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香川のうどん以外のグルメは甘辛から甘味まで勢揃い
香川は別名「うどん県」と呼ばれています。香川のグルメといえば、ほとんどの人が讃岐うどんを思い浮かべることでしょう。しかし、香川にはうどん以外の知られざる名物グルメがたくさんあるのです。
ビールのお供に最適な骨付鳥やまるでたこ焼きのようなかっしゃ焼、香川の郷土料理であるしょうゆ豆を使用したコロッケなど、香川にはうどん以外にもおすすめのグルメが数多く存在しています。
香川のうどん以外の名物グルメをランキング形式でご紹介します。香川は日本一小さな県ですが、おすすめグルメの宝庫です。香川旅行の際にはぜひご賞味ください。
香川名物!ご当地グルメランキング(17位〜16位)
まずは、第17位~第16位の名物グルメのご紹介です。香川県産品コンクールで入賞した讃岐うどんバーガーや、小豆島名産の体にやさしいオリーブを使った佃煮がランクインしています。
第17位:讃岐うどんバーガー
うどん以外の名物グルメランキング第17位は「讃岐うどんバーガー」です。うどん県が誇る讃岐うどんがハンバーガーの具材になっている、斬新なグルメです。讃岐うどんバーガーは本格的なご当地バーガーで、香川県産品コンクールで入賞も果たしています。
香川県穴吹市に本社がある穴吹エンタープライズ株式会社が、香川県さぬき市にある津田の松原サービスエリアで、2011年にご当地バーガーとして販売したのが始まりです。当初は土日祝のみ1日20~40個の限定販売でしたが、人気を博し、ご当地バーガーとして定着しました。
讃岐うどんバーガーは、揚げたうどんにショウガ風味のしょうゆだれを絡め、半熟タマゴ、鶏肉のパテ、かつおぶし、香川県産のレタスとともにバンズではさんであります。かまたまうどんのような風味で、老若男女問わず食べやすい、おすすめのご当地グルメです。
ボリュームたっぷりですが、お値段はひとつ450円とお手頃です。讃岐うどんバーガーの他に、きつねうどん風の「讃岐うどんかつバーガー」などの新商品も登場しています。
讃岐うどんバーガーを楽しめる津田の松原サービスエリアは、香川の中心地高松から約1時間ほどで行くことができます。また、JR高松駅の高速バスターミナルから、高速バス「高徳エクスプレス号」でもアクセス可能です。
第16位:オリーブ佃煮
うどん以外の名物グルメランキング第16位は、「オリーブ佃煮」です。「オリーブの島」と呼ばれる小豆島はオリーブの栽培が盛んで、オリーブの収穫量は全国シェアの95.6%を占めています。日本ではじめてオリーブの栽培に成功したのも小豆島です。
温暖で雨が少なく、日照時間の長い香川の気候は、オリーブ栽培の本場である地中海の気候と似ていると言われています。小豆島ではおよそ100年ほど前からオリーブ栽培が行われてきました。オリーブは、香川の県花・県木にも指定されています。
オリーブ佃煮は、1粒ずつ手摘みしたオリーブを丁寧に種抜きし、地元産の醤油と砂糖で甘辛く煮て作られます。オリーブの濃厚さと砂糖醤油の風味が程よく溶け合う絶品グルメで、お酒のおつまみやご飯のお供にぴったりです。
オリーブはビタミンE、βカロテン、オレイン酸などを豊富に含み、栄養価が高いことでも知られています。オリーブは、美味しい上に健康にも良く、女性には嬉しいアンチエイジング効果もあることが分かっています。
オリーブ佃煮は、自宅用に購入するのはもちろん、大切な人へのお土産としてもおすすめできるご当地グルメです。
香川名物!ご当地グルメランキング(15位〜11位)
続いて、第15位~第11位の名物グルメです。おだやかな海でのびのびと育った瀬戸内海の恵みが多数ランクインしています。
第15位:伊吹いりこ
