大阪で上方落語を楽しもう!気軽に入れるおすすめの寄席や劇場は?

大阪で上方落語を楽しもう!気軽に入れるおすすめの寄席や劇場は?

大阪といえば多くの観光客が訪れる誰もが知る観光名所です。大阪城や道頓堀、あべのハルカスなどたくさんの観光スポットがありますが、今回はそんな大阪の隠れた名所・上方落語の寄席をご紹介します。上方落語の魅力も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

    記事の目次

    1. 1.大阪で親しまれる「上方落語」とは
    2. 2.大阪で上方落語を楽しむことが出来る寄席・劇場
    3. 3.「天満天神繁昌亭」で上方落語を楽しむ方法
    4. 4.大阪の上方落語で弟子が多い一門を紹介
    5. 5.上方落語で有名なおすすめネタ
    6. 6.ライブ感がすごい!大阪の寄席で上方落語を感じよう

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    大阪で親しまれる「上方落語」とは

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    「落語」と聞いて、座布団に座る噺家の前には何もない場合と、小さなテーブルのような台が置いてある場合と、どちらを思い浮かべますか? この台を見台と呼ぶのですが、これがあるのが、「上方落語」と呼ばれるものです。「上方落語」には、関東で親しまれている「江戸落語」とは違う魅力があります。ここでは、そんな「上方落語」を楽しめる大阪の寄席や劇場をご紹介します。

    東京で親しまれている「江戸落語」との違い

    Photo bySANGYEON

    上方落語の大きな特徴は、ハメモノと呼ばれる三味線や太鼓などの演奏をしたり台を叩いたりと賑やかな演出が入ることです。これは、お座敷芸である江戸落語とは違い、上方落語は屋外で通行人に聴かせる芸だったため、人の目を引くためにそういう形になったと言われています。もちろん言葉も上方言葉(関西弁)です。それだけでもずいぶんと「江戸落語」と違う雰囲気を感じることができるでしょう。

    また、同じ演目でも江戸落語と上方落語では内容やタイトルが違うこともあります。例えば、有名な「時そば」などは、江戸落語ではもちろん「そば」ですが、上方落語では「うどん」になっていたりするのです。江戸落語に馴染みのある方は、劇場を訪れた際はこういった違いを探してみるのも面白いかもしれません。

    連続テレビ小説『わろてんか』で人気が再燃

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    2017年に放送されたNHKの連続テレビ小説「わろてんか」は、主人公のてんが、ゼロから寄せを開業し、大きくしていく姿が描かれました。作中には様々な芸人が登場しますが、中でも目立つのは、やはり落語家です。

    ドラマの舞台となった時代は、当然、今よりも娯楽が少なかったこともあり、上方落語の人気はすごいものでした。さらに、落語家を演じている俳優が迫真の演技で落語シーンを演じることも話題となり、上方落語に改めて注目が集まることに。ドラマをきっかけに上方落語に興味を持ったという方は多かったのです。

    上方落語の歴史

    Photo byFree-Photos

    上方落語の始まりは、江戸時代中期に、道端で今の演目のような噺を披露してお金を稼いだ「辻咄(つじばなし)」や「軽口(かるくち)」と呼ばれるパフォーマンスだったと言われています。そこから、今でも有名な桂や笑福亭、立川、林家などの一門が生まれました。特にこの4つの一門は上方落語の中心として、明治以降も活躍していくことになります。

    その後、戦争などもあって上方落語が低迷する時期もありましたが、ラジオやテレビでの放送を通して人気の落語家が生まれ、上方落語は再び人気の芸として人々に親しまれるようになったのです。

    大阪で上方落語を楽しむことが出来る寄席・劇場

    Photo by Norisa1

    それでは、大阪で上方落語を楽しむことができる寄席や劇場をご紹介します。常に公演が行われている定席の寄席や、落語家の息遣いを感じることができるこじんまりとした寄席まで、大阪には個性豊かな寄席がたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。

