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一度は見たい「空中庭園」から見る大阪の絶景
大阪城やあべのハルカス、通天閣、グリコの看板、太陽の塔など、大阪には特徴的なランドマークがたくさんありますが、今回取り上げるのは、空中庭園で有名な梅田スカイビルです。大阪のランドマークの中でも、特にインパクトのある外観で異彩を放つ梅田スカイビルの魅力を、ギュッと凝縮してご紹介します。
「梅田スカイビル」って?
梅田スカイビルは、新梅田シティにある施設の1つです。タワーイーストとタワーウエストという、40階建ての2棟のビルで構成されており、2棟のビルは、空中庭園展望台によって連結されています。
タワーイーストには、映画館、クリニック、レストランなど、タワーウエストには、美術館、イベントホール、結婚式場などが入っており、空中庭園には、展望フロアやレストラン、スカイラウンジ、カフェなどがあるという、複合施設です。
1993年のグランドオープン当時から、空中庭園展望台は話題性も高く、オープンから半年で100万人以上の入場者を集め、中でも、夜景が素晴らしいと評判で、カップルのデートスポットとして人気を博しました。
「梅田スカイビル」への行き方は?
梅田スカイビルへの行き方ですが、電車を利用する場合、最寄り駅は、JR大阪駅、阪急梅田駅、地下鉄梅田駅で、徒歩約9分の距離です。阪神梅田駅からなら徒歩約13分です。
新幹線の新大阪駅からJR大阪駅への行き方は、JR京都線を利用して約4分です。伊丹空港から阪急梅田駅への行き方は、阪急宝塚線蛍池駅から普通で約28分です。
また、関西国際空港からの行き方は、梅田スカイビルのある新梅田シティまで、直行のリムジンバスが出ていますので、それを利用するのが便利です。
車での行き方は、高速道路なら阪神高速11号池田線梅田ランプを降りるのが便利で、新梅田シティまたはウェスティンホテル大阪の駐車場が利用できます。
ただし、JR大阪駅などから徒歩で向かう場合には注意が必要です。JR大阪駅周辺は、人が多い上に、建物が多く道路も入り組んでいますので、慣れていない場合には、少し迷うかもしれません。時間は余裕を見ておいた方が良いでしょう。
阪急電車を利用するのであれば、梅田駅よりも、1つ手前の中津駅からがオススメです。行き方もわかりやすく、歩く時間も梅田駅からとほとんど変わりませんので、結果的に早く到着できることもあります。
海外からの評価で再ブレイク
1993年の完成から既に26年が経過した梅田スカイビルですが、ここ数年、人気が急上昇しており、2017年には入場者数が過去最高の150万人に達しました。しかも入場者の75%は外国人が占めており、海外での人気の高さがうかがえます。
「世界の建築トップ20」に日本で唯一選出
なぜそんなに海外で人気が出たのかと言うと、2008年にイギリスの出版社が発表した「世界の建築トップ20」の中に、梅田スカイビルが日本で唯一選出されていました。その記事を、イギリスのタイムズ紙が掲載したため、一気に海外での知名度が上がったというわけです。
「世界の建築トップ20」には、パルテノン神殿やタージ・マハル、サグラダ・ファミリアといった世界的に有名な建築物が選ばれていますので、海外からの観光客が梅田スカイビルに興味を持つのもうなずけます。
大阪の誇る「梅田スカイビル」の見所
梅田スカイビルの最大の特徴と言えば、やはり2棟のビルとそれらをつなぐ空中庭園展望台で、そこから見る景色、特に夜景は絶景だと評判です。しかし、注目すべき所は他にもたくさんあります。梅田スカイビルを訪れたのなら、絶対に外してはいけない見所を、個性的な外観と併せてご紹介します。
「未来の凱旋門」と呼ばれている外観
梅田スカイビルが「未来の凱旋門」と呼ばれるのは、2棟のビルと、ビルを連結するように設置された空中庭園展望台の姿が、凱旋門のように見えるためです。
ちなみに、凱旋門は世界中にいくつもありますが、単に凱旋門と言えば、通常はパリのシャンゼリゼ通りにあるエトワール凱旋門を意味します。
このエトワール凱旋門の高さは50mなのに対し、梅田スカイビルは3倍以上の173mもあります。なので、梅田スカイビルは、「未来の凱旋門」であると同時に、「巨大な凱旋門」とも言えます。
巨大緑化モニュメント「希望の壁」
「希望の壁」は、梅田スカイビルが位置する新梅田シティの東側に設置された、高さ9m、長さ78m、奥行3mの巨大な壁で、約100種類2万本以上の植物に覆われています。
建築家の安藤忠雄氏が目指す「環境都市大阪」の緑化プロジェクトの一環として製作されたもので、季節ごとに様々な花が咲き、四季の移り変わりを肌で感じることができる、大都会の中のオアシスとなっています。
昭和レトロな町並みが体感できる「滝見小路」
梅田スカイビルの地下1階はレストランフロアになっており、1960年代から大阪万博に沸いた1970年頃を彷彿とさせる、昭和レトロな食堂街「滝見小路」があります。
手押し井戸ポンプや丸型ポスト、三輪自動車などが、各レストラン入口のオールドモダンな装いにマッチして、ノスタルジックな町並みを彩ります。
レストランは20件ほどが軒を並べており、ジャンルも、そば、寿司、天ぷらといった伝統的な和食から、インド・ネパール料理にチーズとワインのお店、さらにはカレーのCoCo壱番屋やドトールコーヒーまで、バラエティーに富んでいます。
シースルーの「空中エスカレーター」
展望台への行き方と言うと、通常はエレベーターを使います。しかし、梅田スカイビルの空中庭園展望台への行き方は、エレベーターとエスカレーターを併用するというものです。
梅田スカイビルを下から見上げると、空中庭園展望台の中心に開いた円い穴を、橋のようなものが2本横切っています。この2本の橋のようなものが、空中庭園展望台へと続く、上りと下りの「空中エスカレーター」です。
35階まではエレベーターで上がり、そこから39階の空中庭園展望台エントランスへは、「空中エスカレーター」を利用します。「空中エスカレーター」は、チューブ状になっており、足下以外は全面ガラス張りなので、空へと上っていくような感覚を味わえます。
「梅田スカイビル」の空中庭園展望台を満喫したい!