うどん以外の名物グルメランキング第15位は、「伊吹いりこ」です。香川は言わずと知れたうどん消費量日本一の県ですが、香川の本場讃岐うどんのだしには、いりこが使われています。
いりことは、煮干しのことです。香川県は全国でも有数のいりこの産地で、観音寺市の伊吹島のいりこは特に有名です。瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)に浮かぶ伊吹島は、江戸時代からいりこの産地として知られてきました。
伊吹島の「伊吹いりこ」は、濃厚でうま味が強く、日本一のいりこと言われています。日本一の美味しさの秘密は、鮮度を維持した生産体制です。漁場と加工場が非常に近いため、伊吹島沖で獲れた新鮮なカタクチイワシをすぐに加工し、翌日には出荷することができるのです。
カタクチイワシは鮮度が落ちるのが早いため、いかに素早く加工するかがいりこの品質を左右します。伊吹島は漁場の真ん中にあり、非常に恵まれた環境です。漁獲から加工までを「網元」と呼ばれる漁業者が一貫して行うことで、さらに時間のロスを少なくしています。
原料となるカタクチイワシの大きさによって、大羽(おおば)、中羽(ちゅうば)、小羽、かえりという銘柄に分かれます。「伊吹いりこ」は、大羽、中羽、小羽、かえりを総称したものです。
「伊吹いりこ」は、平成23年度に地域団体商標に登録されたブランドいりこで、伊吹漁業協同組合が取り扱っています。
最近では、伊吹漁業協同組合公認の「いぶき鍋つゆ」や、濃厚なコクと芳醇な味わいの「いりこだし醤油」など、本格的な味を手軽に楽しめる商品も展開されています。もちろん、うまみ調味料は無添加で、素材を生かした自然のうまみを堪能することができます。
伊吹いりこは、うどんだしをはじめ、煮物や鍋物など様々な家庭料理で活躍してくれます。普段の料理も香川名物の伊吹いりこを使って調理すると、ぐっと美味しさが増すことでしょう。
第14位:マナガツオ
うどん以外の名物グルメランキング第14位は、マナガツオです。瀬戸内海でカツオといえばマナガツオのことですが、マナガツオはカツオの仲間ではありません。
マナガツオはマンボウのような楕円形をしていて、大きなカマのような背びれ尻びれを持ち、カツオとは似ても似つかない魚です。マナガツオはスズキの仲間で、欧米では上品な味わいの高級魚として扱われています。
マナガツオの漁期は産地海域によって違いますが、瀬戸内海では初夏から秋頃にかけてよく獲れます。香川で夏を代表する魚といえばマナガツオなのです。
「マナガツオ」という名は、カツオの獲れない瀬戸内海で、初夏に獲れるマナガツオをカツオに見立てて「真似鰹(まねがつお)」と呼んだことに由来するという説や、魚の中でも特に美味しい、「真にうまいカツオ」という意味からきているという説があります。
マナガツオは、上品な味わいの非常においしい白身魚で、京都の高級料亭などで重宝されるほどの高級魚です。塩焼き、煮つけ、唐揚げなど様々な調理法で美味しくいただけますが、マナガツオの刺身は特に絶品です。
マナガツオの刺身は、まるでトロのような、とろけるように滑らかな舌触りが特徴です。全体的に脂がのっていますがクセはなく、やわらかな身で後味はさっぱりしています。
マナガツオは鮮度が落ちるのが早いため、首都圏ではなかなか出回りません。東日本ではほとんど流通しないため、「東にマナガツオなし」と言われるほどです。
鮮度が命のマナガツオの刺身は、産地である香川ならではの特権です。マナガツオは、香川を訪れたら一度は食べてほしいご当地グルメです。産地ならではのマナガツオの刺身は、特におすすめといえるでしょう。
第13位:たこ判
うどん以外の名物グルメランキング第13位は、「たこ判」です。たこ判はたこ焼きの具を大判焼の型で焼いたものです。三豊市仁尾(にお)にある、小前というお店が発祥です。