    大阪に誕生した上方落語の寄席「天満天神繁昌亭」

    Photo byISDiva

    「天満天神繁昌亭」は2006年にオープンしました。ここは、大阪で唯一の定席(じょうせき)の寄席です。定席というのは、常に公演が行われている劇場のことで、天満天神繁昌亭では、朝席、昼席、夜席と大きく三部に分けて1日中、何かしらの公演が行われています。

    朝席や夜席では団体の貸し切り公演や独演会が行われることがあるので、ふらりと立ち寄って楽しみたいなら昼席がオススメです。当日券は午前11時から発売されますが、公演によっては前売り券で完売してしまっていることもあるので、目当ての落語がある場合は、あらかじめチェックしておくと安心でしょう。HPから残席状況やチケットの購入ができます。

    アクセス

    フリー写真素材ぱくたそ

    OsakaMetro谷町線・堺筋線「南森町」駅4-B出口、JR東西線「大阪天満宮」駅7号出口から歩いて3分ほどで到着します。他にも、JR環状線「天満」駅からも歩いて15分ほどで行くことができるので、行きやすい路線を選んで行ってみてください。劇場の前にはのぼりや看板がたくさんあるのですぐにわかります。

    住所 大阪市北区天神橋2-1-34
    電話番号 06-6352-4874

    大阪千日前の小さな劇場で落語を楽しむ「TORII HALL」

    Photo by sabamiso

    TORIIHALL(トリイホール)は、客席数が約100席のこじんまりとした劇場です。落語だけではなく、漫才や演劇なども上演されています。上方落語は、月に一度、毎月1日に開催されている「TORII寄席」という会で楽しむことができます。

    マイクを通さない落語家の生の声やお囃子を楽しめるのは、こじんまりとした劇場ならではです。さらに、10個集めると招待券と記念品をもらえるというスタンプカードもあるので、継続して寄席を楽しんでみたい方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

    アクセス

    Photo by keyaki

    TORII HALLには、地下鉄御堂筋線・千日前線「なんば」駅、地下鉄千日前線・堺筋線「日本橋」駅、近鉄阪神なんば線・難波線「大阪難波」駅、地下鉄難波線「近鉄日本橋」駅、南海本線「難波」駅、JR関西本線「JR難波」駅と、様々な路線から行くことができます。いずれの路線からも、なんばB20出口から出て、千日前商店街を歩いて2分程度です。「かに道楽」を目印に行くとわかりやすいです。

    住所 大阪市中央区千日前1-7-11上方ビル4F
    電話番号 06-6211-2506

    マンションの一室で落語「動楽亭」

    Photo by Richard, enjoy my life!

    新世界の近くにある動楽亭。動楽亭はマンションの一室を改装して作られた寄席です。そのためこじんまりとした寄席で席数は多くありませんが、落語家の表情まで見える距離感の近さは、他では見つけられないような落語の魅力を発見することができます。

    毎月1日から20日、昼席が設けられており、チケットは当日券のみになっています。思いついた時にふらりと立ち寄れるのもうれしいところです。新世界が近いので、落語を楽しんだ帰りには串カツを食べに行くなど、大阪の魅力をハシゴするのも良いかもしれません。

    アクセス

    Photo by omoon

    地下鉄御堂筋線/堺筋線「動物園前」駅、JR・南海「新今宮」駅からアクセスすることができます。どちらも徒歩3分以内で行くことができますが、「動物園前」駅の1番出口を使うと、動楽亭のすぐ隣に出ることができるのでオススメです。

    住所 大阪府大阪市西成区山王1丁目17-6
    電話番号 06-6365-8281

    大阪鶴橋で定期的に落語を公演「雀のおやど」

    Photo byhellinger14

    竹の絵の看板が目を引く「雀のおやど」では、月に5、6回の落語会が開かれています。名前の通りこじんまりとした寄席で、一段高くなった舞台はかわいらしい雰囲気です。しかし、そんなアットホームな劇場が余計に趣を感じさせてくれます。訪れる際は落語会の日時や出演者の情報を前もってチェックしてみてください。

    アクセス

    フリー写真素材ぱくたそ

    JR環状線「鶴橋」駅、地下鉄千日前線「鶴橋」駅からアクセスすることができます。JR環状線「鶴橋」駅を利用した場合は中央出口を出て、30メートルほど環状線沿いに歩けば到着です。

    住所 大阪市天王寺区舟橋町19-19
    電話番号 06-6764-7372

    日本一高いビルで落語を楽しむ「あべのハルカス寄席」

    Photo by Richard, enjoy my life!