梅田スカイビルの最大の売りは、何と言っても空中庭園展望台です。空中庭園展望台からは梅田周辺や大阪都心部はもとより、万博公園や大阪城、六甲山、淡路島まで望むことができます。
なお、空中庭園展望台の営業時間は9時30分から22時30分(最終入場22時)までです。入場料は、大人1500円、4歳~小学生まで700円で、オンラインやセブンイレブンで購入することができます。
空中庭園の「エスカルゴ・キャビン」で大阪の街を一望
40階は屋内展望フロアになっており、南側には4段の階段を上って腰掛ける2人用のベンチ「エスカルゴキャビン」が設置されています。
階段が螺旋状をしたこのベンチは、1段高い視点から景色を見られるようになっています。その形状などからカップルが利用するのに最適なのは間違いありませんが、もちろん1人で座ることもできます。
40階展望フロアには、「エスカルゴキャビン」の他にも、各国の有名デザイナーによるベンチがたくさん配置されており、定期的に入れ替えているそうなので、いろいろと座り比べてみるのも良いでしょう。
大阪の街を360度見渡せる「スカイ・ウォーク」
「スカイ・ウォーク」とは、空中庭園展望台の中心に開いた穴の周囲を、ぐるっと取り囲む回廊のことです。屋上部分にあるため、普段は感じることのできない地上173mを吹く風を受け、その名の通り、まるで空を行くかのように、一切の障碍がない360度オールクリアーの景色を堪能することができます。
光る道「ルミ・スカイ・ウォーク」から夜景を堪能
梅田スカイビルの楽しみの中でも、最大のものが空中庭園展望台から見る夜景でしょう。大阪湾に沈む夕陽は、「日本の夕陽百選」に選ばれていますし、360度のパノラマで楽しめる夜景は、「夜景100選」に選ばれています。
夜風に吹かれながら眺める夜景は、オープンテラスだからこそ味わえる、梅田スカイビルならではのものです。
「スカイ・ウォーク」には蓄光石が埋め込まれており、夜になるとこの石が輝きだし、「ルミ・スカイ・ウォーク」が現れます。ちりばめられた青や緑、紫に淡く輝く石が、まるで天の川のように見え、きらめく大阪の夜景と一対をなして、非常に幻想的な雰囲気を醸し出します。
また、「スカイ・ウォーク」の北西側には、「ルミ・デッキ」と呼ばれるスペースがあるのですが、暗くなると「ルミ・デッキ」の床のLEDライトがバリエーション豊かに点灯して、夜景とともに、見る者を楽しませてくれます。
恋愛成就には「空中庭園大明神」
展望フロアと同じ40階に「空中庭園大明神」があります。恋愛成就に御利益があるということで、梅田スカイビルの中でも人気のスポットになっています。100円でおみくじを引くこともできます。
「空中庭園大明神」のすぐそばでは、カップル用に「Heart Lock(誓いの鍵)」というハート型の鍵が販売されており、2人の記念日と名前を入れてもらうことができます。
この鍵を、「スカイ・ウォーク」の「ルミ・デッキ」を囲む「誓いのフェンス」に掛けると、「たちまち恋の伝説が語られ始める」そうで、「誓いのフェンス」は「Heart Lock」で埋め尽くされています。
「空中庭園」の後は地下のレストランで大阪グルメ
大阪の絶景を堪能したら、今度は大阪の絶品グルメをいただきたいところです。梅田スカイビルには、空中庭園展望台と地下1階の「滝見小路」にレストランがあります。
今回は是非とも味わっていただきたい大阪グルメとして、梅田スカイビルに出店しているレストランの中から、大阪の名店を3つご紹介します。3店とも、地下1階のレストラン街にあります。
なお、空中庭園展望台に上った後のチケットや、ビル内にある映画館の半券を提示すると、各レストランによって、いろいろなサービスを受けられます。
「串の坊 スカイビル店」
「串の坊」は、大阪ミナミの法善寺に本店を構えるちょっと高級な串カツ専門の老舗であり、今や、大阪だけではなく、全国に30店以上を展開する大人気のレストランです。
「串の坊」と言えば、大阪らしいキメ細かい衣の串カツを、お客さんがストップと言うまで、職人さんがどんどん揚げてくれる、おまかせコースが有名です。また、「スカイビル店」には、本店にはないランチセットが数種類用意されており、コスパが良いと評判です。