小前は、昭和にタイムスリップしたような懐かしさを感じさせる、昔ながらの駄菓子屋のような雰囲気のお店です。創業35年以上たつ老舗で、仁尾中学校の裏手にあります。地元では「元祖たこ判の店」として有名で、小前を知らない人はいません。
小前が開店した当時は、メニューにたこ判はありませんでした。近所の中学生から安くて満腹になるメニューをリクエストされ、生まれたのがたこ判でした。たこ判は近所の中学生から口コミで地元に広がり、あっという間に人気メニューとなったのです。
たこ判は有名になりましたが、当時店主だったおばあちゃんは、商標登録をとることなど考えつかないようなおおらかな人でした。そのため、県内のあちこちでたこ判を見かけるようになりました。
たこ判は、たこ焼きの生地と具材を大判焼のサイズで焼いたものです。大人でも1個で満腹になるほどのボリュームですが、なんと1個150円で買うことができます。150円という値段設定は「学生がお小遣いで買えるように」という店主のおばあちゃんの配慮からだそうです。
たこ判は、店主のおばあちゃんの優しさが詰まった、安くて美味しいご当地グルメなのです。
第12位:タコ飯
うどん以外の名物グルメランキング第12位は、「タコ飯」です。タコ飯は、タコを用いたご飯料理で、瀬戸内海周辺の郷土料理のひとつです。瀬戸内海の漁師たちが、獲れたてのタコをぶつ切りにして、米と一緒に炊き込んだのがタコ飯の始まりです。
香川県は、タコの漁獲量、消費量ともに全国トップクラスです。瀬戸内海では夏から秋にかけてマダコがよく獲れ、「さぬき蛸」と呼ばれます。複雑な潮流の中でエビやカニを食べて育ったさぬき蛸は、「立って歩く」と言われるほど身のしまった太い足をしています。
タコは香川の人にとって非常になじみ深い食材で、サトイモと炊き合わせた「いもたこ」や「キュウリもみ」「タコ飯」などの郷土料理が県内で広く伝わっています。香川では、普段からタコ飯はよく食卓にあがります。
香川の農村では、田植えはじめの日や田植えじまいの日などにマダコを食べる風習があります。マダコは吸盤で吸い着く力が強いため、「苗の根づく力や稲の枝分かれ」になぞらえて願掛けをしているのです。
タコ飯は、香川で最もポピュラーなご当地グルメのひとつといっていいでしょう。タコ飯は、駅弁でも楽しむことができ、高松駅などで買うことができます。
第11位:べえすけの天ぷら
うどん以外の名物グルメランキング第11位は「べえすけの天ぷら」です。「べえすけ」とは、瀬戸内海で獲れた穴子の中でも、30センチを超えるような大きな穴子のことです。「ベえすけ」は、もともとは讃岐地方の漁師が使っていた言葉だと言われています。
べえすけは1年を通じて獲れますが、春先から初夏にかけて漁獲量が多くなります。瀬戸内の穴子は全国的に有名で、高松駅など沿岸の主な駅では、穴子寿司や穴子飯の駅弁も売られています。
べえすけは肉厚なため、身はホクホクしており、柔らかく甘みがあります。べえすけの天ぷらは、非常に食べ応えがあり、おすすめのご当地グルメです。
香川名物!ご当地グルメランキング(10位〜6位)
いよいよ第10位以内にランキングされた香川のおすすめグルメの発表です。ぴっぴ飯などの香川の家庭の味や、郷土料理の押し寿司など、一度は食べてみたいご当地グルメが勢揃いです。
第10位:ひけた鰤(ぶり)
うどん以外の名物グルメランキング第10位は、「ひけた鰤(ぶり)」です。ひけた鰤の「ひけた」は「引田」と書きます。引田は、香川県東かがわ市の地名で、播磨灘に面する港町です。
ブリは、日本近海の広域回遊魚の代表種です。ブリは成長するにつれて呼び名が変わる出世魚として知られています。香川では、成長とともにモジャコ、ツバス、ハマチ、そしてブリへと名を変えていきます。