    「あべのハルカス」は、日本で最も高いビルで、2014年にオープンした大阪の新名所です。そんな「あべのハルカス」近鉄本店ウイング館8階に、落語を楽しめるハルカス寄席があります。毎月、様々な落語家が趣向を凝らした寄席を開いているので、ぜひ気になる会をチェックしてみてください。チケットも前もって調べておくと安心です。

    寄席に興味はあるけど少しハードルが高いと感じている方も、ハルカス寄席なら、あべのハルカスの中にあるので、映画を観に行くような気楽さがあるのも魅力的です。あべのハルカスと言えば、他にも様々な見どころがある場所です。帰りはハルカス内でショッピングを楽しんだりグルメに舌鼓を売ったり、大阪の新名所・あべのハルカスを満喫することもできるでしょう。

    アクセス

    フリー写真素材ぱくたそ

    ハルカス寄席のある近鉄アート館は、あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階にあります。地下鉄御堂筋線「天王寺」駅、JR「天王寺」駅、近鉄南大阪線「阿部野橋」駅が最寄り駅で、どの駅からも行きやすくなっています。ハルカス寄席があるのウイング館なので、タワー館に向かわないように注意してください。

    住所 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階
    電話番号 06-6622-8802

    「天満天神繁昌亭」で上方落語を楽しむ方法

    Photo by kemeko1971

    「天満天神繁昌亭」はいつでも落語を楽しむことができる大阪唯一の定席の寄席です。ここでは、チケットの取り方や公演の観方など、天満天神繁昌亭で落語を楽しむための方法をご紹介します。

    「チケットぴあ」で予約可能!当日券もあり

    Photo byPublicDomainPictures

    天満天神繁昌亭で落語を楽しみたい場合、チケットの購入が必要となります。当日券もあるので思いついた時にふらりと立ち寄るなんてこともできますが、前売り券で席がいっぱいになってしまった時は立見席になってしまいます。お目当ての演目がある場合は、前売り券を購入しておいたほうが良いでしょう。

    前売り券は、天満天神繁昌亭の窓口、コンビニ、チケットぴあで購入することができますが、Webで簡単に購入したい時はチケットぴあがオススメです。手数料とチケットの配送料はかかりますが、旅行の予定に天満天神繁昌亭の落語を入れておきたい時などはぜひ購入しておきましょう。

    公演は朝席、昼席、夜席の3回あります

    Photo byobpia30

    天満天神繁昌亭には、朝席、昼席、夜席があります。13時半に開場する昼席では、14時から16時半にかけて8本の公演が行われています。全席指定なので、チケットさえ購入できれば、あとは席の心配をすることなくゆっくり楽しむことができるでしょう。一般チケットは前売りで2500円、当日券で2800円です。他に学生割引や身障者割引、シニア割引などもあるので、該当する方は利用してみてはいかがでしょうか。

    10時から11時半に行われる朝席は、昼席よりも少し安い価格で落語を楽しむことができます。ただ、朝席は団体の貸し切りになっている場合があるので注意してください。夜席は、一門会や落語家が主宰する会がメインになっています。気になる一門や落語家がいる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

    落語8~9席+色物1~2席が楽しめます

    Photo by 柏翰 / ポーハン / POHAN

    昼席では、8席から9席の落語の他、色物を1席、2席を楽しむことができます。落語は若手からベテランまで週替わりで登場するので、毎週でも通いたいなんて人にも嬉しいです。色物というのは漫才や俗曲、マジックといった落語以外の出し物のことです。

