー、藍色、茶色などを使います。

紫色のふくさはお祝い事とお悔やみ事どちらにも使えますので、紫色のふくさを1枚もっておくと、どちらにも使えて便利です。また、刺繡や柄が入っているものがありますが、基本的に慶事には鶴、亀、おしどり、鳳凰、松、梅などの柄が適しています。

弔事で使うふくさに柄が入っている場合は、蓮や菊、蘭などの柄が適しています。ちなみに男性が使うふくさは一般的に柄の無い物で紫色のものが無難であるとされています。

ふくさの使い方ですが、受付などでご祝儀やお香典を渡す時、さっとふくさから取り出す行為は、上品にスマートに行いたいものです。お祝い事の際の渡し方を詳しくご紹介します。自分から見て右開きになるように持ったら、ふくさから金封を取り出してふくさの上に置きます。

時計回りにまわし相手が文字を読める方向で渡します。お祝いの言葉を添えて渡しましょう。結婚式の受付で想定される言葉ですが、まず「本日はおめでとうございます」とあいさつをし、「新郎（新婦）の友人の〇〇です。この度はお招きいただきありがとうございます」と名乗ります。

ご祝儀を渡すタイミングで「ささやかですがお祝いでございます」などと言葉を添えて渡しましょう。お祝いする気持ちを込めて笑顔で明るく行うのがおすすめです。弔事の場合はこの逆です。左開きになるように持ち金封を取り出しふくさの上に置きます。

反時計回りにして、お悔やみの言葉をひと言添えてお渡ししましょう。お悔やみの言葉ですが「この度はご愁傷様です」とひと言述べるのが良いでしょう。

お悔やみの言葉は長々と続けるものではありません。長い言葉はかえってマナー違反になることを念頭に置いておくと良いでしょう。またあまり大きな声にならないよう配慮することも大切です。

結婚式のお呼ばれに関するマナーは他にもたくさんあります。例えば結婚式の招待状が届いた際には、なるべく早く返信し、黒の筆ペンで記入するのがベストといわれています。友人や同僚へのご祝儀の相場は3万円、ご招待ゲストの服装は男女ともに準礼装か略礼装が一般的です。

親族や主賓は正礼装を着ます。女性は白い服装や肌の露出の高い服装、個性的過ぎる奇抜な衣装はふさわしくないといわれています。また殺生を連想させる毛皮や爬虫類系の皮製品などは身につけないように注意しましょう。

ドレスのデザイン上、肩が見えるならば羽織物は必需品です。フォーマルな場にふさわしい素材のドレスとアクセサリーを身につけるようにしましょう。

一方、通夜の弔問に駆けつけるときは平服でも構いません。突然の訃報の場合、会社帰りなどに弔問するケースも多いので、準備が間に合いませんが、可能な限り、男性の場合はネクタイと靴下は黒地のものに変えた方が良いでしょう。

ダイソーには黒いネクタイと黒い靴下がありますので合わせてチェックしておきましょう。葬儀や告別式に参列するときには、原則として喪服を着用します。男性ならダークスーツに黒のネクタイ、黒の靴、ワイシャツは白無地です。

女性の場合は黒または地味な色のスーツかワンピースと靴、ストッキングは黒か肌色のものを選びましょう。アクセサリーは光るものはNGです。パールはOKなので付けても大丈夫です。会葬する際は、焼香の作法なども事前に知っておくと良いでしょう。

焼香の回数は宗教・宗派によって1～3回と違いがあります。順番がきたら親族や僧侶、正面に向かって一礼し、ゆっくりと丁寧に焼香します。数珠を持っている場合は左手にかけ、右手の親指、人差し指、中指で抹香をつまむようにします。

合掌した後、霊前に向かって深く一礼し、親族や僧侶に向かって再度黙礼します。キリスト教の葬儀の場合は焼香の代わりに献花を、神式では玉串または榊を奉奠（ほうてん）するのが通例です。

葬儀に参列した際、会葬礼状などと一緒に渡されるのがお清めの塩です。これは身体を清めるために使う塩のことで、自宅に入る前、玄関先で身体にふりかけるものとして使われます。

宗教による考え方や地域の風習などにより使用が異なりますが、使用する際は、玄関をまたぐ前に、ひとつまみした少量を胸、背中、足元の順にかけ、最後に手で払います。

ダイソーには色や形など色々なふくさがあります。ダイソーの「和の心 ふくさ 慶事用・弔事用（税込110円）」は、慶弔事に使える便利なふくさです。

サイズは20.5×13cmで一般的な大きさ、材質はポリエステル・紙、カラーは深い紫色です。慶事の場合は右開き、弔事の場合は左向きという使い方で、両場面に使うことができます。性別を問わない色なので重宝します。

「和の心 ふくさ 慶事用（税込110円）」は結婚式などのお祝い事に使える華やかな色合いが特徴のふくさです。ダイソーには、ピンク色の単色のものと、ピンク色にさくらの花が描かれているものがあります。

ピンク色が鮮やかで明るい印象のふくさなので、お悔やみ事には使用できません。パッケージの裏にはご祝儀袋や香典袋の包み方や書き方などのマナーについて詳しく記載があります。

向きや扱い方などは、大人としてのマナーですので、相手方に失礼のないようにしっかりと学びたいものです。ダイソーのふくさにはマナーや正しい使い方が記載された紙が入っていますので活用できます。

ダイソーにはふくさだけでなくのし袋も並びます。通夜やお葬式、法要などで使うダイソーの「のし袋 仏霊前前 25枚入（税込110円）」は一般的なサイズ感で重宝するのし袋です。

ダイソーの「万型のし袋 スマート（税込110円）」は赤水引、金水引のデザインが施されたのし袋で、3枚入りです。

ダイソーの「のし袋 大中小 3点セット（税込110円）」はサイズが3種類、合計20個入りの便利なお祝い用のし袋です。ダイソーには定番ののし袋からデザイン性の高い現代風ののし袋まで様々な種類ののし袋があります。

ダイソーのふくさ、ダイソーののし袋についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。お葬式や結婚式などに、スマートにふくさを使えるマナーを持ちたいものです。

ダイソーにはプチプラ価格で気軽に買えるふくさやのし袋があります。ご紹介した商品を参考に、自分に合ったふくさを選びましょう。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。