引田は、ハマチ養殖発祥の地です。野網和三郎氏が、行き詰っていた内海漁業の窮状を救うため、安戸池にてハマチ養殖の研究を開始したと言われています。そして昭和3年には、世界で初めて海水魚であるハマチの海面養殖の事業化に成功しました。
野網和三郎氏は、日本の沿岸漁業において、とる漁業から育てる漁業へ、流れを大きく転換させました。引田漁業協同組合では、野網和三郎氏の技と経験を活かし、さらなる研究を重ね、現在では大きく出世したブリの養殖も可能になりました。
引田での養殖は、大型小割生簀(いけす)を使用するのが特徴です。一般の養殖では、1辺が10~12m程度の生簀を使用しますが、引田では、1辺が25~30mある大型小割生簀を使用しているのです。
大型小割生簀を使用することで、ブリはストレスなくゆったりした環境で、十分な運動量を確保することができます。そのため、ひけた鰤は、身がしまっていて非常に美味しいです。
ひけた鰤はエサにもこだわっています。ひけた鰤は、栄養素をバランスよく含むエサを、天然の生態に近い頻度で与えています。制限給餌飼育により過剰な脂肪分が抑えられたひけた鰤は、出荷後も長時間鮮度が保たれる美味しいブリになると言われています。
また、瀬戸内海は夏と冬の温度差が大きく、夏から秋にかけて大きく成長したひけた鰤は、水温の低下とともに絶妙な脂ののりをみせ、さらに美味しさを増します。瀬戸内海の恵みで最高の状態となったひけた鰤は、10~12月にかけて各地に出荷されていくのです。
産地で新鮮なご当地グルメを堪能することも、旅行の大きな楽しみです。瀬戸内海の恵みを受けたひけた鰤は、真の魚の美味しさと感動を味わうことができるご当地グルメです。
第9位:小豆島の手延べそうめん
うどん以外の名物グルメランキング第9位は、「小豆島の手延べそうめん」です。小豆島は「そうめんの町」と呼ばれており、多くの製麺所があります。小豆島の手延べそうめんは、奈良の「三輪そうめん」、兵庫の「揖保乃糸」と並んで、三大そうめんと言われています。
そうめんは種類が豊富な食品で、地域によってさまざまな味わいのご当地そうめんが存在しています。小豆島の手延べそうめんは、製麺時に小豆島名産のごま油を練りこむことが特徴です。特産品のオリーブオイルや醤油を隠し味に使っているものもあります。
小豆島でそうめん作りが始まったのは、約400年前のことです。小豆島池田村の島民が大和の三輪(奈良県)でそうめんの製造技術を学び、小豆島に持ち帰ったと言われています。
小豆島にはそうめん作りに適した気候風土があったことと、冬の農閑期に家族の労力だけで生産できることから、そうめん作りは瞬く間に小豆島に広がりました。
小豆島手延べそうめんは、そうめん作りが伝わった400年前から変わらず、伝統の手延べ製法を守り続けています。そのため、小豆島手延べそうめんは、まるで白い絹糸のようで、コシが強くてとても美味しいと評判です。
小豆島には、約200軒ものそうめん製麺所があります。製麺所では、できたての生そうめんを食べることができたり、そうめんの製造工程を見学することもできます。
手延べそうめんのお食事処も多く、定番のメニューからパスタ風手延べそうめんやオリーブそうめんなどの一風変わったものまで多くのそうめんがあります。きっとお気に入りのそうめんが見つかることでしょう。
第8位:ぴっぴ飯
うどん以外の名物グルメランキング第8位は、「ぴっぴ飯」です。「ぴっぴ」とは、うどんの幼児語で、今も香川で使われています。
昭和の時代、製麺所でたくさん買ってきたうどん玉が残ったときに冷蔵庫の余り物とご飯を加えて作られたのがぴっぴ飯で、焼き飯風の家庭料理です。味付けにうどんだしを効かせるのが特徴です。おなかをすかせた学校帰りの子どもたちが、家に帰ってよく食べていました。