    落語はもちろんですが、色物にもぜひ注目してみてください。の色物も落語も全部合わせてだいたい3時間くらいになりますが、充実したラインナップで最後まで飽きることがありません。昼席が始まる時は、入り口で落語家が呼び込みを始めるので、そちらもぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

    初心者でも分かりやすくリラックスして楽しみましょう

    フリー写真素材ぱくたそ

    落語や寄席というと、馴染みのない方にとっては少しハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。しかし、既にご紹介したように、色物と呼ばれる公演があったり、チケットを買えばいつでも観に行くことができたりと、寄席は決して難しい場所ではないのです。まずは映画を観に行くような気軽さで、気軽にリラックスして劇場へ足を運んでみてください。

    大阪の上方落語で弟子が多い一門を紹介

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    上方落語には様々な一門が存在します。落語会最大手の一門から得意の芸を継承している一門まで、今回は弟子の多い一門をご紹介します。

    桂米朝一門

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    米朝一門(べいちょういちもん)は、「上方落語の四天王」の1人である3代目桂米朝を師に持つ一門です。上方落語だけではなく、江戸落語にも一門の流れをくむ桂小文治一門も含めると150名以上もの門下生がいて、落語会最大勢力の一門となっています。3代目桂米朝を師匠に持つ桂朝太郎(かつらちょうたろう)を始め、人気落語家の桂ざこば、桂南光など、若手からベテランまで多くの落語家が活躍しています。

    桂文枝一門

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    文枝一門(ぶんしいちもん)は、「上方落語の四天王」である5代目桂文枝を師とする一門です。桂文枝の直系の弟子を始め、孫弟子と数多くの門下生がおり、多くはよしもとに所属しています。6代目桂文枝は、テレビにも多く出ているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。他に女性落語家の桂あやめや桂文珍など、多くの人気落語家が活躍しています。

    笑福亭松鶴一門

    Photo byFree-Photos

    松鶴一門(しょうかくいちもん)は、「上方落語の四天王」の1人である6代目笑福亭松鶴を師とした一門です。テレビ番組でおなじみの笑福亭仁鶴(にかく)や笑福亭鶴光(つるこ)を始め、様々な落語家がこの一門に属しています。また、上方落語だけではなく、江戸落語を活躍の場としている落語家がいるなど、幅広い活躍をしているのも特徴。後ほどご紹介する林家染丸一門とも所縁があります。

    桂春団治一門

    Photo by sota-k

    春団治一門(はるだんじいちもん)は、「上方落語の四天王」の1人である3代目桂春男治を師とする一門です。3代目春団治は、2代目でもある父を師匠としており、上方落語の特徴でもある見台をほとんど使わなかったことでも知られています。後にご紹介する2代目露の五郎兵衛とは兄弟弟子の関係です。

    露の五郎兵衛一門

    Photo byyuki0328

    露の五郎兵衛一門(つゆのごろべえいちもん)は、2代目露の五郎兵衛を師とする一門です。既にご紹介した春団治一門から分岐してできた一門であり、3代目春団治とは兄弟弟子の関係になります。女流落語家が多く属していることで知られており、露の都(つゆのみやこ)は、女流落語家最年長として活躍しています(2019年6月現在)。

    林家染丸一門

    Photo by Francisco Javier Argel

    林家染丸一門(はやしやそめまるいちもん)は、3代目林家染丸を師とする一門です。3代目林家染丸は、上方落語協会の初代会長として活躍しました。東京でも林家正蔵を始めとした落語家が活躍していますが、林家染丸一門は、そちらとは別の流れになります。小道具を使う上方ならではのハメモノを得意としており、代々その芸を継承しています。

    上方落語で有名なおすすめネタ

    Photo by Metro Centric

    上方落語には古典落語から新作落語とたくさんの演目がありますが、その中でも特に有名なおすすめネタをご紹介します。大阪のかつての風情を感じることができる演目もあるので、大阪に旅行するから寄ってみたいけどどれを観たらいいのかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