なお、「串の坊」本店は11時30分から22時までの通し営業ですが、「スカイビル店」は、土日祝日は15時で、月から金と祝前日は14時でランチ営業が終了し、お店が一旦閉まりますので、ご注意ください。
「串の坊」では、空中庭園展望台のチケット提示で、ディナーコースが10%オフになるという大変お得なサービスが受けられます。
アクセス
「串の坊 スカイビル店」への行き方は、梅田スカイビル地下1階の「滝見小路」の北側、エレベーターを降りてすぐです。三輪自動車が目印です。
住所 | 大阪市北区大淀中1-1-90 梅田スカイビルB1 |
電話番号 | 06-6440-5985 |
営業時間 | 月~金、祝前日:11時30分~14時、17時~22時(料理21時30分、ドリンク21時30分ラストオーダー)、土、日、祝日:11時30分~15時、17時~22時(料理21時30分、ドリンク21時30分ラストオーダー)、定休日:なし |
「お好み焼き きじ」
「お好み焼き きじ」と言えば、お好み焼き大国大阪にあって、常に行列ができる店として知らない人はいないほどメジャーなお店です。食べログのお好み焼き百名店にも選ばれており、味はお墨付きです。
中でも人気なのがモダン焼きで、粉は使わず、まずは鉄板で焼きそばを作り、それを一旦引き上げて出汁が入った溶き卵と混ぜた後、卵ごともう一度鉄板に戻して焼くという独特な手法です。
新梅田食道街にある本店は、タイミングによっては見るだけで心が折れるほどの行列ができていることがありますが、「梅田スカイビル店」はまだそこまでではないようなので、今がチャンスです。
「お好み焼き きじ」では、空中庭園展望台のチケット提示によるサービスは、来店後のお楽しみということです。
アクセス
「お好み焼き きじ」への行き方は、梅田スカイビル地下1階の「滝見小路」までエレベーターで降り、「串の坊」の角を左へ折れて、三輪自動車を通り過ぎ、丸型ポストを右に曲がって真っ直ぐです。タバコ屋の斜め向かいにあります。
住所 | 大阪市北区大淀中1-1-90 梅田スカイビルB1 |
電話番号 | 06-6440-5970 |
営業時間 | 11時30分~21時30分(ラストオーダー)、定休日:木曜日 |
「喝鈍」
「喝鈍」は法善寺横丁に本店があるカツ丼の専門店です。法善寺横丁の石畳に面して店を構える本店もおもむきがありますが、滝見小路店も、昭和の町並みに相応しいたたずまいで、店内も徹底してレトロ調に仕上げられています。
テーブルや椅子、カウンターなどはちょうど良い感じの古さを醸し出しており、この内装を見るだけでも訪問する価値があります。
肝心のカツ丼ですが、ご飯とカツとじが別々に提供されるタイプなので、ツユは少な目が好みだという方には、ツユの量が調節できて便利です。もちろん味も申し分なく、食べログでも3.44と高評価です。
「喝鈍」では、空中庭園展望台のチケット提示で、味噌汁1杯またはご飯大盛りが無料になりますので、忘れずに提示しましょう。
アクセス
「渇鈍」への行き方は、梅田スカイビル地下1階の「滝見小路」までエレベーターで降り、「串の坊」の角を左へ折れて、三輪自動車を通り過ぎ、丸型ポストを右に曲がって、右側です。西洋洗濯屋の向かい側にあります。
住所 | 大阪市北区大淀中1-1-90 梅田スカイビルB1 |
電話番号 | 06-6440-5933 |
営業時間 | 11時~21時、定休日:なし |
大阪に行ったら「空中庭園」で絶景を楽しもう!
「夜景100選」にも選ばれた大阪の夜景を一望できる空中庭園や地上173mの風を感じられる「スカイ・ウォーク」、シースルーの「空中エスカレーター」、昭和の町並みを再現した「滝見小路」、大阪を代表するレストランの数々と、梅田スカイビルには魅力がたっぷりです。
また、旅行ガイド「ロンリープラネット」は、梅田スカイビルを「未来の凱旋門」と評しましたが、同時に、「大阪で最もドラマチックな近代建築」であると紹介しています。
地下のレストラン街から屋上の「スカイ・ウォーク」まで、楽しめる要素がぎっしり詰まった梅田スカイビルを満喫しつつ、世界レベルの建築物の底力を体験してみてはいかがでしょうか。