今では、香川県のB級グルメとしてすっかり定着しています。うどんが名物の香川ならではのB級グルメは、一度試す価値ありのご当地グルメです。
第7位:まめコロ
うどん以外の名物グルメランキング第7位は、「まめコロ」です。まめコロは、香川の郷土料理であるしょうゆ豆を具に練りこんだコロッケです。「府中湖パーキングエリア(下り線)」で販売されています。
しょうゆ豆とは、炒ったそら豆をしょうゆと砂糖がベースのたれに漬け込んである家庭料理で、香川の食卓には欠かせない一品です。まめコロは、普通のコロッケとは違い、そら豆のさわやかな香りと食感が楽しめるご当地グルメなのです。
まめコロは、サクサクの衣に包まれた甘いポテトにしょうゆ豆の食感がよくマッチしており、揚げたては特に美味しいと評判です。まめコロは、ドライブの合間の軽食やおやつに、地元の郷土料理の味わいを気軽に楽しめるのでおすすめです。
第6位:さわら押し抜き寿司
うどん以外の名物グルメランキング第6位は、「さわら押し抜き寿司」です。さわら押し抜き寿司は、押し寿司の一種で、春に旬の鰆を用いて作る香川の郷土料理です。さわら押し抜き寿司は、その年の豊漁豊作を祈って食べられてきました。
扇型・花型・ひょうたん型などの押し枠にすし飯を詰めて作ります。すし飯の間にしいたけやふきを甘く煮たものが挟んであり、上には酢締めのさわら、そら豆、薄焼き卵などが彩りよくのせてあります。
鰆は、4月から5月にかけて、産卵のために瀬戸内海に入ってくるため、讃岐に春を告げる魚として香川県民から愛されてきました。ひと昔前は、若嫁さんに大きなサワラを1本持たせて里帰りさせるしきたりがあったほどです。
香川の農村部では、春になると親戚の人たちに鰆料理を振る舞う「春祝魚(はるいお)」という風習があります。「春祝魚」の主役が、さわら押し抜き寿司なのです。
さわら押し抜き寿司は、鰆だけでなく、地のタコなど瀬戸内海の恵みたっぷりで作られることも多いです。エビや椎茸,錦糸卵に刻み穴子とたくさんの具で色鮮やかに彩られ、美味しい上に視覚的にも楽しめるのでおすすめです。
香川名物!ご当地グルメランキング(5位〜1位)
ついに第5位~第1位にランクインしたグルメのご紹介です。懐かしの味からのびのびと育った高品質の畜産物までどれも絶品で、順位のつけ難いものばかりです。
第5位:かっしゃ焼き
うどん以外の名物グルメランキング第5位は、「かっしゃ焼き」です。かっしゃ焼きは、味付けをした生地の中に、3日間漬け込んだ濃厚なカレー味のかしわ(親鶏)を入れて焼いたものです。
かっしゃ焼きの見た目は、タコ焼きによく似ています。もともとは、タコが手に入りにくかったために、タコの代わりに鶏肉を入れて焼いたことが始まりです。「かしわ焼き」がだんだん変化して、「かっしゃ焼き」になったと言われています。
株式会社グリーンプラネットが提供している「元祖かっしゃ焼き」が有名です。もともとはオーナーが子どもの頃によく食べていたもので、香川の私鉄「琴電」の駅前でおばあさんが焼いていたそうです。
思い出の懐かしい味を再現するため試行錯誤を繰り返し、平成16年にかっしゃ焼きが誕生しました。一度食べたら病みつきになる味わいで瞬く間に大人気となり、讃岐B級グルメコンテストでグランプリを受賞しました。
「元祖かっしゃ焼き」は、中国・四国地方を中心に、年々店舗を増やしています。今や発祥の地・香川では知らない人がいないご当地グルメとなっています。
「元祖かっしゃ焼き」では、出来立てを提供するため、注文を受けてから焼くスタイルを貫いています。地元のお祭りや物産展、各種イベントにもよく出店しているため、香川を訪れると必ず出会えるおすすめの一品です。
第4位:骨付鶏