    大阪の商家の雰囲気が味わえる「百年目」

    Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

    3代目桂米朝や6代目三遊亭圓生などが得意としている演目が「百年目」です。船場にあるとある大店の番頭・次兵衛は、口うるさい堅物で、奉公人からは「毛虫」と呼ばれ毛嫌いされている男。ですが、仕事はできるのでそろそろのれん分けをという話になっていました。

    しかし、実はこの次兵衛、堅物なの表向き、裏では派手な格好をして芸者遊びをする遊び人だったのです。ある日、いつものように着物を着換え、目隠しをして芸者を追い回す遊びをしていたところ、捕まえて目隠しを取ったら、何とそこにいたのは大旦那だったのです。大あわての番頭は、という内容です。

    番頭、大旦那を始め、そのほか、奉公人や芸者などたくさんの人物が登場するので、落語家はとても高い技術を求められます。東京にも移植されているので、東京の劇場で公演を観ることもできるでしょう。東京上方と東京、聞き比べてみるのも面白いかもしれません。

    愛宕山に祇園の女性を連れて行く噺「愛宕山」

    Photo by casek

    3代目桂米朝や2代目桂枝雀などが好んで演じ、その後、東京の劇場でも多く演じられるようになった演目「愛宕山」です。京都祇園で働く幇間の一八と茂八の2人は、芸者や女将達と一緒に愛宕山へピクニックへ行くことになりました。この2人はもともと大阪の人間なのですが、京都の人間から、大阪には山がないから山登りは大変だろうとからかわれてしまいます。

    フリー写真素材ぱくたそ

    それに腹が立った一八は売り言葉に買い言葉で、愛宕山なんて低い山はケンケンしたって登れると大口をたたいてしまうのです。それを受けた京都の人間は、それじゃあみんなの荷物も持って登れと言われしまい、という流れで始まっていきます。

    途中、谷底へ飛び降りたり竹をしならせて飛び上がったり、派手なアクションがあるのも特徴で、落語家は身振り手振りも激しく演じるので、体力も技術も必要な演目とされています。上方落語の場合、ハメモノも賑やかに使われており、見るのも聞くのも楽しい公演です。

    昔の行政書士さんのお話「代書」

    Photo byPexels

    「代書」は、4代目桂米団治が創作した新作落語です。桂米団治は、今でいう行政書士のような代筆業を営んでいたことがあり、その経験から作られました。代書屋のもとに自分の履歴書を書いてほしいという男がやってきたところから物語は始まります。

    代書屋のもとに自分の履歴書を書いてほしいという男がやってきたところから物語は始まります。しかし男は、代書屋が名前の漢字を問うのに「おまかせします」、生年月日を聞くのに「そういうものはなかったと思う」などと、いちいち代書を困らせることばかりを答えます。

    それでも代書屋は苦労して、男からプロフィールや職歴を聞き出そうとするのですが、という代書屋と客のやり取りが描かれています。とても人気のある演目で、4代目桂米団治の他、3代目桂米朝、5代目桂米団治などが演じています。東京でも多くの落語家が公演を行っているので、上方でも東京でもどちらでも楽しむことができるでしょう。

    ライブ感がすごい!大阪の寄席で上方落語を感じよう

    Photo by wongwt

    上方落語はハメモノや関西弁など江戸落語にはない賑やかさがあります。CDやラジオなど音だけでも楽しむことができる落語ですが、生の公演で、落語家の声や動き、ハメモノの音など、公演でしか見ることのできない面白さがあります。

    今回ご紹介した寄席を参考に、大阪を訪れた際はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。あべのハルカスや大阪城などと合わせて、きっと大阪の良い思い出になるはずです。

    菊月いつか
    ライター

    菊月いつか

    食べることが大好きです。全国からグルメの集まる東京だからこそ味わえる味を探して美味しいお店巡りをするのが楽しみ。でも、本場の味を求めて全国各地へ行くのもいいですね。美味しいものはもちろん、生活に役立つ情報をお届けできるようにたくさんの記事を書いていきます!

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