うどん以外の名物グルメランキング第4位は、「骨付鶏」です。骨付鶏は、塩コショウとにんにくで下味をつけた骨付き鶏もも肉を、オーブン窯などでじっくりと焼いたものです。
骨付鶏は、香川に半世紀以上前から存在する伝統料理です。丸亀市の居酒屋「一鶴」の店主が、ハリウッド映画でローストチキンを食べているシーンにヒントを得て、店で提供したのが始まりと言われています。
骨付鶏は、表面と皮がパリパリと香ばしく、ジューシーな肉汁がしたたってくるのが特徴です。近年はご当地グルメとして知られるようになり、うどんに次ぐ香川県の名物として、地位を確立しています。
骨付鶏には、「おや(親鶏)」「わか(若鶏)」の2種類があります。「おや」はしっかりとした歯ごたえであるのに対し、「わか」はやわらかい肉質で食べやすいのが特徴です。
骨付鶏のスパイシーで癖になる味わいは、ビールのお供にもおすすめです。骨付鶏は、専門店だけでなく、居酒屋や焼き鳥店でもメニューのひとつとして提供されています。
第3位:讃岐コーチン
うどん以外の名物グルメランキング第3位は、「讃岐コーチン」です。香川県はもともと、全国でも有数の養鶏県でしたが、特に種鶏の生産で有名でした。
種鶏の生産に優れていることを生かし、より市場性の高い肉用鶏を開発しようとして生まれたのが、讃岐コーチンです。讃岐コーチンは、長い年月をかけて独自の改良をすすめ、平成5年に畜産試験場で誕生しました。
讃岐コーチンは、中国原産の「コーチン」を素材としているため、コーチン譲りの心地よい歯ごたえとコクに富んでいます。讃岐コーチンは、80~90日かけて丁寧にじっくりと飼育されます。
讃岐コーチンはおとなしい性格で人懐っこく、大型鶏ですが飼育しやすいことで知られています。見た目も優美で、赤褐色の毛色と脚毛が美しいため、愛玩鶏としても人気があります。
讃岐コーチンは、低脂肪・低カロリーで、ビタミンB1を豊富に含み、アスパラギン酸やグルタミン酸などの旨味成分も多く、美味しくてヘルシーなおすすめのご当地グルメです。
讃岐コーチンはどんな調理法にもマッチするため、様々な料理で魅力を堪能できます。香川名物として有名な骨付鶏や、出汁に旨味成分がたっぷりしみ込んだ鶏鍋は特に絶品なのでおすすめです。
第2位:讃岐もち豚
うどん以外の名物グルメランキング第2位は、「讃岐もち豚」です。讃岐もち豚は、5年の歳月をかけて品種改良を繰り返し、平成7年に誕生しました。
品質を保つため、讃岐もち豚を生産できる農家は県内4軒に限られています。讃岐もち豚は、豚の成長段階に合わせて独自開発した飼料を与え、丁寧に育てられます。臭みが少なく、甘みのあるモチモチとした食感が特徴です。
讃岐もち豚は、誕生した平成7年から連続15回にわたり、 香川県畜産共進会において金賞首席(農林水産大臣賞)を受賞しています。この実績は、讃岐もち豚の品質の良さと美味しさを物語っています。
讃岐もち豚は、県内の各地で賞味することができます。讃岐もち豚の肉うどんや、讃岐もち豚のとんかつなどがおすすめです。高松市の人気スポット「北浜アリー」では、讃岐もち豚うどんキッシュという珍しいメニューがあります。
讃岐もち豚は、定番物から珍しいメニューまで、幅広く親しまれています。きっとお気に入りの一品が見つかることでしょう。
第1位:讃岐夢豚
うどん以外の名物グルメランキング第1位に輝いたのは、「讃岐夢豚(さぬきゆめぶた)」です。讃岐夢豚は、肉質が最も良いとされるバークシャー種をイギリスから導入し、香川県畜産試験場で開発されました。
バークシャー種が50%以上の豚を「讃岐夢豚」、バークシャー純粋種については「讃岐黒豚」と呼ばれます。讃岐夢豚は、やわらかく風味豊かな肉質で、脂身も甘くジューシーです。
美味しさの秘密は、バークシャー種から受け継いだのはもちろんですが、こだわりの飼料と恵まれた環境の生産農場にあります。
讃岐夢豚は、通常より多くの麦類を与えることで肉質が良くなっています。また、讃岐夢豚は、一般の豚よりも長い期間をかけて、緑の多い広大な敷地でストレスなく育てられています。
讃岐夢豚の生産は平成10年から始まり、現在は年間4000頭ほどで、香川県内の豚肉出荷量の約6パーセントを占めています。讃岐夢豚は、讃岐牛、讃岐コーチンとともに、「讃岐三畜」と言われています。
最近では、質の高い脂身を作ると言われている讃岐うどんをエサに与える取り組みも始まっています。おすすめご当地グルメである讃岐夢豚の今後の増産に期待です。
香川の名物グルメ「新鮮な海鮮」が味わえるお店2選
香川には、穏やかな瀬戸内海でのびのびと育った海鮮がたくさんあります。新鮮な瀬戸内海の恵みを堪能できるお店をご紹介します。
いただきさんの海鮮食堂
いただきさんの海鮮食堂は、高松卸売市場から歩いて3分のところにあります。魚卸と漁師が共同で作った食堂で、その日獲れたての魚を市場から直送し、漁師料理や家庭料理で提供しています。
オリーブハマチのお刺身・ジャンボエビのタワー天丼
オリーブハマチは、オリーブの葉を粉末にして飼料に混合し、一定期間(2~3週間)以上与えたハマチのことです。オリーブの葉に含まれるポリフェノールの抗酸化作用によって酸化・変色しにくいことが特徴で、くすみやすいハマチの血合いの色を鮮やかに保つことができます。
オリーブハマチのお刺身は、魚特有の臭みがなく、身は歯ごたえがあり、脂はさっぱりとしています。いただきさんの海鮮食堂のオリーブハマチのお刺身は新鮮で分厚いため、食べ応えがあり非常に美味しいのでおすすめです。
ジャンボエビのタワー天丼は、高さ20センチほどあるジャンボエビの天ぷらがそびえ立つようにのっている、迫力満点の丼ぶりです。女性だと二人で分け合えるくらいのボリュームがあります。
ジャンボエビ3匹のほか、イカや季節の野菜の天ぷらものっていて、ご飯もたっぷりです。注文を受けてから揚げる天ぷらは衣がサクサクしていて、甘めのつゆとも相性抜群です。見た目も楽しく、味も最高な一品です。
住所 | 香川県高松市茜町4-41 |
電話番号 | 087-835-4336 |
活魚問屋 海寶(かいほう)
活魚問屋海寶は、高松市高松町にある海鮮料理店です。ボリューム満点な刺身や天ぷらをリーズナブルな価格で楽しめることで人気です。活魚問屋海寶の建物はまるで倉庫のようで、中には大きな生簀がたくさんあります。
単品の各種刺身から寿司、定食物まで幅広いメニューが用意されています。刺身の切れ端を使った「まかない丼」はかなりの人気メニューで、すぐに売り切れてしまうようです。
名物メニューは「世界一大きいと思う天然エビの天丼」で、びっくりするほど大きなエビがのっています。夜は居酒屋メニューもあり、お酒も楽しむことができます。
住所 | 香川県高松市高松町字津ノ村2028 |
電話番号 | 087-841-6969 |
香川のおすすめ「スイーツ・グルメ」10選
香川には、美味しいスイーツもたくさんあります。ご当地グルメを堪能した後は、スイーツで一息ついてはいかがでしょうか。
あんもち雑煮
「あんもち雑煮」は、讃岐の郷土料理で、いりこと白みそ仕立ての味噌汁に大根、人参、餡入り丸餅を入れたものです。香川県では、お正月に家族で食べる定番の料理です。
あんもち雑煮は味の想像がつきにくく、変わり種の雑煮として扱われることも多いのですが、実際は白みそとあんこの相性がとても良く、期待以上の美味しさが口の中に広がります。
灸まん
「灸まん」は、金毘羅さんを代表するお土産で、お灸の形をしている焼きまんじゅうです。しっとりした皮に、甘さを控えた白あんが包まれており、上品な美味しさの和菓子です。
和三盆
和三盆は、香川をはじめとする四国東部で伝統的に生産されている和三盆糖を固めた干菓子のことです。和三盆は、まろやかな独特の風味をもち、細やかな粒子と口溶けの良さが特徴です。
和三盆は、江戸時代から続く伝統の製法で丁寧に作られており、深みのある上品な甘さが癖になります。和三盆は日持ちするため、お土産にもおすすめです。
讃岐うどんアイス
讃岐うどんアイスは、道の駅滝宮で食べることができます。讃岐うどんアイスは、いりこやかつおなどのだしの風味がきいたバニラ味のアイスクリームです。うどんの麺を細かく切ったものも入っています。
甘さひかえめでくせの少ない「さっぱりうどんアイス」、だし風味の強い「純こってり」、純こってりにいりこを混ぜ込んだ「超こってり」の3種類があります。
気になるお味の方は、意外と美味しいと評判です。1日に1200個を売り上げることもあるそうです。
名物かまど
名物かまどは、讃岐を代表するお菓子です。厳選した白いんげん豆と、県産卵の黄身を使ったこだわりの餡が特徴です。こだわりの餡を風味豊かな皮で包み、塩を炊くかまどの形に焼き上げてあります。
名物かまどは優しい味わいで、老若男女問わずお土産にも喜ばれます。香川県下の駅のキオスクやデパート、空港売店など、さまざまな場所で買うことができます。
オリーブサイダー
オリーブサイダーは、オリーブの果汁を使った、甘さ控えめでフルーティーなサイダーです。青りんごのような爽快な味わいで、オリーブ独特の渋みはなく、後味がさっぱりしていて飲みやすいです。
淡いグリーンで綺麗な色味をしており、グラスに注ぐととてもきれいです。サラッとした口当たりで、夏の暑い日には特におすすめです。
おいり
おいりは、香川県や愛媛県に伝わる和菓子で、もち米から作られるあられの一種です。直径1センチほどの玉状のお菓子で、桃色、緑、白、青、紫、オレンジなど色とりどりのパステルカラーでとても可愛いです。
おいりは、「いり」を「嫁入り」とかけて、結婚式の引き出物や嫁入り先のご近所のあいさつ回りで配られることも多いです。おめでたいルーツのお菓子ということが知られ、近年お土産としてもとても人気です。
おいりソフト
嫁入り道具としての伝統をもつおいりをソフトクリームに乗せたスイーツです。華やかで愛らしい見た目で、「食べると良縁に恵まれる」と言われています。口コミで広がり、休日には1000個以上売れる人気スイーツです。
おいりソフトを食べられるお店はいくつかありますが、2008年に金毘羅さんの門前町で「嫁入りおいりソフト」として誕生したのが最初です。フレーバーは焼き芋と香川特産の和三盆の2種類があります。
さぬき姫
さぬき姫は、2009年に品種登録された香川県のオリジナルイチゴです。さぬき姫はサイズが大きいのが特徴で、香りがよくみずみずしいイチゴです。糖度が高く、さわやかな酸味もありバランスのよい美味しさです。
牧場生まれのチーズケーキ
牧場生まれのチーズケーキは、香川県高松市にある「しおのえふじかわ牧場」で作られている無添加の生チーズケーキです。酸味のあるフロマージュ・ブランチーズと朝一番のしぼりたて生クリームを混ぜ合わせて急速冷凍してあります。
解凍と熟成が同時進行するため、1日目はあっさりとしたヨーグルトのような味わいを、2日目は熟成されたチーズの香りや風味を堪能できるという2度美味しいチーズケーキです。付属のブルーベリーソースがとてもよく合います。
香川でうどん以外のおすすめご当地グルメをご賞味あれ
香川といえばうどんですが、実はうどん以外にもおすすめできるグルメがたくさんあります。香川旅行の際は、うどん以外のご当地グルメも楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと香川の知られざる魅力のとりこになることでしょう。